かつて銀の採掘が盛んだった延沢銀山があった銀山温泉は、大正時代から続く歴史ある温泉街です。
銀山川を挟む形で建てられた木造建築の宿は、四季折々の大自然と融合し季節を問わず多くの観光客で賑わっています。
夕暮れになると昔ながらのガス灯にあかりが灯り、温泉街は優しい光に包まれます。特に雪に囲まれた銀山温泉は、なんとも言えない幻想的な雰囲気が漂い、まるでタイムスリップしたかのような情緒ある景色は必見です。
そんな魅力あふれる銀山温泉をたっぷり満喫できるおすすめの宿をご紹介します。
銀山温泉のおすすめ宿1. 旅館 藤屋
銀山温泉の中心部に佇む旅館藤屋は、新国立競技場の設計も手がけた世界的に有名な建築家である隈研吾氏が改修し、「時間」と「空間」を重ね合わせることをコンセプトに生まれ変わりました。近代的なデザインと伝統的な技法が見事に融合した芸術的な老舗旅館です。
8部屋ある宿の客室は全室が銀山川に面しており、温泉街を眺めノスタルジックな気分が味わえる作りになっています。シンプルで洗練されたお部屋は清潔感があり、心からリラックスすることができるおすすめの宿です。
旅館藤屋の夕食は地元山形牛と東北の食材がふんだんに使われた和懐石になります。夕食時、窓の外には銀山温泉の名物とも言えるのガス灯に明かりが灯ります。
幻想的な景色を眺めながら絶品の料理を頂けるのは、旅館藤屋ならではの贅沢なおもてなしです。
銀山温泉のおすすめ宿2. 仙峡の宿 銀山荘
温泉街から少し離れた銀山温泉の入り口に静かに佇む「仙峡の宿 銀山荘」。銀山温泉ならではのガス灯や木造建築の温泉宿は見えませんが、観光客の喧騒から離れのんびりと過ごせるおすすめの宿です。
銀山荘の露天風呂付き客室は、家族やカップルでプライベートな時間を楽しみたい方におすすめです。大きな窓越しに自然を感じながらゆったりと浸かることができ、TVモニターが付いた贅沢な空間になっています。
銀山荘の大浴場には、四季折々の風景を存分に味わうことができる広々とした露天風呂や内風呂、露天寝湯、岩盤浴施設が充実しています。露天風呂は夜になるとライトアップされ、日中とは違った雰囲気を楽しむことができるのでおすすめです。
銀山温泉のおすすめ宿3. 伝統の宿 古山閣
古き良き大正の魅力がそのままに残る「伝統の宿 古山閣」。建物正面にはカラフルに彩られた「鏝絵」が飾られ、銀山温泉を代表する宿と言っても過言ではありません。
古山閣の魅力の一つは、地元のブランド牛である尾花沢牛や地元食材を堪能できる夕食です。特に尾花沢牛は、山形ならではの寒暖差のおかげでさしがたっぷり入り柔らかく極上です。部屋食なので、ゆっくりと自分のペースで味わうことができるのも嬉しいポイントです。
さらに古山閣では時間制限なしの貸切露天風呂が2つ用意されており、空いていれば好きな時間に入ることができます。どちらの露天風呂も天井が高く開放的です。家族や友達とワイワイ浸かったり、一人で広いお風呂を独り占めしてみるのもおすすめです。
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銀山温泉のおすすめ宿4. 御宿 やなだ屋
「御宿 やなだ屋」は客室が4部屋のみとこじんまりとしていますが、サービスが行き届きアットホームな雰囲気が味わえる宿です。和室のお部屋は清潔感があり、窓からは銀山温泉の街並みをばっちり眺めることができます。
やなだ屋の魅力は何と言っても1日に4組しか宿泊できないプライベート感です。子供連れのお客様は1日1組と限定されているので、夫婦水入らず静かな時間を過ごしたい方などにおすすめです。
やなだ屋の夕食は口コミの評価が高く、ボリュームもあります。地元の食材を使った小鉢や刺身に加え、地元のブランド牛である尾花沢牛はステーキとしゃぶしゃぶ両方を味わえる贅沢さです。
さらに山形のブランド米であるつや姫や手打ちそばなども堪能でき大満足です。お部屋での食事ではありませんが、仕切りのある半個室の空間で味わうことができます。
銀山温泉のおすすめ宿5. 滝と蕎麦の宿 瀧見舘
銀山温泉の一番奥に位置する「滝と蕎麦の宿 瀧見舘」。瀧見舘は元々はお蕎麦屋さんだったので絶品のお蕎麦が頂けます。温泉街を10分ほど歩き、坂を登ったあとは冷たいビールとのどごし抜群のお蕎麦がおすすめです。
瀧見舘は銀山温泉では数少ない日帰り入浴が可能な温泉宿で、男湯の露天風呂と一部の客室からは白銀の滝を望むことができます。冬は雪見風呂、夏には新緑の山が清々しく広がり、眺めは銀山温泉随一です。
開放感のある宿の露天風呂は視界を遮るものがなく開放的です。高台にあるので見晴らしも素晴らしく、立ち上がれば銀山温泉の街並みを見下ろすことができます。
銀山温泉のおすすめ宿6. 古勢起屋別館
銀山温泉を象徴する木造建築の宿を代表するのが「古勢起屋別館」です。古勢起屋は銀山温泉で唯一の木造4階建ての宿です。本館と別館がありますが、現在本館は老朽化のため営業していません。
また、銀山温泉の入り口に建つ「銀山荘」は姉妹館なので、両方の宿の温泉を楽しむこともできおすすめです。
レトロな外観とは裏腹に館内の設備は充実しています。エレベーターが完備され、ベッドの置かれた和洋室も用意されるなど高齢の方でも安心して宿泊できるよう配慮されています。
古勢起屋別館の温泉は半地下にある「ほっこりのちか湯」と、個性的なひょうたん型の湯船の「ぬっくりの金太郎湯」が用意されています。ユニークな名前が付けられたこじんまりとした内湯ですが、源泉掛け流しのお風呂となっています。
銀山温泉のおすすめ宿7. 酒田屋
銀山温泉のイメージのような木造の旅館ではありませんが、家族で経営しているのでアットホームで、小さな子供がいる家族連れの方におすすめの宿です。
酒田屋は銀山温泉の名物である「和楽足湯」が目の前にあり、有名な「野川とうふや」でテイクアウトして足湯につかりながら味わうのも風情があっておすすめです。
宿の夕食では尾花沢牛をメインに、お魚や山菜などの郷土料理がいただけます。特におすすめなのはところてんと豆腐を混ぜた酒田屋名物の「とうふてん」。なめらかな舌触りとさっぱりとした味付けが絶品です。
酒田屋は温泉街の入り口近くにあるのでアクセスもよく、お部屋から銀山温泉の街並みを見渡せる好立地です。窓を開ければ、ガス灯に照らされた銀山川のせせらぎが心地よく聞こえてきます。
銀山温泉のおすすめ宿8. 旅館 永澤平八
銀山温泉の宿の中で一番古い歴史を持つ「旅館 永澤平八」。宿の外観はもちろん、旅館の入り口を入った瞬間に、これぞ老舗旅館と言えるレトロな空間が待っています。
大きな柱時計や歴史を感じさせる小物や家具が揃い、ホッとくつろげる空間になっています。創建当時から使われている階段やお部屋の手すりからは、流れた時間の長さと歴史を感じ流ことができ、歴史ある旅館永澤平八ならでは。
旅館 永澤平八の和モダンな雰囲気のお部屋は綺麗に改装されていますが、昔ながらの雰囲気も残り古き良き時代を感じさせます。窓辺に腰掛け見下ろせば、銀山川と銀山温泉の街並みを楽しむことができます。
旅館永澤平八では貸切でも利用できる半露天風呂が2つ用意されています。どちらのお風呂も木のぬくもりを感じることができ、さらっとしたあたりの源泉掛け流しです。こちらは大人の休日倶楽部の撮影でも使われ、吉永小百合さんが訪れた有名なお風呂です。
自然と歴史に守られる銀山温泉
いかがでしたか?都会の喧騒から離れて過ごしたいなら銀山温泉がおすすめです。
長い歴史が今も息づく銀山温泉は、昔から姿を変えず観光客を出迎えています。温泉街は景観と自然保護のために車さえも入ってこず、静かでのんびりとした時間が流れます。
家族や恋人となど大切な人と、ぜひ1度訪れてみてはいかがでしょうか。