世界最高峰のチョモランマをはじめ雄大な山々が連なる平均標高4,000m以上のチベット高原は、「世界の屋根」や「天空の世界」などと呼ばれています。
その首府であるラサは、チベット仏教の聖地であり、多くの歴史的な寺院が残されています。今回はそんなチベットでおすすめの観光名所や穴場スポットをご紹介します。
チベット 人気観光スポット1.ポタラ宮
チベットの人気観光スポット、最初にご紹介するのは「ポタラ宮」です。
「ポタラ宮」は、中国のチベット自治区、標高3,600mのラサにあり「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている史跡です。「ポタラ宮」は、チベットのシンボルであり世界で最も高い場所に建つ宮殿です。
「ポタラ宮」は、紀元前7世紀頃、ラサ西部のマルポ・リ(赤い丘)に建てられた宮殿で、高さが約117m、東西の長さは約360m。中にはおよそ1,000の部屋があると言われ、建築面積は約130,000㎡という広さを誇ります。
外からは13階建てに見てる建物は、中に入ると9階の構造で、宮殿はダライラマの居住や政治の場であった「白宮」と歴代ダライ・ラマの霊廟を中心とした宗教的な聖域であった「紅宮」に分かれています。観光客が見ることができるのはほとんどが「紅宮」になります。
「紅宮」内では、チベットで2番目に大きいという弥勒仏や、銀でできた三十三手観音や聖観音など、たくさんの仏像も見ることができます。
チベット 人気観光スポット2.トゥルナン寺
チベットの人気観光スポット、次にご紹介するのは「トゥルナン寺」です。
「トゥルナン寺」は、中国のチベット自治区の首府ラサにあるチベット仏教の寺院で、中国名は「大昭寺」といいます。
「ポタラ宮」に並ぶチベットの聖地で、2000年にユネスコの世界遺産「ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群」に追加登録されました。
「トゥルナン寺」は、7世紀にチベットを統一した吐蕃の第33代国王ソンツェン・ガンポ王の妃「文成公主」により建立されました。
「トゥルナン寺」の本尊である釈迦牟尼仏金像は、唐の皇女であった「文成公主」が唐から持参したものです。
お寺の内には多くのお堂と仏像があり、正殿には本尊の釈迦牟尼金像が置かれています。
「マニ車」という、巻紙の経文がおさめられた仏具がいくつも置かれており、「マニ車」を一度回せばお経を一度唱えたことになるそうです。
チベット 人気観光スポット3.八角街
「八角街」は、チベット自治区ラサ市の旧市街地中心部にある「トゥルナン寺」周辺のラサ市で唯一の商店街です。
「八角街」とは巡礼環状路を意味していて、 八角街の入り口は「トゥルナン寺」の正門の右手にあって出口はちょうど左手になります。
「八角街」には、チベットの伝統的な住居や街並みがが昔のままに保存されていて、細工物、日用雑貨、骨董品、チベットの民芸品などを扱う店が軒を連ねています。
チベット仏教の信者は、「八角街」の道を「五体投地」といって全身を地面に投げだすように祈りながら、またはマニ車をまわしながらこの聖なる道を右回りに進んで行きます。
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チベット 人気観光スポット4.タシルンポ寺
「タシルンポ寺」は、チベットのシガツェ市サムドゥプツェ区にあるゲルク派最大の寺院です。ラサの3大寺院であるガンデン寺、セラ寺、デプン寺と合わせてゲルク派四大寺院と呼ばれています。
お寺があるのはラサの西約340kmのチベット第2の都市シガツェにそびえる尼色日山の山腹、標高3850mの場所です。
「タシルンポ寺」は、1447年からゲルク派の開祖であるツォンカパ大師の直弟子でのちに初代ダライ・ラマとなるゲンドゥン・ドゥプパによって12年の歳月をかけて建立されました。
大経殿は、「タシルンポ寺」は建立された当時の建物で、パンチェン・ラマが経を講じたり、僧侶達が仏教について論じたりする場所となっています。
寺院の西側にある大弥勒殿の中には、高さは26.2mで世界最大の弥勒菩薩坐像が安置されています。
チベット 人気観光スポット5.ナム・ツォ湖
「ナムツォ湖」は「ナム湖」とも呼ばれ、チベット自治区内、ラサの北190㎞に位置する中国で2番目の面積を持ち、世界一標高が高いところにある塩水湖です。
「マーナサローワル湖」、「ヤムドク湖」と並んで、チベットの三大聖湖と呼ばれています。
湖の名前は、チベット語で「天」を意味する「ナム」と「湖」を意味する「ツォ」に由来しています。
海抜4,718mにあり、周囲は見渡すかぎりの草原で遊牧される家畜の群れやニェンチェンタンラ峰の雄大な景色を望むことができます。
伝説では、未年になると仏や菩薩、仏教を守る神は皆ナムツォへ集まって会を開くと言われ、チベットの暦法に基づく未年の四月十五日には、信者たちがチベット各地から巡礼に押し寄せます。
チベット 人気観光スポット 6.ガンデン寺
「ガンデン寺」は、ラサの東47㎞、デァツェと言う町に位置するチベット仏教ゲルク派の六大寺院の総本山のお寺です。
1409年にゲルグ派の創始者であるツォンカパによって建てられ、最盛期には3,000人とも7,000人ともいわれる僧侶が学ぶ大僧院でした。
「ガンデン寺」には北頂と東頂の2つの学堂があり、北頂の代表にはギュメ寺の座主経験者、東頂にはギュウトウー寺の座主経験者が就くというそうです。
文化大革命の際にかなりの規模で破壊されましたが、現在は徐々に再建されて元の姿を取り戻しつつあります。
また、毎年チベット暦の6月15日には「セタン祭」というお祭が行われ、シルクで作られた大きなタンカ(仏画)が開帳され、多くの巡礼者でにぎわいます。