焼鳥は五感で楽しめる日本食の代表です。漆黒の備長炭の上で焼かれる新鮮な地鶏が醸し出す、えも言われぬこうばしい香りと、炭に落ちた脂のこげるジュッという美味しそうな音、こんがりと焼けた食欲をそそる色、口に含み、噛んだときに溢れ出すにく汁の旨みと食感。
焼鳥の満足度が高いのは、人間の5感全てを刺激してくれる食べ物だからではないでしょうか。焼鳥は食材を炭火の上で焼くだけというシンプルな料理だけに、食材の特徴、下準備の手間、焼きの技術で大きく味に差が出てしまう食べ物だと思います。
今回は東京都内で名店と言われる焼鳥屋を選りすぐって6店ご紹介します。
東京のこだわりの焼鳥屋1. 鳥よし(中目黒)
東京のこだわりの焼鳥屋、最初にご紹介するのは「鳥よし」です。焼鳥界のイノベーターと言われている東京中目黒の名店鳥よし。落ち着いた鳥よしの店内はきれいに磨かれたカウンターのみのおとなの空間です。焼き鳥はお任せで1本ずつ供され、お腹がいっぱいになったところでストップでき、食べたい串が有れば注文もできます。
鳥よしの熟練の職人さんの火入れは絶妙で、どの串もこうばしい香りとともに素材の味をしっかり味わえる正統派の焼鳥です。珍しい部位もあり、濃厚なうまみの「ちょうちん」は必ず食べたい1本。
おかわりする人も多いようです。 目黒の鳥しき、錦糸町のとり喜もこの鳥よしで修業を積んだ職人さんが独立して始めた焼鳥屋だそうです。西麻布、赤坂、銀座などにもお店が有ります。
鳥よし 中目黒店
東京都目黒区上目黒2-8-6 谷島ビル 1F
東京のこだわりの焼鳥屋2. 鳥しき(目黒)
東京のこだわりの焼鳥屋、次にご紹介するのは「鳥しき」です。東京目黒の鳥しきは2007年にオープンし、2010年に焼鳥屋では初めてミシュランガイドで1つ星を獲得した超人気店。 紀州備長炭の上で、通常よりも近火の強火で焼かれる鳥しきの焼鳥は、どれもにく汁とうまみがしっかり閉じ込められていて、外は香ばしく噛むとにく汁が溢れだします。まさに、高い焼きの技術が無いと出せない味です。
鳥しきで使われる鳥は、平飼いされてストレスなく育った新鮮な伊達どり。絶妙の焼き加減のレアで出されるささみは、サッパリとしながらも伊達どりの肉の美味しさがしっかり味わえ、タレで出されるレバーは嫌な臭みが全くなく、旨みが凝縮しています。レバーが苦手な人でも一度食べてみる価値が有ります。鳥しきの料理はお任せで、こちらがストップというまで出てくるシステムです。お土産のお弁当も絶品。
鳥しきの店内はカウンターの12席のみという事もあり、なかなか予約がとりずらいですが、毎月1日の午後2時から電話で予約を受け付ける仕組みなで、頑張って電話をしてみる価値があると思います。予約は基本、2ヶ月先からになります。
鳥しき
東京都品川区上大崎2-14-12