ヴェネツィアから夜行バスでやってきたのは、とっても可愛らしいおとぎの国チェコの首都、プラハ。
ヴェネツィアよりも、より一層クリスマスの雰囲気が堪能できちゃう家族連れや、大切な方と一緒に訪れるのにおすすめの地です。
ヴェネツィアから、プラハへ夜行バスの旅
12月24日の夜に、夜行バスで移動する人も少ないだろうからきっと2席確保できるだろうと思い、夜行バスを予約した私。
しかも、料金はいつもよりもかなりお得になっていました。思惑通り、バスの半分しか席が埋まっていなかったため、2席を確保して155㎝の私はアルマジロ状態になり、横になって寝ることができました。
12月25日の朝早くプラハのバスタ-ミナルに到着。バスタ-ミナルの中には、荷物預け所、格安バス会社のオフィス、無料のコンセントも複数あるので、朝食をとりながら充電し、隣接する観光案内所が開くのを待ちました。
格安バスでは、プラハ市内で3ヵ所降車場所があり、2つ目の降車場所は鉄道駅に隣接しています。
バスタ-ミナルからもメインの観光地へは、地下鉄でアクセスすることが可能です。
しかし、時間になっても観光案内所が開かず、男性は中にいるものの開けようともしません。そこで、ドアをノックするとものすごい勢いで怒鳴られました。
私同様に待っていたウクライナ出身の美少女ユリアちゃんをナンパし、市内まで一緒に歩いていくことにしました。
ウクライナ美少女とプラハの中心街まで移動
おとぎの国プラハに似合いすぎる、まるで妖精のような美少女の彼女。同性でもドキッとしちゃうくらい、綺麗すぎる彼女は、話しているととっても男前な性格。
ウクライナ語は、ロシア語はもちろんチェコ語にもポ-ランド語にも似ているそうで、読み書きはもちろん、聞けばある程度理解できるという彼女。
ポ-ランド語を少しだけ知っている私は、彼女にウクライナ語も教えてもらいました。旅の醍醐味は、出逢った人たちに彼女たちの国の言葉を教えてもらうことです。その後、もちろん彼女とはFacebookで繋がっています。
プラハ大好きなユリアちゃんの案内で、ちょっと遠回りしてプラハ旧市街を対岸から眺められる橋を通り、連れてきてもらった場所。
この左側の通りはとっても狭くて、一度に一人しか通れません。一方通行ではないので、だれか反対側の人が通り終わるまで待っていなければいけない通りだと、彼女に教えてもらいました。
ユリアちゃんの案内でカレル橋の袂まで来ました。橋の反対側でクリスマス市が開かれていたので、覗いてみることにしました。
ヨ-ロッパのクリスマスらしい飾りです。
素朴なクリスマスオ-ナメント。ヴェネツィアのクリスマス市では、ヴェネツィアングラスを使ったカラフルなオ-ナメントもありましたが、プラハのは割と木のぬくもりを感じられるものも多かったです。
ユリアちゃんは、カレル城の方に行くと言うので、まずは観光案内所に行きプラハカ-ドを買おうか迷っていた私は、ここで何かおごろうかと思ったのですが、まだお腹がすいていないとのこと。
彼女と別れ、カレル橋を通って、時計台のある旧市街へ向かいました。
カレル橋を渡ってプラハの旧市街へ
プラハを流れるヴルタヴァ川に架かる橋です。1357年に古代ローマ帝国カ-ル4世の統治下の元建設が始まり、1402年に完成しました。
橋の欄干には15体ずつ、合計30体の彫刻が並んで立っており、もっとも古いのが十字架像です。30年戦争の際に、十字架像を除いて全て破壊されましたが、その後再建されました。
橋を守るために作られた3つの塔のうちの一つ。門から左側に見える教会は外装は質素ですが、中は豪華絢爛で一見の価値。
更に門をくぐった正面にある教会では、クリスマスの夜はバッハなどのクラシック音楽が聴けるコンサ-ト会場に。
日本と違い、びっくりするほどコンサ-ト代も安いので、たまにはクラシックコンサートを体験してみるのもいいですよね。
教会内の豪華絢爛な装飾。
ヨ-ロッパ各地の教会内ではクリスマス時期にはこんな飾りが施されます。
プラハ市内では、各地でクリスマスコンサートなどが催され、当日でも予約可能な場所が多いです。
また、コンサ-トなどが行われる場所でチケットを購入すれば、割引になることも多々あります。
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プラハ市内最大のクリスマス市
おとぎの国チェコのクリスマス市は、とっても素朴で温かいクリスマスを連想させる、出店のインテリア。
ヴェネツィアより北上しただけで、かなり体感温度も変わる寒さでした。
ヨ-ロッパの冬の寒さは、雪国育ちの私でさえ底冷えがするような寒さです。防寒対策はしっかりとしていきましょう。
中央には、高台が設けられ、クリスマス市を見下ろすことができるので、長蛇の列。
古いだけじゃない お買い物天国プラハ
眠らない街プラハ。世界中から観光客が押し寄せるプラハは、中世のおとぎの国の面影を色濃く残しながら、実はお買い物天国でもあります。
フランスの中の食の都リヨンもギニョルと呼ばれる操り人形で有名ですが、チェコの操り人形の方が愛嬌がある感じがします。
伝統的な玩具から、もちろん衣類もインテリア小物も意外と安くておしゃれなものが手に入っちゃいます。
プラハで芸術鑑賞と言えば、ミシャ
ティ-ン教会の近くで、特別展が開催されていたので鑑賞することにしました。
アルフォンス・マリア・ミュシャは、ア-ルヌ-ヴォ-を代表するグラフィックデザイナー。彼の個人美術館がプラハ市内にありますが、若干離れている場所にあるので、今回はこの特別展で我慢することにしました。
しかし、入口から忠実に再現された壁絵が幾つもあり、期待感もマックスに。
もちろん、特別展も見応え抜群。
更に、ダリの特別展も同時開催。
究極の美の世界を描くミシャとは違い、くすっと笑えてしまう作品が多いダリ。
プラハ旅行のお土産は、ミュージアムショップで買うのもおすすめです。
クリスマス市で食事?それともレストラン?どちらがお得?
特別展を出て、もう一度クリスマス市に戻りました。
緑色のチ-ズや、既にパックの中に入っている赤色のチ-ズ。フランスでもあまりお目にかかることはなく、物凄く高いのですが普通のチ-ズよりも美味しくてワインのつまみにはピッタリ。
クリスマス市では丸焼きの豚を切り分けてグラム単位で値段が決まるメニュ-もあり、そちらを頼んでみました。しかし、少なくしてとお願いしたのに、物凄く大きく切られて、レストランで食べるよりも割高に。しかも、食べきれませんでした。
レストランのメニュ-はあらかじめ写真付きで値段表示がされているものが多いので、レストランで食べたほうが安上がりになるかも?
味付けがシンプルなので、レストランで食べたほうが良かったかもと後悔しました。
しかし、チェコの人たちはあえてこの日は家族でクリスマス市の屋台で立ちながら分け合って質素な食事を楽しんでいました。
ちょうど、夕暮れ時に差し掛かった時に携帯電話もデジカメも充電切れの事態に。
本来なら、ミシャのステンドグラスを見に大聖堂に行きたかったのですが、断念。慌てて充電できる場所を探しました。
広場の近くにあるハ-ドロックカフェ。店内はかなり広く、携帯電話とデジタルカメラを充電してもらいながら、オレオケ-キとジュ-スを頂きました。
そして、チェコと言えば、黒生ビ-ル。音楽好きの私は、こちらで黒生ビ-ルを頂くことにしました。
充電しながら、今夜の便を予約。プラハは5回ほど来ていますが、私のバカンスも残り1日。それでもクリスマス気分を味わいたいので、今夜も寝ている間に移動することにしました。
クラシック音楽、オペラなどの劇場も多いチェコですが、毎年ユ-ロビジョンにチェコ代表として出場するア-ティストは英語で歌っています。
12月25日のプラハの夜のクリスマス風景
充電を終えて外に出ると、すでに真っ暗になっていました。
プラハの旧市街からカレル橋を通り、カレル城までのメインストリ-トは、深夜まで営業しているお店がいっぱい。
だから、女性一人でもメインストリ-トを離れなければ、真夜中にライトアップされて中世の時代に迷い込んだ錯覚に陥る建物を鑑賞しながら、カレル城まで往復で行くことが可能です。
私も夜のクリスマス市を鑑賞するためにカレル城まで行くことにしました。
もちろん、クリスマス特別メニュ-を用意しているレストランも多々あります。
大人気のカレル城の夜景を堪能できる場所。
こちらのクリスマス市は、夜は閉まっていました。
まるで映画のワンシ-ンに出てくるような、夜のカレル橋。カレル城周辺を一周したら、さらに市内に戻り、今度はショッピング街へ。
旧市街からもほど近いエリアでは、昼間はショッピング。夜もテアトルがあり、コンサ-ト会場から音が漏れていました。
日本よりも質素な飾りつけです。
もちろん、ショッピングエリアでもクリスマス市が開催されていました。
バスの時刻が近づいたので、切符を地下鉄駅構内で購入し、路面電車を待っていると、すぐ横の本屋でチェコ出身のカフカの絵本を見つけました。
フランツ・カフカと言えば、20世紀を代表する文学作家。
路面電車でバスタ-ミナルにアクセスし、着いたらもうバスは着いていて、殆どの人が乗車していました。
しかし、昨夜同様クリスマスに移動する方は少なめなので、2席を確保。次は、フランスの中のクリスマスの首都と呼ばれるアルザス地方の、ストラスブールのクリスマス市を見に行くことにしました。
素朴で温かいチェコのクリスマス
いかがでしたか?ただでさえ、おとぎの国のチェコ。中世の面影を色濃く残す可愛らしい建物が立ち並ぶプラハでは、そんなに派手な装飾をしなくてもクリスマスの雰囲気がたっぷり味わえます。
普段頑張っている自分へのご褒美のクリスマスのとっておきの一品が手に入る古本屋さん。
カレル橋からカレル城に行くメインストリ-トの坂道の途中の右側にあります。
ビ-トルズの生サインが書かれたポスタ-や、ミシャの作品も充実しています。
ぜひ、クリスマスをこんな素敵なプラハで過ごしてみませんか?