世界遺産の宝庫 フィレンツェ
フィレンツェ駅前 写真の白い壁の建物内に観光案内所。日本語ガイドマップも置いてあるので、開いていたら寄ってみましょう。
花の聖母教会と呼ばれるドゥオーモ。夕暮れ時に差し掛かってきたので裏側に回ります。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、ドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の三つの建築物で構成されています。
世界遺産の宝庫、フィレンツェの街並みはどこを歩いても重厚な歴史の重みを感じます。
ヴェッキオ橋のたもとでは、クラシックカー愛好者が集まり、パーティーをしていました。
ヴェッキオ橋の中腹から見る夕暮れ時の風景。
イタリアと言えば、もちろんイタリアンジェラード。特に生絞り牛乳味がおすすめです。
夜遅くまで開いている博物館もあるから、見どころの多いフィレンツェでは効率よく回れますよね。
ゆっくりとフィレンツェの夜景を堪能したら、鉄道駅の裏側(徒歩15分くらい)にあるバスターミナルから、FLIXBUSに乗車。南仏のカンヌ映画祭で有名なカンヌに行くことにしました。
ここでバス会社のサイトで出発地と目的地を入力して検索をかけたところ、最初は70ユーロ位との結果が出てきました。その行程を見たところ遠回りしていたので、私は二つに分けて検索をし直してみました。
フィレンツェからジェノヴァとジェノヴァからカンヌで検索をし直してみると、
フィレンツェからジェノヴァまでは、フィレンツェを23:10に出て、ジェノヴァに04:35に着く便が、11,99 €
ジェノヴァを05:40に出てカンヌの近くに09:00に着く便が、12,99 €
と、バス会社のサイトの自動検索よりもはるかに安く、効率よく乗り継ぎが可能な旅が実現しました。
フィレンツェからジェノバまでは、10ユーロでおつりがきてもっと早く着く便もあります。昼間なら、そちらの便を使った方が便利ですが、夜行便で午前2時ごろ着く便に乗るよりも、数ユーロプラスすることで安全で暖を取ることも可能です。
カンヌ映画祭で有名な南仏のカンヌ
カンヌから徒歩15分くらいのバスターミナル。海に下る一本道をそのまま下っていけば、カンヌに着きます。もちろん、路線バスでも行くことが可能です。
バスの中は、一席に一つ携帯用の充電プラグか、コンセントがついています。
ただし、機種によってまちまちで天井についているもの、窓側の下側についているもの。または、前の座席の下についているもの。
さらには、自分の座席の下についているものもあるので、分かりずらい時も多々ありますが、他の人がどこからコードを垂らしているか観察して見つけましょう。
もちろん、無料のWi-Fiも使用可能です。
カンヌの玄関口にある、マリリンモンローの壁絵。カンヌへの道を降りてきたら、左側に注目するとマリリンモンローの壁絵。
この道を渡って、坂を下り海沿いまで下ります。写真の右側には、鉄道駅とバスターミナルが隣接していて、とっても便利です。
カンヌと言えば、カンヌ映画祭で有名ですよね。町の所々に、写真のような映画祭を彷彿させる壁絵があります。
この建物の向かって左側に、レッドカーペットがあります。観光案内所もすぐ近くにあるので、行きたい場所の地図とバス路線の時刻表を頂いてから、バスターミナルに戻り、芸術鑑賞の旅に出ました。
アンティーブの町を過ぎたところでビオット行きのバスに乗り換えるために、バスを降りました。バス停から海岸に降り、見渡せるアンティーブ。かなり、サーファー向けの波が荒い1日でした。
芸術家に愛されるビオット中心街
バスを降りると、即集落の入り口があり、観光案内所もあります。観光案内所では、パソコンまで貸してくれてネットにつなぐことも可能です。
別名「鷲の村」と呼ばれるビオットの集落。バスで訪れる時に、進行方向に向かい右側の席を確保すると、途中で高台の上にある可愛らしい集落の眺めを満喫することが可能です。
フェルナンド・レジェをはじめ、芸術家たちが愛した可愛らしい集落は、ガラス細工で有名です。
街のあちこちに、彫刻などが置かれ、まるで町全体が無料の美術館の様です。
ビオットの住宅街
ビオットの生活圏に入ると、通りには植木鉢で園芸を楽しむ家ばかり。猫も特等席でお昼寝していました。
各家庭とも、フランス人のセンスの良さを感じる無料で見れる芸術作品。狭い路地で門がないので、遠慮なく見れちゃいます。
ビオットの小高い丘の上にある集落からバスに乗り、アンティーブ方面へ。
美術館の名前がバス停の名前になっているので、降車場所を間違えることはないでしょう。
バスを降りたら、ビオットの小高い集落の方に道を戻ります。進行方向に向かい右側を歩いていくと、右側に上記の写真のピザ屋さんの建物があるので、右折し、道なりに坂を上っていくと、左側に国立フェルナンド・レジェ美術館の建物が見えてきます。
正面が閉まっていますが、そのまま駐車場の方に上がっていきましょう。
1950年、彼が69歳の時にビオットでアトリエを建てました。1952年、何と71歳で結婚した彼。しかし、1955年に亡くなり未亡人となったナディア夫人がこの美術館を建設。開館式では、あのピカソやシャガールが主宰しました。
この美術館は見応え抜群なので、訪れる価値大です。
バスに乗り、アンティーブに戻ります。バスターミナルから歩いて、海沿いにあるピカソ美術館へ。
この日は風が大変強かったので、中庭を見学することが不可能でした。前回訪れた際も、同様に風が強く、中庭は安全面の確保からクローズされていました。
塀の上には、ピカソの彫刻が並びます。海沿いの通りに出れば、彫刻を見上げることは可能です。
館内には、ピカソの作品はもちろん、他の画家の作品もあります。
南仏地方の名産と言ったら、ラベンダー。お土産屋さんには、香りのよいラベンダーが入った小袋や、可愛らしいデザインのワンピースも。
イタリア系のジェラード屋さんでは、まるでバラの花のように好きな味を好きなだけ選ぶことが可能です。遠慮なく6つ違う味を試してみました。
どれも絶品ですが、特に生絞り牛乳味はぜひ試してほしい濃厚な牛乳の旨味がぎゅっと詰まっています。
本来なら、相乗りサイトを利用して帰るはずでした。しかし、予約してあった車が突如キャンセル。
駅隣接のケンタッキーでネットに接続し、他の便を探すも見つからず、電車はストライキですでに最終便が終わった後。
カンヌよりも夜はニースの方が面白いし、ニースに移動すれば格安航空、もしくは相乗りでイタリア周りだと私が住んでいるシャモニーに30ユーロ未満で安く早く帰れます。
ということで、急遽ニースに宿を取り、最終便のバスでニースに移動。
カンヌ~ニースまではかなり距離がありますが、何とバス代は1ユーロ50サンチームと格安で移動できちゃいます。
大聖堂近くのホテルを予約したのですが、ここで問題発生。着いたら、門が閉まっていては入れません。
慌てて電話番号を調べ、電話するも応答なし。真夜中24時にホテルを探す羽目になりました。
しかし、駅周辺には数多くのホテルがあり、24時間フロントが開いている場所もあるので、自分の足で10分程探し回り、ホテルを確保。
冬から春は、ニースはホテル代がぐんと下がります。ニースの春を告げるカー二バルの時でさえ、かなりお得に泊まることが可能です。
- Expedia(エクスペディア)はホテル+航空券の同時予約も便利!
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ニースの中のロシア
ニースの鉄道駅手前に左右に伸びる道を、シャガール美術館とは反対方向に向かいます。
進行方向に向かい、道路の右側を通っていきましょう。高架橋の下を右折する道があるので、そちらを右折。まっすぐ伸びる道を左折して進んでいくと、右側に大聖堂の入り口があります。
一歩足を踏み入れると、そこはロシア。信仰熱心なロシア人たちが、お参りに来る場所ですので、大聖堂の中は撮影禁止ですが、ヨーロッパの教会とはまた違った作りなので、見る価値大です。
ニース マルク・シャガール美術館
大聖堂から、鉄道駅に戻り、今度は反対側にあるマルク・シャガール美術館に歩いていきます。鉄道駅からは、徒歩15分程で美術館に到着。
香水の町 グラース
ニースの海岸近くにあるバスターミナルから、香水の町グラース行きの直通のバスに乗りました。
本当は、ヴォロリスにある国立ピカソ美術館に先に行こうと思っていたのですが、グラース行きのバスがちょうどバスターミナルに行った時に着いたので、時間短縮のために予定を変更。
バスは最初海岸沿いを走り、その後南仏旅行の雰囲気をたっぷり味わえる一軒家が多い地区を走り抜けて坂道を登っていきます。霧が少しかかっているとより幻想的な景色を堪能することができます。
「Dans un grand vent de fleurs」というタイトルのフレンチメロドラマの舞台にもなった街。YOUTUBEでは、7話に分かれてアップされています。
香水の町グラースを舞台に地元の香水会社の御曹司をめぐる3人の女性の愛憎劇と、香水の作り方やグラースの街並みまで学べちゃうドラマです。
冒頭の香水の原料になる花びらを、イタリアから出稼ぎにきた人たちが歌いながら、花びらを積んでいく光景はフランス語やイタリア語が分からなくても、楽しめると思います。
バスターミナル脇に観光案内所があるので、観光マップをもらい、マップにマーキングされている観光コースをもとに周ることをお勧めします。この町は、無料で見学できる特別展示展が多く、かなり見ごたえがあるものばかりです。
グラースの国際香水博物館
まずは、有料の国際香水博物館へ。ここでは、香水の作り方から、香水瓶のコレクション、原材料となる植物など香水作りを学ぶことが可能です。
グラースのフラゴナール香水歴史工場
次に訪れたのは、国際香水博物館の隣にある、フラゴナール香水歴史工場。
こちらは無料で見学可能で、最後には広大なスぺースを誇るお土産コーナーへ。女性へのお土産としておすすめは、エコバック。
大容量入り、デザインも女性の心をキュンとさせちゃうものばかり。10ユーロとばらまきお土産としてはちょっと高めだけど、軽くてかさばらないのもいいですよね。
もちろん、香水の種類も豊富です。
グラースのプロヴァンズ・美術歴史博物館
中世の衣装のコレクションが豊富な、プロヴァンズ・美術歴史博物館は、デザイナーの方などにも見応え十分です。それなのに、無料で見学できるのが嬉しいですよね。
グラースでオリジナル香水をオーダー
日本人観光客にも支持される香水工房。お店の中でオリジナル香水を作っているので、自分の好きな香水をオーダーしちゃいませんか?
夏のバカンスの時期には、日本語を話すスタッフも配置するほど、親日家のマダムに工房を案内していただき、更に香水の作り方までレクチャーしてもらっちゃいました。
女性へのプレゼントを買うならおすすめのお店
香水だけでなく、フレンチテイスト溢れるお洋服や、お皿など生活用品も展開するブランド。こちらのお洋服の売り上げは、開発途上国の支援にも一部回されるそうです。
シーツカバーなど、お部屋の中が明るくなっちゃうファブリック類も豊富に揃います。
特にバック類などは、大切な女性へのプレゼントにもおすすめです。かなりデザイン性が高く、高級ブランドのバックよりも使い勝手も良いものが揃います。
本来は国立ピカソ美術館のあるヴォロリスにも行きたかったのですが、グラースが想像よりも面白かったので、予定を変更しグラースを探検しました。
アンティーブに宿を取れば、効率よく芸術鑑賞が可能です。
カンヌ映画祭が開かれるカンヌ
ちょうど、映画祭開催前で会場が整備され、特別試写会なども行われていました。
特別試写会などのパスは、観光案内所で購入可能です。
お金持ちが集まる街らしく、海岸沿いには高級ブランドのお店が連ね、更に中心街にはセンスの良いアートギャラリーが立ち並びます。
鉄道駅前の地元民が多く利用するレストランで、夕食を頂き、バスに乗って格安バスターミナルへ。
カンヌの近くの町を夜22:20に出発し、翌朝リヨン・ペラーシュ駅に 04:50に着く便が、13ユーロから。
同じバス会社のバスをリヨンからシャモニーに19ユーロで乗り継ぎ、帰宅しました。
OUIBUSは、フランス国内の旅を安くしたい時に便利です。シートもビジネスクラス並みのシートを採用し、もちろん各席にコンセントもあり、車内では無料でWIFIに繋げます。
学生時代に戻った気分で放浪の旅を
いかがでしたか?旅が人生のヨーロッパの人々。だから、ヨーロッパ各国は鉄道網、バス網、格安航空網、相乗りが発達しています。
ガイド付きのツアーと違い、自分で手配しなければいけないから語学力もつくし、アレンジも幾らでも可能です。たまには、学生時代に戻った気分でヨーロッパ放浪の旅を満喫してみませんか?