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フィレンツェ発中世の街並みが色濃く残るルッカへのショートトリップ

サン・マルティーノ大聖堂 海外
サン・マルティーノ大聖堂

ルッカの中心部にあるサン・ミケーレ・イン・フォーロ教会

サン・ミケーレに捧げられたサン・ミケーレ・イン・フォーロ教会(Chiesa di San Michele in Foro)。建物の天頂部分には、大天使ミカエルの像が祀られています。1143年に建設が開始されました。フォザードはルッカ様式です。

フィリッピーノ・リッピ(フィリッポ・リッピの息子)による板絵「4人の聖人」など、見ごたえがあります。1150年~1270年の間、ルッカは高い建築技術と板絵の分野ではフィレンツェやシエナにも勝る評価がありました。

何と、「トスカ」、「蝶々夫人」、「ラ・ボエーム」で世界的に有名な作曲家、ジャコモ・アントニオ・ドメニコ・ミケーレ・セコンド・マリア・プッチーニがこの教会でオルガン奏者を務めたこともあります。

教会内では、1瓶1ユーロで聖水も売られています。

サン・ミケーレ広場の建物の壁にある豪華な時計。サン・ミケーレ広場は、ローマ時代フォロ(公共市場)として使われていました。

ルッカの街並みを見るなら一押しのグイ二ージの塔

現在残る斜塔の中で、入場可能なのは2か所のみ。その一つ、高さは41メートル、頂上にはなぜかカシの木が植わっているグイニージの塔に行くことにしました。もう一つ見学可能な時計塔とは共通券があります。

塔からは、網に遮られることなく、180度ルッカの街並みを堪能することが可能ですが、足元に気を付けないと、樫の木の水が地面にあふれて水たまりになっています。

屋上に登るとかなりの時間を費やすので、おすすめはこのグイニージの塔と大聖堂の近くにあるサンティ・ジョヴァンニ・エ・レパラータ教会の2か所。それでもかなりの運動量です。

グイニージの塔のすぐ近くにある博物館では、とても小さいですがデニム専用のミシンや、FIで使われるサーキット用のエンジンなどを見ることができます。

デニム用のミシン

デニム用のミシン

F1用の車のエンジン

F1用の車のエンジン

円形上の広場 アンフィテアトロ広場

写真左側の門をくぐると、円形上の広場が現れます。

アンフィテアトロ広場(Piazza Anfiteatro)は、ローマ時代の円形闘技場の遺構を再利用した広場です。起源は1世紀の円形闘技場で、古代ローマを起源に持つ都市では、円形闘技場の遺構の住居などへの転用は一般的でした。

広場に面する建物は、殆どがお土産屋さんかカフェ、レストラン、ワインバー。

上記の写真のお店では、シンプルだけど大容量で使いやすいトートバットも女性へのプレゼントとしてお勧めです。

広場の外周を一周めぐると、外壁に中世の色影が色濃く残っています。

中世の残酷さが一目瞭然 拷問道具が一堂にそろう博物館

中世の拷問で使われてきた道具のコレクションが豊富な博物館。

入口からギロチン台がありますが、中に入るとサイコスリラー映画「SAW」シリーズの中で使われている残酷すぎるジグソウが使った装置はここからヒントを得て作っているのでは?というような拷問道具が山の様に展示されていました。

道具だけでなく、その道具がどのように使われているか絵で描かれています。

映画は作り物ですが、中世の時代には本当に残酷すぎる拷問が行われていたのですね。

受付のところにある、無料のルッカの地図を手に入れましょう。駅近くのインフォメーションで購入した1ユーロの地図よりも、分かりやすい地図でした。

美の宝庫 サン・フレディアーノ聖堂

サン・フレディアーノ聖堂(Basilica di San Frediano)

13世紀ごろのモザイク画には、「キリストの昇天」が描かれています。

この聖堂の内部は、ルッカにある他の教会などに比べて柱などはシンプルですが、宗教画や装飾は美の結晶と言っても過言ではない位、天井なども見ごたえ十分です。

特に、聖堂入り口付近の右側にあるこちらの装飾は見事な出来栄えですよね。

名作オペラの生みの親 ジャコモ・プッチー二

プッチーニの像

プッチーニの像

プッチーニ家は、18世紀から続くルッカの宗教音楽家の家系です。彼が5歳の時に、父親が他界。叔父にあたる、フォルトゥナート・マージに教育され、まずは教会のオルガニストとして働き始めました。

オペラ作曲家である、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「アイーダ」に触発され、オペラ作曲家を目指しました。

1880年、「グローリア・ミサ」の完成後、3年間ミラノ音楽院で学びました。

1882年、オペラの作曲コンクールに「妖精ヴィッリ」 (Le villi)に挑戦するも、入賞を逃してしまいました。しかし、この作品も1884年に舞台化され注目されるきっかけとなりました。

1889年、出版社リコルディ社の依嘱によって、「エドガール」を完成。

彼の第三作目にあたる、「マノン・レスコー」が大成功を収め、台本作家ルイージ・イッリカとジュゼッペ・ジャコーザと知り合い、彼らの協力を得て次なる世界的に有名な作品「蝶々夫人」、「トスカ」、「ラ・ボエーム」が誕生しました。

イタリアは、小さな町ほど美の宝庫

今回は、イタリア フィレンツェから日帰りも可能な、歴史の街、また、オペラの大家ジャコモ・プッチーニの生誕の街でもあるルッカの旅を、数々の観光スポットを巡りながらご案内してきました。

世界一の世界遺産登録を持つイタリアは、小都市でも、いやむしろ小都市ほどまるで中世の時代から時が止まったかのような錯覚に陥る町が多いです。

高い建築技術、芸術性、音楽、そして、トスカーナ地方の美味しいワインに料理。全てがそろうルッカで大人の時間を満喫しませんか?

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