愛知県の県庁所在地である名古屋市は、全国指折りの人口を有する大都市で、経済だけでなく文化や芸術の面でも中部地方の中心都市といえるでしょう。
この記事では大人のデートにもおすすめしたい名古屋の美術館を8つ紹介していますので、気になる美術館があれば是非訪れてみてください。
名古屋おすすめ美術館1.名古屋市美術館
最初にご紹介する名古屋のおすすめ美術館は、近代美術を中心とした「名古屋市美術館」です。場所は地下鉄「伏見駅」から南に徒歩8分ほどの白川公園内にあり、公園に有料駐車場があるため車で訪れる事もできます。
名古屋市美術館のコレクションは、北川民次、三岸節子、荒川修作などの郷土美術の収集をはじめ、地元の重要作家が影響を受けた関連作品も収集しています。
パリで作品を制作した郷土出身の荻須高徳に関連して、モディリアーニやシャガールなどの「エコール・ド・パリ」の作家作品を。またメキシコで活動した郷土出身の北川民次に関連して、メキシコで起こった絵画運動「メキシコ・ルネサンス」の作家作品も収集。他にも草間彌生などの現代美術も収集しており、所蔵数は6000点を超えています。
常設展ではこれらの名品コレクション展を開催していて、「印象派展」などの特別展も開催しています。また名古屋市美術館内には約3万冊の美術関連書を閲覧できる図書館や、軽食が食べられるコーヒーショップなどもあり、入館料は一般300円です。
■詳細情報
名古屋市中区栄二丁目17番25号
名古屋おすすめ美術館2.愛知県美術館
つづいておすすめする名古屋のおすすめ美術館は、20世紀の美術品を中心に8000点以上のコレクションを有する「愛知県美術館」です。
場所は地下鉄東西線「栄駅」から徒歩3分の愛知芸術文化センター10Fにあり、名古屋市美術館から徒歩でも行く事ができます。
ただ2018年現在大規模改修工事中で、リニューアルオープンの予定は2019年4月なのでご注意を。
愛知県美術館のコレクションは国内外の20世紀美術で、絵画はクリムトやピカソ及びピエール・ボナールなどの欧米作家から、高橋由一や黒田清輝などの日本作家の作品があります。
また美術品収集家・木村定三氏所蔵の、絵画や仏像および茶碗など3000点以上のコレクションと、愛知県出身の工芸作家・藤井達吉氏の作品1400点以上の寄贈品も展示しています。
愛知県美術館のリニューアルオープン記念展覧会は、「アイチアートクロニクル1919-2019」と題して、この100年のあいだ愛知のアートシーンを揺り動かしてきた運動や出来事をコレクションで紹介する企画展で、観覧料は一般500円です。
■詳細情報
名古屋市東区東桜一丁目13番2号
名古屋おすすめ美術館3.ヤマザキマザック美術館
3つめにおすすめする名古屋のおすすめ美術館は、18世紀から20世紀にかけてのフランス美術が楽しめる「ヤマザキマザック美術館」です。
場所は地下鉄東西線「新栄町駅」から直結しており、前述の愛知県美術館からも徒歩すぐの距離にあります。
ヤマザキマザック美術館のコレクションは、工作機械メーカー「ヤマザキマザック株式会社」の会長だった山崎照幸氏が蒐集したフランス美術作品が中心です。
常設展は、ロココの時代からエコール・ド・パリに至る絵画作品と、ガレをはじめとするアール・ヌーヴォーやアール・デコのガラス工芸品および家具など、18世紀から20世紀にかけてのフランス美術300年の流れが一望できるコレクションで構成されています。
ヤマザキマザック美術館の絵画展示フロアは5Fに、ガラス工芸や家具および企画展示のフロアは4Fにあり、入館料は一般1000円で、音声ガイドは無料で利用できます。
■詳細情報
愛知県名古屋市東区葵1-19-30
名古屋おすすめ美術館4.徳川美術館
4つめにおすすめする名古屋のおすすめ美術館は、尾張徳川家に伝えられた徳川家の遺愛品などを収蔵する「徳川美術館」です。
場所はJR中央線または地下鉄名城線の「大曽根駅」から徒歩10分ほど。また徳川美術館専用の駐車場と、隣接する庭園「徳川園」にも市営の駐車場があるので、車で訪れる事も可能です。
尾張徳川家は御三家の筆頭格として江戸時代に創られた大名家で、初代大名は徳川家康の9男である義直でした。徳川美術館のコレクションは形見分けされた徳川家康の遺愛品をはじめ、歴代の当主や家族らの遺愛品など1万件以上の収蔵品を有します。
徳川美術館の常設展示では国宝の「源氏物語絵巻」から能面や陶磁器および漆工などを、第1~第6展示室にかけて体系展示の手法で紹介。また第7~第9展示室では企画展を開催しています。
徳川美術館内にはコーヒーラウンジや、本格的な日本料理が食べられる「宝善亭」もあり、観覧料は一般1400円です。
■詳細情報
名古屋市東区徳川町1017
名古屋おすすめ美術館5.古川美術館
名古屋のおすすめ美術館、5つめにおすすめするのは、映画配給会社「日本ヘラルド映画」を設立するなど様々な事業を行った古川爲三郎のコレクションを展示する「古川美術館」です。
場所は地下鉄東山線「池下駅」から徒歩3分ほどで、爲三郎の私邸である分館「爲三郎記念館」も近くにあります。
古川美術館の所蔵品は、横山大観、前田青邨、上村松園などの近代日本画を中心に、油彩画や陶磁器および工芸品などがあり、これら約2800点のコレクションを企画展示しています。
また、古川は美術館の分館にある「数寄屋カフェ」では、季節の和菓子や抹茶およびコーヒーなどを、日本庭園を眺めながら楽しむことができます。入館料は古川美術館と分館のセットで一般1000円です。
■詳細情報
名古屋市千種区池下町2丁目50番