ホウレンソウ、小松菜、チンゲンサイ、水菜、ラディッシュ等は種から撒いても比較的初心者にも育てやすい野菜です。これらの野菜は秋だけでなく、春先から初夏にかけても種まき、収穫ができますが、病害虫の比較的少ない秋の種まきがおすすめです。今回は初心者でも簡単な秋野菜の種まきと、育て方を簡単に説明していきます。
秋野菜を種からまくと途中間引きをする際に出る間引き菜なども楽しめますので、是非一度種から育ててみてください。土づくりなどの準備はあまり変わりませんので、少しずついろんな秋野菜にトライするのがお勧めです。今回は上記5種類を条ごとに分けて、条まきしていきます。9月の終わりから10月ぐらいの秋に種まきをすると1月ぐらいまで収穫を楽しむことが出来す。
秋野菜の種まきと育て方1. 土づくり
秋野菜を地植で育てる場合は、種まきの遅くとも1週間前までには苦土石灰と元肥を土にすきこみます。ホウレンソウの場合は特に酸性の土壌を嫌いますので、雨などで酸性に傾きがちな土壌では、少し多めに苦土石灰を入れても良いと思います。水はけの悪い場所での地植えの場合は畝をつくることをおすすめします。畝の高さは約20~30㎝ぐらい、自分の肩幅ぐらい。土地が狭い場合は幅を調整してください。
水はけの良い場所ではわざわざ畝をつくらなくても問題ありません。地面を耕した後は表面を平らにならします。今回は条まき(条に沿ってぱらぱらと種をまいて行く)をしますでまく前に支柱などの棒を利用し、表面にまっすぐの線(条)をひいておきます。線と線の間隔は15㎝程離してください。プランターの場合も、株間を15センチぐらい離せる様にまく条の数を決めましょう。
秋野菜の種まきと育て方2. 種まき
条ごとに撒く秋野菜の種を決めたら、地面に付けた条の溝に添って(溝の中に)それぞれの秋野菜の種をぱらぱらまいて行きます。1㎝空けて一粒ずつが理想ですが、後で間引きをするのでそのあたりはアバウトで大丈夫です。まき終わったら軽く土をかぶせ、軽く上をお押さえます。種の位置が深すぎると、発芽までに時間を要してしまいますし、浅過ぎると水やりの時に流れ出したり、鳥などに食べられてしまう事が有るので、1~2㎝の深さになるように加減してください。種をまき終わったら、上から十分に水やりをします。その際あまり高いところから水やりをすると種が掘れて流れ出てしまいますので低い位置からそっとやりましょう。家庭菜園では、買った種一袋を1回で全部使い切ることは無いと思います。その場合の保存法ですが、海苔の缶など密封性の高い容器に入れて冷蔵庫で保管するのが良いです。缶が無ければジップロックでも良いかと思います。