秋から冬にかけて食べる機会も多く、是非一度育ててみたい野菜が白菜。最近はミニサイズの白菜の苗も出回っているのでプランターでも、もちろん地植えでも育てやすいですし、トライしている方も多いようです。
今回は、場所も比較的とらず、植え付けから2か月程度で収穫でき、家庭菜園にはとても便利なミニ白菜の育て方をご案内します。
ミニ白菜はサイズ的には通常の白菜の約1/4のサイズで、1玉が約600g位です。ミニ白菜の中でも、「お黄にいり」「黄味小町」「めんこい」等沢山の品種がありますが、葉の色や食味などお好みのものを選んで育てれば良いと思います。
ミニ白菜の育て方1. 苗選び
ミニ白菜の苗は、本葉が多いと根付きが悪くなるので、4~5枚以下のもので、黄色く変色していないきれいな緑の葉の苗を選びましょう。白菜はミニとはいえ場所をある程度必要としますので、種からではなく苗を購入し必要な数だけ植えつけるのが良いと思います。
ミニ白菜の育て方2. 土づくり
ミニ白菜を地植えする場合は、植え付けの遅くとも1週間前までには苦土石灰と元肥をすきこみます。水はけの悪い場所での地植えの場合は畝をつくることをおすすめします。畝の高さは約20~30㎝ぐらい、自分の肩幅ぐらい。土地が狭い場合は幅を調整してください。
水はけの良い場所ではわざわざ畝をつくらなくても問題ありません。白菜には水はけの良い肥沃な用土が必要なので、プランター栽培の場合は市販の培養土を利用するのが良いと思います。また、白菜は連作障害が出やすいので、アブラナ科のキャベツなどとの連作も避けるようにしましょう。
ミニ白菜の育て方3. 植付け
ミニ白菜は春植えと秋植えがありますが、初心者は涼しくなってからの秋植えの方が良いと思います。
ミニ白菜の苗をポットから出すときには根を崩さないように注意してください。下の方の本葉もはがれやすいのでポットから出すときには十分注意しましょう。
ミニ白菜を植えつける株間は地植えの場合20~30㎝、プランターの場合は15㎝程度でも良いでしょう。プランターの場合は最初にあまり土を盛りすぎると、後で土寄せ(土を株の根元に寄せてくる)した時にプランターの淵から土が溢れてしまいますので、最初は5㎝程度余裕を持たせておきましょう。深めのプランターをおすすめします。
ミニ白菜の幼苗時期は害虫が発生しやすいので、苗を植えたらすぐ寒冷紗を掛けるのが良いでしょう。また、ニームやムクダイなどの天然ハーブの防虫剤の苗への塗布も有効だと思います。
ミニ白菜の育て方4. 追肥
ミニ白菜はあまり多くの追肥を必要としませんが、結球時期に1度くらい即効性のある液肥を与えるのが良いでしょう。有機にこだわる場合は油かす等の有機肥料を同じくミニ白菜の株間に一握りほど与えてください。
ミニ白菜の育て方5. 土寄せと摘葉
ミニ白菜の苗を植付けてから結球までの間、継続して土寄せを行いましょう。土寄せをしないと結球時に株が傾いて不安定になったり、根を痛めたりします。
また、根元の方(外側)の葉っぱが変色して腐りだしたり、虫に食われた場合は放置せず直ぐに摘葉を行いましょう。そのままにしておくと病虫害が広がる原因になります。
ミニ白菜の育て方6. 病害虫
ミニ白菜は育成初期に特によく病害虫が発生します。ミニ白菜によく発生するのはアオムシ、ヨトウムシ、アブラムシ、コナガ等、良く発生する病気は、菌核病、軟腐病、ねこぶ病等です。
病害虫の早期発見や虫よけの寒冷紗、ハーブ防虫剤の塗布などの予防も重要ですが、何より土壌、用土の水はけを良くすることが重要です。プランター栽培の場合は底に粗めの石を敷くなど排水対策をきっちり行いましょう。
ミニ白菜の育て方 まとめ
食べてもおいしく、育て甲斐もあるミニ白菜、ぜひ家庭菜園で育ててみてください。自家製の白菜での鍋の味はまた格別だと思います。