働き方改革という言葉をよく聞くようになりました。インターネットなどの通信回線を利用しながら、効率よく仕事をしようという取り組みです。
既にパソコンなしの業務などあり得ませんし、電話よりもメールでコミュニケーションをとったり営業活動に生かすというスタイルが当たり前になってきました。
仕事スタイルの変化は、仕事をする服装にも変化を与え始めていて、これまでのスーツ、ネクタイというキマリが日常ではなくなってきました。
リラックスした環境の中から新しい提案・発想を引き出そうとする企業が増えています。それに伴い服装もカジュアルとの境界が低くなっています。
しかしあくまでも仕事場です。お客様と合わなければならない場面も考えられます。適度な緊張感を持ったオフィスカジュアルについて考えてみました。そして今回は、相応しいパンツにフォーカスしてみます。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツとは?
相応しいポイントをあげ、さらに条件を加えることで使い勝手のいいパンツを絞り込んでみます。
ポイントは5つ。
ブルーデニムは除外。ダメージはNG。シワになりにくい。派手なガラものはNG。手入れが簡単(清潔感・洗濯がカンタン)。
さらに条件として、コストパフォーマンスに優れ(2万円以下)、日本ブランドであること。
プライベートでもそうですが、仕事着にもっとも大切なことは清潔感です。そして他者に不快感を与えない、場に相応しいということ。そのためジーパンやミリタリー系は対象外。
リラックス感が大切なので、気軽に洗濯できる、価格も適切なものが望ましいでしょう。そしてコストパフォーマンスという点と日本人体型を理解した作りという点を考慮すれば 日本ブランドから考えたいと思いました。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ1.STUDIO ORIBE
スタジオオリベは頑ななブランドです。基本的に定番のパンツ4型と、ジャケット1型だけをつくり続けています。
このパンツもそのひとつで、フロントポケットがジーンズのようにLポケットになったデザインで、シルエットはクセのないストレートタイプ。ホワイトデニムを履く感覚でコーディネートが可能です。
ストレッチの効いた素材を使っているのでアクティブに動けます。
春夏はもちろんですが、秋冬の白パンも存在感があって爽やかな印象があります。ネイビーのPコートを合わせ軽やかにオフィスに向かいましょう。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ2. Hand Room
Hand Roomは最近注目されつつあるブランドです。デニムやシャツ作りから始め現在ではアウターなどの重衣料でもヒット商品を生み出しています。
素材選びと細部まで気を使った作り込みが服好きに支持されていて、このチノパンの完成度、価格、驚くほどです。
細身パンツの勢いはやや落ち着きつつあります。そして腰にゆとりがあるシルエットを見かけるようになりました。このパンツもワンプリーツ仕様ですが、インタックにすることでチノパンでありながらドレッシーな雰囲気を持たせています。
そして裾に向かって、緩やかに細くなっていきます。アメリカンアイビーが再評価されているそうです。紺ブレを羽織れば客先でも失礼はありません。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ3. DC White
大阪を拠点とする気になるブランド「ARBRE(アルブル)」から誕生した、パンツブランドD.C.WHITEのチノトラウザーです。
「ARBRE(アルブル)」はスタンダードでありながら時代に沿った提案を加えた服作りに定評がありますが、関東以北ではあまり馴染みが無いブランドかも知れません。
そして大阪らしいと言えば、思い切った価格設定に二度見をするほど。もちろんクオリティの高さは譲りません。
素材は国産ギャバジンを使ってして、シルエットは細身ながらヒップに余裕のあるグラマラスに仕上げています。シャツをインしても、カットソ―やニットを合わせればよりリラックス感が味わえます。
パンツ丈は短めとレギュラーから選べるので、お好みに合わせて楽しんで下さい。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ4. FOB Factory
カジュアル衣料全般を手掛けるFOBFactoryは古き良き時代に沿ったものと、時代に沿ったもの両方が共存する、フレキシブルなブランドです。それはパンツ作りにおいても同様です。
こちらのパンツ、特徴はなんと言っても素材です。どこまでもついてくる、という表現が示すようにノンストレス、360度ハイパーストレッチのメリル・マイクロファイバーを使用しています。ジャージのような着心地です。
さらにシルエットはワンタック仕様で腰回りに余裕を持たせました。素材・シルエットが生み出すリラックス感を他で味わうことはでいないでしょう。
ローファーを合わせれば仕事顔に、スニーカーやサンダルを合わせれば普段顔に。色違いで持っていれば毎日快適に過ごせます。揃いのジャケットもあるので商談を交えた会食でも大丈夫です。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ5. FUJITO
『真のシンプルとは、一切の無駄を排し、機能性を追求した計算の上に成り立つ。それは単純こそ美しいと言う観点にたった現代美の一つである』 というブランドポリシーに基づいた作品は、そこにあるだけでただならぬオーラを放つものばかり。
ワークやミリタリーの要素が細部に残されていますが、主張するものではないのでコーディネイトが偏ることはありません。
やや太めのシルエット、素材も打ち込みの強いタフなものなので、センタークリースを入れることでオフィスにも馴染みます。
カーゴパンツではラフすぎる、しかしすこし遊びも欲しいという時、このパンツで完成させてください。
画像のようにスエード靴もアリですが、コードバンのプレーントゥを差し込めばグッと格上げが図れます。もちろんしっかり磨き込んでください。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ6. スペルバウンド
スペルバウンドは頼もしいブランドです。こういうパンツはないかなと検索すれば、ほぼほぼ近いものが見つかります。価格も手ごろ、しかしクオリティに手抜きはいっさいなし。
こちらは一見普通のチノパンと思わせて、実はウェストゴム仕様のイージーパンツです。もちろん素材もストレッチが効いたオリジナルファブリックを採用してます。
パンツ丈は短めにセットされているいので、シーンに合わせて選択してください。また色はベージュを含む4色展開です。
大人ならBlackも気になります。明るい色のジャケットと合わせても、この手のパンツなら浮いた感じはなし。社内コンペなど個性を発揮したい席に臨みましょう。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ7.GUNZE SEEK
今回紹介する中の目玉商品はこちら。
センタークリースがきれいになビジネスにも使えるパンツ。ストレッチ性、センタークリース、ベルトループ・ポケットあり、前あき仕様のデザイン。と、ここまではイイでしょう。
驚いたのは、まず価格。7,800円(税別)。そして販売元がGUNZEだということです。そうです下着メーカーとして有名なグンゼの商品なのです。
ここで紹介するのはウールライクなパンツですが、こうしたコンセプトのパンツを幅広く手掛けているので季節によって、シーンによって様々な選択が可能です。なにより価格が手頃です。
下着作りで培ったノウハウが、パンツ作りに生かされています。試してみる価値は大きいと思います。
オフィスカジュアルに便利なメンズ・パンツ8.ユニクロ
最後はユニクロでしめます。ジョガーパンツとアンクルパンツはオフィスカジュアルの新定番でしょう。特にアンクルパンツは使いかた次第でオフィシャルな場でも違和感はありません。
近くの店舗で気軽に試着して雰囲気を味わってください。素材も各種出ているので、ソックスとのコーデが楽しめます。
ドローコードはどうすればイイの?
ここで紹介したパンツではイージーパンツに分類されるものがありますが、決まってウェストにドローコードがついています。さらにベルトループもついています。
こうしたパンツもオフィスで使うならベルトをしますよね。するとドローコードの意味は何か?と思うわけです。
普段使いであっても、どのように使うのが正しいのでしょう。実は気になっています。