ロンドン観光で嬉しいのは、ナショナル・ギャラリーをはじめ、博物館や美術館が無料で見学できる所が多い点。ヴィクトリア駅を基点に、徒歩で1日でどれだけ回れるか検証してみました。
パリ~ロンドンへ 深夜バスの旅
パリから深夜発の格安バスに乗り、ロンドンへ。海峡を渡る前に国境検査があり、いったんバスを下ろされて、一人一人検問を通過します。
バスを降りる前には、イギリス国内の何処に滞在するか?何日滞在するか?いつイギリスを出国するか?などの質問が書かれた用紙がバスの中で配られます。
イギリスは、入国検査は他のヨーロッパに比べ少し厳しいですが、私はホテルもイギリスから出る便も予約しない状態で検問を通過し、口頭で質問に答えて係員の方に苦笑されました。
バスに乗り込み、海峡を渡る際は狭いトンネルのような中にバスは入り停車。まぶしすぎるくらいのライトアップがされるので、眠ることは難しいです。
しかし、この区間海底に作られたトンネルの中を道路がゆっくりと動いて、イギリスまで運んでくれる貴重な体験ができます。
明け方のビクトリア・コーチ駅周辺
明け方、5時前にロンドンのビクトリア・コーチ駅のバスターミナルに到着。バスターミナルのスターバックスが開いていたので、紅茶を飲み、ネットにつないで今夜の便を予約しました。殆どの方は、スターバックスのソファーに座って寝ていました。
ビクトリア・コーチ駅は、ロンドン中心街の真ん中辺りに位置し、右に行けばテムズ川の朝焼けが堪能できるし、近くにはバッキンガム宮殿もあります。ここを起点に徒歩でエリアを決めて観光するのもおすすめの場所です。
私は、テムズ川の朝焼けを見に行くことにしました。
写真の建物が見えてきたら、この手前の通りを右折。この周辺は現代建築の建物と、伝統ある古い建物が混在する地区です。
大抵の建物がガラス張りになっており、光によって周囲の建物がうつりこみます。
ウェストミンスター寺院に差し掛かったところで、夜が明けてきました。
テムズ川周辺の夜明け
テムズ川の夜明けの瞬間
橋を渡って、テムズ川の対岸に渡ります。
テムズ川沿いを、ビックベンの方に向けて歩いていきます。この風景、どこかで見た覚えもある人もいませんか?
イギリスと言えば、映画「007」。「007」のドラマ版、「MI-5 英国機密諜報部 」でも、007の密会所としてワンシーンで使われています。
「MI-5 英国機密諜報部 シーズン5」では、環境テログループがテムズ川にかかる防波堤を使い、ロンドンを水浸しにすると脅迫していましたよね。
行く前に見直してみると、お気に入りのワンシーンで撮影に使われた場所を探す楽しみも増えますよね。
ロンドンには、映画0007ファンには涙ものの映画博物館があります。歴代映画の中で使われてきた車と一緒に、その車が使われた映画の映像に彼の衣装に至るまで、007ファンには必見の博物館です。
こちらの観覧車も、ドラマの中で密会所として登場しました。
観覧車を過ぎたところにある橋を、また反対側に渡っていきました。橋を渡ったところの左わきにある公園。ちょうど係員の方が鍵を開けてくれたので、朝一で公園に一番乗り。
公園の後ろにたつ建物は、まるで映画「ハリーポッター」に出てくるよう。
ナショナルギャラリーまで来ましたが、まだ開館時間ではないので付近を散策することにしました。
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コヴェント・ガーデン付近を散策
オペラやコンサート、演劇などを行う会場が点在しています。
ロンドン名物テレフォンボックス。
コヴェント・ガーデン周辺には、ロンドン名物のパブも複数あります。
明け方のビクトリア・コーチ駅周辺
子供連れの方は訪れたい、M&Mの大型店。店内は、インスタ映えしちゃうスポットがたくさんあります。
ロンドンの中華街
ロンドンの中にある中華街。ヨーロッパは、どこの国に行っても中華街があります。
ナショナル・ギャラリー
開館前に戻ってきて、一番乗りで入りました。そのわけは、入口の階段を上ったところの床にあります。
床には複数のモザイク画があり、混雑してしまうと見えないので、いつも一番乗りでモザイク画を鑑賞しています。中には、不思議の国のアリスのモザイク画も。
不思議の国のアリスは、イギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが・ルイス・キャロルの筆名で書いた児童小説です。
13世紀半ばから1900年までの作品2,300点以上の所蔵量を誇る、ナショナル・ギャラリー。
最初の方の部屋は、撮影禁止の部屋もありますが、その他は撮影オーケーの部屋も多いのでお気を付けください。
見応えのある作品が最後の部屋の方に集中するので、部屋の番号の最後の方から回ると、ゆっくりと見ることが可能になります。
ナショナル・ポートレート・ギャラリー
ナショナル・ギャラリーからナショナル・ポートレートギャラリーへは、徒歩5分程の距離に位置します。
イギリス人男性は、お尻の大きな女性が好きな人も多いそうで、何と酔っぱらって前後不覚になった友人は、ケンタッキーの前に立っていたカーネルおじさんをお持ち帰りし、女性だと思って抱きついて寝ていたのだとか。
明け方ロンドンの町を歩くと、パブでは明け方まで飲み潰れた方々が吐いた嘔吐物が道のあちこちにあるので、下も気を付けながら歩きましょう。
ヨーロッパ旅行では、ティッシュと便座拭きシートは、持ち歩くようにしましょう。
マイケル・ジャクソンが生きていれば、今年60歳の誕生日。その記念に、特別展が開催されます。
彼のファンの方は、下記サイトから詳細を確認しましょう。基本、特別展以外は無料で見学が可能ですが、特別展を見る場合は有料になります。
ヴィクトリア駅周辺を起点に、ロンドンをエリアごとに効率よく歩いて観光
急ぎ足で見ても、ナショナル・ギャラリーと、ナショナル・ポートレートギャラリーで午前中は費やしてしまいます。
ロンドン滞在が数日になる方は、ヴィクトリア駅周辺を起点にエリアごと観光するようにすれば、歩いて回ることが可能です。
コヴェント・ガーデン周辺、もしくは中華街で遅いお昼にすると、午後はロンドン交通博物館と、大英博物館を効率よく回ることが可能です。
その後、ソーホー地区を散策して、ピカデリー・サーカスあたりに降りてきて、セント・ジェームス宮殿からバッキンガム・パレス・ガーデン当たりで夕暮れ時を堪能すれば、ちょうど1日が終了。
翌日、ヴィクトリア・アルバート博物館、自然史博物館、科学博物館、ケンジントン宮殿辺りを見て、最後にハロッズに行くようにすれば、2日は地下鉄などを利用しなくても歩いて効率よく回れます。
大好きなアーティスとの品があるかも?
ビートルズや、ツィンギーなど時代を超えて愛されるイギリスのスターたち。コレクターには、お宝ものが眠っているかも?
11 Cecil Court, Charing Cross Road, London WC2N 4EZ
Tel: 020 7836 1142
中華街の日本食屋で昼食を
再び、朝通った中華街に戻り、内装が面白い日本食やさんでお昼を頂くことにしました。
日本人なら、突っ込みどころ満載の内装。
私の目の前には、ゴキブリ退治のスプレーの看板がかかっていたので、食欲が大いに増進します?何処からか、カサカサ音が聞こえてくる気がしたと思ったら、私の乾燥肌でした。
しいたけは肉厚で、レンコンも揚げ具合は程よく、つゆも美味しかったです。
2階に上がると、凄く斬新なインテリアが楽しめます。
中華街にあったたい焼きの中にアイスを入れて食べるデザート。
個性的なお店が多いソーホー地区~リバティーまで散策
皆さんは、知っていましたか?男性の永遠の憧れの存在・・・。「WHY DRAG?」彼も確かに思ったでしょうね。
ソーホー地区を歩いていたら、ゴキブリスプレーでしょぼしょぼしていた目が一気に見開きました。シックな色合いが好みのフランス人に対し、イギリス人は原色好きな人が多いです。
オレンジと紫とか、オレンジとピンクとかその組み合わせは目がチカチカしちゃうでしょと思う方もとても多いです。まさに、そんなイギリス人ファッションを象徴したようなお店。
同じ通りには、デザイナー関係のお仕事をされる方や学生さんも通う生地屋さんや、70年代の古着が中心のお店も。とにかく、ソーホー地区は個性的なお店が多く散策するのは面白いです。
セレクトショップなどが並ぶエリア~高級品が買えるリバティーまで散策しました。
1875年、日本をはじめ東洋の装飾品、織物、その他芸術工芸品を販売する店として開業しました。
テューダー・リバイバル様式のアーツ・アンド・クラフツの建築物としては、ロンドンで最も代表的な建物です。
ヴィクトリア&アルバート博物館
地下鉄で、サウス・ケンジントン駅に移動。ロンドンの地下鉄は、乗り過ごしてしまった場合罰金を取られることもあるので要注意です。
地下鉄代は他のヨーロッパ各国と比べてかなり高めなので、移動するならバスを活用しましょう。
1852年のロンドン大博覧会開催の際に記念につくられました。この美術館のコンセプトは、ジャンルを問わず究極の美の世界を求めて集められました。
宝石・貴金属、建築関連、アジア美術、衣装、アンティーク家具をはじめ、何でもそろうびっくり玉手箱のような博物館です。
とにかく膨大なコレクションを誇り、最低でも3時間は必要です。
特に見応えがあるのは、19世紀に活躍したウィリアム・モリスの緑の部屋。
残念ながら・全て見る時間もなく閉館時間になってしまいました。近くにある自然史博物館も、科学博物館も、大英博物館も見る暇がありませんでした。
今回ご紹介させていただいた博物館は、全て無料で見学可能です。私がこの日、地下鉄を使ったのは1回だけ。
歩いてハロッズ~バッキンガム・パレス・ガーデン、そしてヴィクトリア駅の方に向かい、駅近くのパブでフィッシュアンドチップスを頂き、2夜連続で寝ている間に移動することにしました。
本来なら、バルセロナかヴェネツィア、もしくはローマあたりに飛行機でアクセスしようと思い検索したら、20ユーロ前後で移動できたのですが、前日に見たパリでオープンしたばかりのクリムトの特別展が再度見たくなり、向かった先はパリ。
ロンドンからヨーロッパ各地には、格安航空網が発達しています。どこも6か月前くらいにタイミングよく予約すれば、片道20ユーロ程で移動できちゃいます。
ただし、ロンドンは中心街を挟んで東西南北に空港が点在するので、乗り換えの場合同じ空港か確かめてから予約することをおすすめします。
刺激がいっぱいのロンドン観光
いかがでしたか?ヨーロッパ在住者がおすすめするロンドン芸術鑑賞の旅!
今回ご紹介した以外にも、まだまだロンドンには魅惑的な博物館やギャラリーがいっぱいあります。男性なら、科学博物館や自然史博物館から見学を始めるのもおすすめです。
郊外には、シャーロック、ホームズ博物館もあるので、お見逃しく!