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【白骨温泉】おすすめの宿 秘湯、名湯、一度は泊まってみたい温泉旅館 8選

甲信越

乗鞍岳東側山腹、樹林に囲まれた湯川渓谷ににある秘湯、白骨温泉。多くの文人に愛され、中里介山が執筆のために滞在した宿をはじめ、木造の風情溢れる温泉旅館が建ち並んでいます。肌に優しく、体の内と外から取り入れ健康になれると言われている乳白色のお湯が楽しめる、ちょっと贅沢なおすすめの温泉旅館を、アクセスや観光情報も交えご紹介します。

白骨温泉おすすめの宿 1.白骨の名湯 泡の湯


白濁の湯の野天風呂で有名な「白骨の名湯 泡の湯」は、明治45年に開業した老舗旅館で、昭和初期の面影を残す落ち着いた雰囲気があり、静かでのんびりとした時間を過ごすことができます。本館・新館合わせて客室数24室のこぢんまりとした旅館で、様々なニーズに合った客室が用意されています。そしてどの部屋も広々とした和の空間でのんびりと寛ぐことができます。

白骨温泉へのアクセスは、松本駅から松本電鉄で新島々駅下車、バスで白骨温泉へ約70分、または車で松本ICから1時間程度で到着します。
人気の観光地、上高地への観光の足場としても便利です。


一番の魅力は季節や時間、気温や温度によって乳白色やミルク色やコバルトブルーなど、様々な色に変化する露天風呂です。毎分1370リットルという豊富な源泉が自慢です。泡の湯は38度前後のぬるま湯の炭酸硫黄泉は珍しく、温泉に浸かるとお湯に含まれた細かい気泡が体にまとわりつき、体の芯まで温まり観光の疲れも癒してくれます。

新緑が美しい初夏、秋の紅葉、冬の雪見というように、四季折々の風情を感じつつ乳白色のお湯を堪能することができます。男女混浴ですが、男女別々の入口や湯浴用バスタオルも用意されていますので安心してお湯を楽しむことができおすすめです。

また別棟の温泉「泡の湯外来湯」を貸切にすることができます。ただし冬季は行っておりませんのでご注意ください。内風呂も檜造りの湯治場を思わせる情緒豊かな雰囲気です。


宿には本館・新館を合わせて24室のシンプルかつ清潔で上品な雰囲気の客室があり、新館3階フロア宿泊者限定で、特別アメニティー、アロマエッセ、色浴衣、フリードリンクサービスが用意されています。また新館にはお部屋にバス・トイレがついています。ノスタルジックな湯治宿の情緒が感じられる本館客室もお勧めです。

お料理は信州の食材をふんだんに使った豊富な会席料理が楽しめます。特にお勧めは骨まで柔らかい岩魚の塩焼きや、霜降り黒毛和牛、ビタミン豊富な和豚もち豚でどれも絶品です。

白骨温泉おすすめの宿 2.白骨温泉 湯元齋藤旅館


「湯元齋藤旅館」は、創業元文3年(1738年)、全客室53室の白骨温泉を代表する老舗旅館です。アクセスはバスで「白骨温泉」バス停下車、徒歩10分程で到着します。

斉藤旅館の館内には白骨温泉を自家源泉から引き、源泉かけ流しで堪能できる開放的な野天風呂「鬼が城」があります。泉質は硫黄、炭酸を多く含む単純硫化水素泉で、36度のぬる湯になっています。木々の香りと開放的な開放的な風景を見ながら、何時間でも入っていられそうなおすすめの野天風呂です。


宿の大浴場は露天風呂のついた「薬師の湯」と「龍神の湯」があり、24時に男女入れ替えになります。2か所とも檜と椹(さわら)の木を使ったいい香りがします。周囲の自然の景色と木の香りで、癒しの時間が過ごせます。

大正館には貸切風呂の「仙人の湯」があり、家族やカップルにお勧めです。広々とした湯めぐり廻廊や、湯上りに白骨の大自然を眺めながらゆったり寛げる休憩処もありますので、観光の疲れもゆっくり癒すことが出来ます。


斉藤旅館の客室は、介山荘、牧水館、大正館、昭和館とそれぞれ名付けられた建物に合計53室あり、それぞれ趣の異なった客室で構成されています。窓からは雄大な自然が眺められる寛ぎの空間です。斉藤旅館は小説家・中里介山が小説「大苔薩峠」の終盤シーンの構想を得るために宿泊したことでも有名です。


湯元齋藤旅館の会席料理は、岩魚の塩焼き、信州サーモンのお造り、馬刺し、信州産の和牛、きのこ鍋、山菜など、地元の旬の食材を満喫できる内容になっています。朝食には厳選100パーセントで炊いた温泉粥が味わえます。

白骨温泉おすすめの宿 3.白骨温泉 小梨の湯 笹屋


「白骨温泉 小梨の湯 笹屋」は、白骨温泉の中心部から少し離れ、周りを白樺林に囲まれた静かな場所に佇む小さな宿です。ゆっくり静かに過ごしたいという方に笹屋はお勧めです。アクセスは「泡の湯」バス停から小道に入り少し離れた場所にあります。

笹屋のお勧めは、白骨温泉を満喫できる無料の貸切露天風呂です。小さいながらも開放的で、山々の向こうに乗鞍岳が望め、自然を間近に感じらるおすすめの露天風呂です。夜には満天の星空が眺められます。40度という高めの温度も冬には心地よく、1回30分の貸切時間ですが、空いていれば何回でも入ることも可能ですので、ゆっくりと観光の疲れを癒すことが出来ます。


宿には内風呂が男女1か所ずつあり、大きな窓からは白樺林が眺められます。秋は紅葉、冬は真っ白な雪景色、そして春や夏の暖かい季節には、ガラス戸が開けられ半露天のようにもなります。贅沢な源泉かけ流しのお湯で、硫黄の香りが立ち込め、白骨温泉のお湯をたっぷり楽しめます。

「小梨の湯 笹屋」の客室は全部で10室のみ。古民家を移築した和洋室や和室があります。本館2階の数奇屋造りの一般客室が4室、角部屋にあたる重厚な造りの特別室が3室、そして別棟の茅葺き屋根を再生して建てられた離れに3室あります。白樺林に囲まれ、日常では味わうことができない、心地良い静寂に包まれた一軒宿ならではの寛ぎの時間を過ごすことができます。


笹屋自慢の食事は、自産自消にこだわった創作懐石料理が並びます。岩魚、馬刺し、山菜、きのこ、野菜、信州牛などの季節の旬の素材を使用しています。自家製味噌を調合し、3時間蒸して骨まで食べられるほどやわらかい「岩魚の笹巻き」は笹屋の名物です。お食事処は個室と予約が必要な風情溢れる囲炉裏の間があります。

白骨温泉おすすめの宿 4.白船荘 新宅旅館


「白船荘 新宅旅館」は、創業が慶応元年(1865年)の老舗旅館です。白骨温泉の高台に位置し、周囲を自然林に囲まれ、木立の中に佇む温泉宿です。アクセスは「白骨温泉」バス停から徒歩で約7分です。

自家泉源の「あらたまの湯」は、白骨温泉では高めの湧出温度49.8度で湯量も豊富な珠玉のお湯と言われています。8か所あるお風呂すべてが炭酸を含んだ加温なしの源泉かけ流しで飲泉もできます。

周囲を自然木に囲まれた露天風呂は、地中で圧縮された炭酸が多量に含まれ、その体に付いた気泡が血行を改善する働きがあるそうです。そして何と言っても24時間いつでも好きな時にお湯に入ることができ、露天風呂に浸かりながら見る北アルプス連山と森林浴に自然の中にる心地よさを感じることができるのが魅力です。観光の疲れも吹っ飛びます。

そして野天風呂のほかにも広々とした大浴場が男女それぞれ1か所ずつ、家族風呂が2か所あり、露天風呂もついています。大浴場も24時間利用することができます。

敷地内には飲泉所があり、源泉を飲むことができます。容器に入れての持ち帰りも可能です。冷蔵庫で1か月くらいは保管ができ、その温泉で温泉粥を作る人もいるそうです。

宿の新館、本館合わせて39室ある客室は、高台に位置しているため見晴らしがよく、四季を感じることができる落ち着いた雰囲気です。露天風呂付き客室や、ゆとりのある広々とした和室、趣の異なる洋室など、ニーズに合った部屋を選ぶことができます。


白船荘 新宅旅館の夕食は岩魚、山菜、黒毛和牛など地元の食材を使った旬の和会席がいただけます。日本有数の蕎麦処として知られる長野県ですが、もちろん新宅旅館でも夕食時に手打蕎麦がいただけます。ざる蕎麦、平面打ちの切り蕎麦、そしてお勧めはこの地方での独特な食べ方、小さくまとめられた蕎麦をかごにいれ、キノコや野菜が入った麺つゆに入れて食べる「投じ蕎麦」という食べ方もあります。またお酒好きにはたまらない長野県の地酒飲み比べも外せません。

白骨温泉おすすめの宿 5.白船グランドホテル


「白船グランドホテル」は、緑豊かな温泉街の高台に建ち、白骨温泉の中でも最大の客室数54室を持つ宿です。歴史を感じる建物とは逆に、近代的な和風建築の宿で、高台に建つ立地を生かして大きく取られた窓からは、周囲の山並みが見渡せ、白骨温泉随一の眺めだと言われます。アクセスは「白骨温泉」バス停から歩いて7分ほどの場所にあります。

標高1400メートルの高台に建つ白船グランドホテルからの眺望は抜群で、四季折々の景色を眺められ、夜には手の届きそうな満天の星を眺めながら入浴ができる贅沢な眺望露天風呂もあります。

その他にもホテル内には大きな窓を配した眺望大浴場や、家族風呂、サウナ、内湯には飲泉所もあり、良質な温泉を飲むことができ、源泉かけ流しの白濁の湯が楽しめます。


白船グランドホテルの客室は、窓が大きく明るく広々とした、渓谷の風景を一望できるスタンダードな和室もしくは和洋室、2人用のコンパクトな洋室、家族やグループにお勧めの12.5畳の和室やお風呂なしの15畳の和室などのバラエティーに富んでいます。

また、特別な日などに利用したい個室サウナが付いたちょっと贅沢な角部屋和室タイプもお勧めです。


白船グランドホテルでは、信州牛、信州サーモン、安曇野ハーブ鶏、安曇野野菜、信州産コシヒカリなど、地元の食材を使った四季折々の絶品の料理がいただけます。宿の名物、豆乳仕立ての白船鍋は、信州産のキノコや野菜などが入りとてもヘルシーです。

白骨温泉おすすめの宿 6.つり橋の宿 山水観 湯川荘


白骨温泉の湯川にかかる私設のつり橋を渡ると、そこは非日常を味わうことができる癒しの空間、渓谷の風景を独り占めするかのように建つ「つり橋の宿 山水観 湯川荘」があります。客室数14室のこぢんまりとしたお宿で、本館と西館、南館に分かれています。

3か所ある野天風呂はすべて予約なしで利用できる無料の貸切風呂になっています。家族やグループでのんびり温泉三昧が楽しめ、観光の疲れを癒すことが出来ます。3か所とも趣が違い、こちらが「ほお」です。源泉は自然湧出の50度で、加水、加温などせず、源泉そのままを使っているので、真冬でも42度ほどのちょうどいい湯温です。


こちらが屋根付きの露天風呂「うりが」です。湯船が炭酸カルシウムで白くなっているのがわかりますでしょうか。湯船に温泉成分がびっしり凝固した湯の花がこの温泉の特徴です。大理石と同じ成分ですのでご心配なく!


そしてこちらが「山ぶんどう」です。白骨温泉はとても柔らかな泉質で、保湿効果や、飲泉での便秘解消効果も期待でき、硫黄と炭酸で血流が良くなることにより、体が温まり女性にも男性にも良い効果をもたらすとのこと。

その他内湯が男女それぞれ1か所ずつと、貸切内湯が1か所あります。木の湯船に堆積した温泉成分が歴史を感じさせます。


山水観湯川荘の客室は本館の和室と本館の洋室から好みのタイプが選べます。どの部屋からも新緑や紅葉、雪景色など、四季折々の自然を間近に感じられることができます。窓を開ければ湯川のせせらぎが心地よく、冬には窓から雄大な冬景色を目の前に静寂が感じられます。こたつのある部屋もあり、風情が感じられ暖かく過ごせます。


山水観湯川荘のお料理は、とことん健康にこだわり、夕食も朝食も体に良い食材を調理方法によりさらにグレードアップしたメニューばかりです。名物の温泉鍋は、食べる温泉としてお勧めです。温泉水と、野麦峠の清水牧場のブラウンスイス牛の牛乳、信州味噌をブレンドしたお鍋で、このお宿でしか味わえないメニューです。

■住所 長野県松本市安曇白骨温泉4196

公式サイトHP http://sansuikan-yu.com/

白骨温泉おすすめの宿 7.白骨ゑびすや


「白骨ゑびすや」は、白骨温泉の中でもひときわ高い場所にある宿で、有名な観光地でもある乗鞍や上高地の山々の雄大な景色をどの部屋からも一望できるのが自慢です。アクセスは松本駅からの送迎バスも運行していますので(要予約)、素晴らしい景色を楽しみながら無理なく宿に向かうことができます。所要時間は80分程度です。またバスを利用して「白骨温泉」バス停から徒歩7分程で到着します。


白骨温泉一の高台にある白骨ゑびすやの野天風呂からは、四季折々の自然が肌で感じられる豪快な山々の景色が一望できます。夜には空から落ちてきそうな満天の星空を堪能できます。お風呂はもちろん源泉かけ流し。白骨温泉は昔から「三日入れば三年風邪をひかない」と言われるほど効能豊かで、お湯に浸かり、お湯を飲み、体の内からも外からも効果が期待されると言われている優れた温泉です。野天風呂のほかにも大浴場が男女1か所ずつあります。


白骨ゑびすやの客室は総数20室で、すべて純和風の造りになっています。本館と新館にそれぞれ部屋が有り、広縁と外の景色が眺められる内風呂がついた展望風呂付客室は特にお勧めです。どの客室からも観光気分で贅沢な大自然を臨むことができます。

布団の上げ下げを行うスタッフが部屋に立ち入らない「おかまいなしプラン」もあり、旅館のシステムが苦手な方にはお勧めです。ただし布団敷きはセルフサービスになりますのでご注意を。

白骨ゑびすやの食事は、旬の食材を生かした自産自消にこだわった白骨会席料理です。朝食には白骨温泉名物の温泉粥が出されます。酸味や渋みがある源泉を使って炊いたお粥ですが、まろやかでほのかな塩味があり、お米の甘さが引き立つと大変好評です。

白骨温泉おすすめの宿 8.つるや旅館


「白骨温泉」バス停から徒歩5分ほどの場所にある「つるや旅館」。周囲は標高2000メートル級の山々に囲まれ、美しい自然を堪能できる場所にあります。


つるや旅館の源泉は絹の湯といい、その名前の通り絹のようなやさしい肌触りの泉質で、湯冷めもしにくいという特徴がある評判のお湯です。

野天風呂は周囲を緑に囲まれ、心も体も満たされる贅沢な時間が過ごせます。野天風呂のほかにも大浴場が男女1か所ずつあり、大きな窓からは明るい光が差し込み、ゆったりと温泉を愉しむことができます。湯上りにお休み処へ行くと、飲泉所で源泉を飲むことができます。体内に入れることで消化器系に効能があるとされています。


つるや旅館の客室は全部で22室あり、全室が谷川に面し、その対岸には原生林が林立しています。この宿でしか見ることができない景色がプライベート感覚で味わうことができます。本館のスタンダードな8畳の部屋と、新館の和室の12.5畳に2つのベッドがある和モダンな部屋。そして新館の10から12畳に広縁がついた広々とした客室があります。


つるや旅館の夕食は地元の旬の食材をたくさん使用した山里会席料理です。岩魚、信州サーモン、信州牛、野菜、信州そば、野沢菜、そしてデザートにそばの実アイスがつくという、信州の食材づくしの料理が味わえます。


信州ワインや、地酒、地ビールなども美味しい料理と一緒に味わいたいですね。


朝食には温泉で炊き上げた温泉粥が出され、トッピングも種類豊富に用意されます。信州味噌の味噌汁、焼き魚、温野菜など健康を考えたメニューが並び、日常では味わえないゆっくりとした朝食を楽しみたいですね。

白骨温泉周辺の観光情報

白骨温泉周辺にはたくさんの観光スポットがあります。

薬師堂

薬師堂は、元禄15年の江戸時代に建立されたと言われています。病気や怪我、貧困を覗いて寿命を導くといわれる薬師如来像を本尊としています。元湯齋藤旅館の近くに位置しています。おすすめの観光スポットです。

竜神の滝

苔や草が生えた斜面を糸が絡み合うように流れる滝の流れが印象的な「竜神の滝」。迫力がある滝ではありませんが、繊細で神秘的な雰囲気がある観光スポットです。新緑や紅葉、冬の凍った滝など、一年を通して違った表樹を見ることができます。白骨温泉・観光案内所から徒歩15分です。

上高地

日本有数の高原散策コースで知られる観光地「上高地」。北アルプスの穂高連邦と、その谷間から流れる梓川に沿った景勝地で、中部山岳国立公園の一部で国の文化財にも指定されている日本有数の観光地です。川沿いには宿泊施設やキャンプ場などのアウトドア施設も充実していて、素晴らしい景色や植物などを見るために、季節には多くの観光客やハイカーで賑わいます。紅葉シーズンには色鮮やかに染まる山が美しく、ぜひ一度は訪れたい観光スポットです。

日常を忘れ、白骨温泉の良質なお湯と自然と癒される宿へ

日本有数の観光地にも近く、長野県の秘湯として知られる白骨温泉のお勧めの宿を8選ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。どの宿も源泉かけ流しを堪能でき、自然を満喫できる旅館やホテルです。歴史があり風情が感じられる老舗旅館や、料理自慢の宿など、それぞれに特徴があるので、乳白色のお湯とともに楽しめる自分好みの宿を探してみてください。