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乗鞍高原イワナ釣り フライフィッシング紀行

アウトドア・スポーツ

いつものホームグラウンド八ヶ岳を離れ、今回は、山深い長野県乗鞍高原の前川とその支流まで、天然の源流イワナを求めて釣りに行って来ました。 乗鞍高原は乗鞍岳を中心に、水量の豊富な釣りに最適な渓流が何本も流れており、フライフィッシングのポイントも多く、イワナの魚影も濃いエリアです。乗鞍高原を流れる川は山岳渓流にしては川幅も広く水の流れも強い場所がおおいので、フライフィッシングのテクニックを必要とするポイントが多く、その分釣れた時の感動も格別でとても面白いフライフィッシング・エリアです。イワナのサイズも期待できます!

乗鞍高原 前川とその支流をフライフィッシングで釣り上がる

東京を深夜に出発し、中央高速、長野自動車道を経て松本ICまで約2時間40分で到着。コンビニで朝食と昼食を調達し(現地にはコンビニがないので)、国道を走ること約1時間で乗鞍高原観光センター駐車場到着。

1時間ほど仮眠を取ってから、早朝5時、エサ釣りチームとフライフィッシングチームの二手に別れ、ポイントに向け出発。乗鞍は熊の目撃情報が多いので、熊鈴はもちろん、スポーツ用のホイッスルを携帯し、定期的に鳴らしながら釣りをします。前回も、仲間のパーティーが、釣行中の乗鞍の渓で熊と遭遇しているので、念には念を入れて。

車で入渓ポイント近くの乗鞍高原内の牧場の駐車場まで行き、そこから15分程歩いて橋のたもとから入渓し釣りをはじめます。今回フライフィッシングチームは、乗鞍高原の渓流の中でも比較的竿の振りやすい、川幅のある前川の本流を釣り上がることにしました。

渓に入り釣り始めると、思っていた以上に水量が多く、フライを流すのに少し苦労しそうです。水量の多い川では、フライラインが、流れで先に流されやすく、フライをポイントに長く留めておくのが難しく釣り辛くなります。

フライの種類はまずは、いつもパイロットフライとして使っている、ピーコック・パラシュートの12番から攻め、イワナの食い付きが悪ければ、14番にサイズダウンする戦略で。

丁寧に、流心とそのサイド、白泡の切れ目を攻めながら、釣り上がること10分ほどで最初のヒット。釣り上げたのは、この辺りではアベレージサイズの綺麗な天然イワナ。約25㎝。おなかの黄色いパールマークがとても綺麗なイワナです。

乗鞍の天然イワナ

乗鞍高原 前川のこのエリアは、堰堤や滝も少なく、高低差はあまり有りませんが、所々流れの緩やかな場所もあり、イワナがつく大きな沈み石も多く、とても楽しめるポイントです。また、水量も多いので、大きな魚も期待できます。

いつもは、キャッチ&リリースの釣りですが、今日の夜は、みんなで囲炉裏を囲みイワナの塩焼きを楽しむ予定なので、食べる分だけキープしました。

やはり、どこもイワナの魚影は濃く、ポイントにしっかりフライを流せて、ナチュラルドリフトをキープできれば、魚の反応は有りますし、フライも、早い流れの中でもしっかり魚から見えるサイズのものが良かった気がします。イワナのコンディションも良かったらしく、強い流れの、流心からしっかり反応がありました。釣れる魚のサイズは運です。

早朝から、乗鞍高原の大自然を楽しみながらゆっくりフライフィッシングを楽しみ、15時前に脱渓ポイントに到着。乗鞍高原のこのエリアは、脱渓できる場所が限られているので、あらかじめ念入りに地形と、目標物を頭に入れて慎重に入渓する必要があります。また、脱渓ポイントから道路まで、藪漕ぎと山道歩きで、30分ほどかかるので、あまり遅い時間までの釣りはおすすめできません。

待ち合わせ場所まで、ホイッスルを時折鳴らしながら山歩きを楽しみ、仲間に車で拾ってもらって、乗鞍高原の観光案内所からほど近い今晩の宿に向かいました。

エサ釣りチームも良く釣れたらしく、夜の囲炉裏端はこんな感じに。

炭火でじっくり焼いた、天然のイワナは、臭みもなく、旨味が凝縮された白身は、炭の香ばしい香りと相まって最高の旨さです。釣りたてを、川辺でさばいておき、その日の内に食べれるのも、釣り人ならではの贅沢です。

翌朝も乗鞍高原の別の渓流で軽く釣りをして、お昼に地元で人気の蕎麦屋で打ち立ての信州蕎麦をいただき、乗鞍を後にしました。

宿の旦那さんが仕留めた熊

乗鞍高原フライフィッシング紀行 まとめ

今回の乗鞍高原フライフィッシング釣行は、天気にも恵まれ、イワナの釣果もまずまず、何よりも、熊さんにも会わず全員無事に釣行を楽しめたのが良かったです。さすがに、乗鞍高原は山も深く、水も綺麗で豊富、いつ来ても、自然の大きな力を感じるところです。
乗鞍高原の近くには、白骨温泉や上高地など、有名な観光地もたくさんあります。
是非来年もまた、乗鞍高原に帰ってきたいと思います。