デニムシャツをキレイに着こなすには、サイズ感が大切です。素肌で着るものイイですが、ヘンリーネックやT シャツをインすることで襟元のコントラストが生まれます。一枚着てちょうどいいサイズを選びましょう。
そして迷うのが、裾をパンツにインするべきか外に出したままで着るのかと言う事です。着こなしにもよりますが、羽織りものとして使う場合はアウトにし、前ボタンを開けインに着たT シャツのプリントを見せる。
最近見かける機会が増えたのが、コーデュロイやツイードのジャケットの下に着こみ厚手のウールパンツやチノパンにシャツのすそをインするコーディネートです。とても新鮮ですがラルフローレンはこうしたコーディネートを得意としていましたね。
袖は長袖をおすすめします。スナップボタンで留めるもよし、無造作にロールアップすることで大人の色気が漂います。
リジッドタイプまたはワンウオッシュタイプを求め、ジーンズさながら色落ちさせながらエイジングを楽しむものイイのですが、適度に柔らかい状態のもののほうが扱いやすいのでお勧めです。
デニムシャツは茶髪や若々しい髪質よりも、少し白くなったり、いっそ少し薄くなってきた年齢にシックリ馴染みます。気負わず、無理せずデニムシャツを楽しみましょう。
似て非なるもの。デニムシャツとダンガリーシャツ。
デニムシャツとは、デニム生地を用いて仕立てられたシャツのことです。基本はインディゴブルーで、スタッズや刺しゅう、ワッペンなどが施されたモノまで、さまざまなタイプがあります。
仕様としてはインディゴで染めたタテ糸と未さらしのヨコ糸で綾織りをした生地で仕立てられたシャツのことで、これはデニムパンツつまりジーパンと同じ織り方になっています。
ただし一般的なジーンズとは厚さが違います。ジーンズが14オンス前後なのに対してデニムシャツは10オンス以下。
比べると軽い生地がほとんどですが、ワイシャツなどのドレスシャツよりはるかに厚手なので、カジュアルな着こなしに向いています。
デザイン的にはウエスタンシャツのディテールを持つものが多く、またはワークテイストのものも見かけます。タフな生地に見合うデザインが選ばれるようです。
さて、よく間違えられるシャンブレーシャツまたダンガリーシャツですが、それぞれの特徴も押さえておきましょう
シャンブレーとは、タテ糸にブルーなどの色糸、ヨコ糸に白糸を使って『平織り』した生地のことです。
デニムシャツと同じ仕様(糸使い)ですが、平織りにすることで色付きのタテ糸と白いヨコ糸が同じ面積を占め、上品な印象が残ります。
一方ダンガリーとは、タテ糸が白糸、ヨコ糸がブルーなどの色糸を使って綾織りした生地ンのことです。デニムとは糸使いが逆になっているので、デニムにくらべると生地が薄く感じるようです。
今回はデニムシャツですが、ウェスタンタイプが多く目にとまりました。よく洗い、風に当てて馴染ませると離せない相棒になります。
おすすめデニムシャツ 1. レミ・レリーフ
2008年にスタートした比較的新しいブランドですが、丁寧な作り込み、縫製はもちろん、細やかな加工が評判となり、多くのセレクトショップで扱うようになりました。
ビンテージ感漂うTシャツやスエットなどが人気ですが、デニムパンツやデンムシャツの仕上りも見事という他ありません。
洗いのかけ具合、色落ち、適度なダメージ、バッカリングなどが行き届いているだけでなく、スタッズや刺しゅうを加えることで1枚でも勝負できるシャツに格上げされています。
存在感のあるデニムシャツなので、アウター代わりに着ましょう。襟元のスタッズの生かすには、インナーのTシャツは不要です。
上下デニムという選択もアリですが、画像のようにウールパンツに合わせることで上品な着こなしが楽しめます。
何か羽織るなら、ショート丈のトレンチコートまたはM -65。ベルスタッフなどで大人のバイカーファッションというのもいいでしょう。
おすすめデニムシャツ 2. ハリウッドランチマーケット
アメリカンテイストの商品が多いのですが、どこまでも日本という味付けを忘れないブランドがハリウッド・ランチ・マーケットの魅力です。
ですからインディゴデニムでありながら『藍染め』という表現もシックリくるから不思議です。
こちらは洗いが効いて、いかにも柔らかい、肌触りの良さそうなデニムシャツ。ガーゼのようなにおいがします。色も淡く、優しい仕上がりです。
ある意味、貫禄のある趣きなので、正当にデニムパンツとのコーディネートを楽しみたい1着です。
いっそデニムベストやデニムジャケットで全身デニムで揃えるという、すれすれの着こなしも楽しそうです。
インナーにはやはり洗いの効いたリンガーTをはさみます。アメリカンビンテージたっぷりのかっこうで城下町や下町散歩も楽しそうです。
おすすめデニムシャツ 3.Gap
アメリカを代表するカジュアルウェアのメガブランドGAPからデニムシャツの紹介です。
GAPといえばジーパンなどのデニム商品の評判がよく印象も強いので『デニムブランド』と勘違いしている方が多いかも知れませんね。
様々なウェア、生活アイテムを生産しているため、その経験やノウハウが集積され使いやすい商品が生み出されています。
こちらのデニムシャツも、少し薄い生地に洗いを効かせビンテージ感を出しているだけなく柔らかな着心地も約束しています。
買ったその日から、こなれ感のある着こなしが楽しめるという訳です。
画像のように、デニムパンツにインして着こなしてもラフな印象が残り、休日ファッションを格上げしてくれるはずです。
グレーTシャツを1枚はさむとヌーディーでセクシーな着こなしに、また白Tシャツに代えることでカジュアルな着こなしが楽しめます。
注意したのはサイズ感です。アメリカ仕様になっている商品が多いので、実際に羽織ってみること、通販を利用するならレビューを参考にするなど気を付けましょう。
仲間同士で楽しむBBQや、家族で出かけるドライブなどこうした装いなら多少汚れても洗濯すれば大丈夫。むしろそうしたコトを繰り返して離せない1着が出来上がります。
おすすめデンムシャツ 4.RRL
RRLのデニムシャツはビンテージ愛に溢れた1着です。着込んだビンテージ感ではなく、アーカイブへのオマージュとして作られたデッドストックを思わせる仕上がりになっています。
イメージとしてはカウボーイがオシャレして出かける時に着るといったところでしょうか。ですから着崩すのではなくキチンと、正装するのが正解です。
例えばネクタイを結ぶ、バンダナをネクタイ代わりに、シルバーで仕上げたループタイというのもアリでしょう。ジャケットも必要です。
パンツは、デニムならセンタークリースを入れるのもあり。またはスタプレでさらに正装感を作りだすのもアリでしょう。気分は映画『アーバンカウボーイ』といったところでしょうか。
デニムシャツの魅力、ふり幅の広いポテンシャルの高さを感じさせてくれる、RRLならではの1枚です。色落ちよりも、デニムならではの深い『藍色』を楽しみましょう。
最後に。足元は少し派手目のウェスタンブーツでキマリですね。
おすすめデニムシャツ 5.Levis
こちらもRRLと同じように存在自体にビンテージ感が溢れている、深みのあるデニムシャツ、リーバイス渾身の1着です。
生地自体に膨らみがあるというか、シルエットはタイトな印象があるのですが窮屈な感じはいっさいありません。むしろ余裕さえ感じさせてくれます。
ソートゥースと呼ばれるタイプで、ウエスタンスタイルを象徴するポケットのデザインを指しています。
のこぎりの歯(ソートゥース)を模した山型のポケットフラップを、真珠貝製スナップで留め付けしていいます。
フロントボタンも同素材のスナップ。両肩と背中にはウェスタンスタイルの伝統のヨーク(切替布)があしらわれ、オリジンとしての存在感を放っています。
余計なコーディネートは不要かも知れません。できればビンテージデニムを見つけ(リジッドがベターです)上下デニムというアメリカ臭溢れる着こなしが、もっともハマります。
その際は画像のように、一番上のボタンまで留める。そうした潔さに応えてくれる1着だと思います。
さて靴は何がイイでしょう。悩むところですが、コードバンのプレーントゥ。ダブルソールの重量感が似合いそうです。色は黒で、ソックスは赤という遊びを入れましょうか。
おすすめデニムシャツ 6.LEE
少し青みの強いデニムシャツですが、実は色のバリエーションが数種用意されているのでお好みのチョイスが可能です。
シルエットは全体にタイトに作られていて、着丈も短めになっているので画像のようにチノパンの外に出して、羽織りものとして使うのが正解でしょう。
ベージュ系のチノパンならカジュアルな印象ですが、黒やネイビーのチノならモダンな仕上がりにあります。
下の画像は、同モデルの色違いで白デニムシャツということになるのでしょうか。生地感はデニムですが縦横の糸とも未晒しを使い清涼感のあるシャツです。
色落ちしたデニムとのコーデは鉄板ですが、夏の羽織りものとして活躍してくれそうです。短パンの上に、インにはサーフ柄のタンクトップを合わせて。日に焼けた肌に映えそうです。
上のコーデなら足元はローファーでキマリ、白デニムシャツならサンダルがベストなのですが、ハイブランド(グッチとか)のサンダルならビーチパーティでも主役になれそうです。
おすすめデニムシャツ 7.Wrangler
ラングラーのウエスタンシャツの定番であるWrangler 27MWのスタッズモデルです。細すぎない、程よい身幅と着丈の定番ウエスタンシャツですが、スタッズを埋め込む事で1枚でも勝負できる仕上がりになりました。
洗いを効かせアタリを出したり、オイル染みを付けたり、クラッシュを施したりと、長年着こんだような雰囲気を再現した、通をもうならせるユーズド加工が俊逸です。
ラングラーはパンツの評判はもちろん高いのですが、アウターやシャツ、つまりトップスを支持するデニムファンが多いと聞きます。
ジーパンをファッションとして捉えた初めのブランドラならではの先見性、ファッション性が他ブランドとの差別化につながっているようです。
画像のように、コーデュロイなどの異素材とのコーディネートでも、しっくりハマります。個性的なシャツなので、パンツはダメージなど入らない、と言ってキレイすぎない同じニオイが望ましいと思います
スニーカーがいいかな。注目されているハイブランドのスニーカーなら確実に格上げになります。バレンシアガ、グッチ、ディオールオムなどなど。
おすすめデニムシャツ 8.GU
ファストブランドなので、サイズ感は万人向け。これはいたし方ありませんが、もしサイズ感がピンとくるならお値打ちです。
材質も価格なりの厚さですが、普段使いならば問題ありません。ユニクロブランドならではのコストパフォーマンス、縫製もぬかりなしです。
スポーツミックスというか、そうしたアイテムとの自由な(まさにGU)コーディネートを楽しんでください。下の画像のように、クラシックなスエットとの相性がいいというのは発見かも知れません。
ただし大人がチャレンジするなら、スエットは少しグレードアップしたいところです。細身の、少し短い丈で差別化を図りましょう。
とにかく自由に、さまざまな場面で使う事でファストブランドだという事を払拭する事です。
デニムシャツなら、年齢問わず。
上の方はスリムフィットな黒デニムを持ってくることで大人のモダンコーディネイトに仕上がっています。
年齢を重ねるから醸しだせる大人の色気をデニムシャツが中和しています。ですから『すぎた』感じがしません、しっくりと収まっているのです。
デニムシャツには、余計な部分をデリートしてくれるチカラがあるのかも知れません。様々なコーディネイトで試してみましょう。大胆な組み合わせでも、デニムシャツを1枚はさめば、そこでいったん収束してくれます。
仕事をリタイアしたら、白T数枚とデニムシャツが数枚、タイプ別にあれば充分なのかも知れません。
図書館までの散歩や、行きつけの居酒屋でいっぱい、時にはカミさんとドライブ。その時の気分に合わせたデニムシャツをチョイスするなんて言うのも楽しそうです。
年齢問わず楽しめるデンムシャツ。もう一枚欲しくなりました。