京都伏見のおすすめ酒蔵5. 齊藤酒造
元禄の頃から京都伏見で呉服商を営んでいた齊藤家が、明治28年に酒造業に転業したのが現在の「齊藤酒造」です。
齊藤酒造の代表ブランドは「英勲」、大正天皇の即位を記念して命名されています。経験による酒造りを、現代的な設備で安定して再現するという方針に基づき、高品質な酒造りを実現しています。
その実績は、全国新酒鑑評会において歴代1位となる「14年連続金賞受賞」という記録が証明しています。さらには、「IWC2017(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」の純米大吟醸の部で金賞を受賞、まさに「世界に誇れる日本酒」です。
齊藤酒造のおすすめは「英勲 古都千年 純米大吟醸」。京都産の酒造好適米「祝」で醸した純米大吟醸、同じ蔵の純米大吟醸に比べて、淡麗さだけでなく「芳醇」さも併せもっています。
お酒を知った大人にこそ、味わってほしい京都伏見の日本酒です。
■公式
京都伏見のおすすめ酒蔵6. 山本本家
「山本本家」の創業は延宝5年(1677年)、創業時は味噌や醤油の製造もおこなっていましたが、明治期には清酒製造専業となりメインブランド「神聖」で人気を集めました、
創業以来300年以上となる酒造りの技術と、京都伏見の名水「白菊水」による日本酒造りは高い評価を受けています。
表千家而妙斎千宗左宗匠の好みを受けて、その御銘をいただいた「松の翆(まつのみどり)」は山本本家の人気ブランドになっています。
おすすめはその「上撰 純米大吟醸 松の翆」。お茶事の懐石料理にも使われ、華やかさに加え、格調の高さを併せ持った日本酒です。
山本本家では、旧酒蔵を改造した「鳥せい本店」というパイロットショップ(直営居酒屋)を出店しています。山本本家蔵出しの生原酒も味わえるので、京都伏見へ訪問の際は寄ってみてはいかがでしょう。
■詳細情報
京都伏見のおすすめ酒蔵7. 招徳酒造
「招徳酒造」は、正保2年(1945年)創業の歴史ある酒蔵です。かねてより「純米酒こそ清酒本来の姿」と考え、昭和40年代より京都伏見で純米酒作りに注力していました。
招徳酒造では、リキュール以外の酒をすべて純米造りとしています。酒造米は京都の契約農家をはじめ京都産にこだわり、その他の原料も京都のもので統一しています。
招徳酒造のおすすめは「招徳 純米大吟醸 花洛」。酒造米は京都産まれの「祝(いわい)」、「水」は蔵の井戸から汲み上げた京都伏見の名水、「酵母」も京都で生まれた「京の琴」と、オール京都の日本酒です。
この「招徳 純米大吟醸 花洛」は、京都のブランド認証事業である「京のブランド産品」に認定されています。京都伏見を味わうにはうってつけの日本酒といえるでしょう。
■公式
京都伏見のおすすめ酒蔵8. キンシ正宗
「キンシ正宗」は天明元年(1781年)、創業者堀野家が現在の中京区亀屋町で酒造りを始め、明治13年に名水を求めて京都伏見に進出、現在の酒造りの基礎を築きました。
法人化した時の社名は「堀野久造商店」。その後、メインブランドを「金鵄正宗(きんしまさむね)」とし、1991年(平成3年)には社名を「キンシ正宗」としています。
日本酒文化の紹介にも力を入れており、創業地の建物を活かし「堀野記念館」を開設、造り酒屋の歴史を今に伝えています。
キンシ正宗の自慢はその仕込み水。酒蔵内にある湧水「常磐井」は名水百選の水脈で、清涼な酒造りに寄与しています。
おすすめは「金鵄正宗 純米吟醸」。京都産の酒造米「祝」を使い、京都伏見の名水で醸した純米吟醸酒。吟醸香と米の旨みのバランスがよく、上品さも感じさせる日本酒です。
■公式
京都伏見の日本酒はどれもおすすめ
いかがでしたか?京都伏見の酒蔵はどこも真面目な酒造りに励んでいて、銘酒揃い、どの日本酒もおすすめで選ぶのに迷うほどです。
その中から、特におすすめしたい酒蔵を厳選してみました。酒蔵とそのお酒の特徴も説明していますので、好みの日本酒選びの参考にしてください。