NHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台となって話題となった「小浜島」は、八重山諸島のほぼ中央に位置し、八重山のてんぶす(沖縄方言で「おへそ」という意味)と呼ばれています。
さらに小浜島の中央部にある「大岳展望台」からは、360℃のパノラマで八重山の島々と八重山ブルーの美しい海を一望することができます。
沖縄本島からは石垣島経由でフェリーを使い日帰り観光も可能ですが、今回はおすすめのホテルもご紹介していますので、是非ゆっくり小浜島をお楽しみください。
小浜島へのアクセス
小浜島には空港がないので、島に渡るにはまず沖縄本島の那覇から石垣島に飛行機で飛び、石垣島の離島ターミナルから高速船やフェリーで小浜島に移動します。
石垣島から小浜島の小浜港までの所要時間は高速船で約25分、カーフェリーで約35分で、高速船は安栄観光が1日12便、フェリーは八重山観光フェリーが1日12便を運航しています。
島内観光の移動にはレンタサイクルでゆっくりとサイクリングしながら景色を楽しむのもおすすめですが、小浜島は意外に広くアップダウンもあるため、レンタカーやレンタバイクの利用もおすすめします。事前に予約して船が着く小浜港で借りると便利です。
小浜島の観光スポット
大岳展望台
「大岳(うふだき)展望台」は、小浜島の中央部分、海抜99mの小さな山「大岳(うふだき)」の山頂にあるおすすめの観光スポットです。
「大岳展望台」の登り口までは、小浜港から約1.4㎞で車なら2分の距離です。登り口から展望台までは約1㎞、約10分長い急な階段を登る必要があります。
「大岳(うふだき)展望台」からは、360℃見渡せる大パノラマの景色が広がりサトウキビ畑と牧草地の緑が美しい小浜島を一望できるのはもちろん、石垣島や、竹富島、黒島、新城島、西表島、鳩間島、嘉代真島まで見ることができます。
八重山には、数多くの展望台がありますが、その中でももっとも素晴らしい景色を楽しめるのが「大岳(うふだき)展望台」です。
海人公園
「海人(うみんちゅ)公園」は、小浜島の南西端にある公園で、小浜港からは車で約10分、レンタサイクルでは約40分の距離にある観光スポットです。
それほど大きくない公園ですが、ここには巨大なマンタのモニュメントが屋根になった展望台があり、小浜島のシンボル的存在になっています。
「海人(うみんちゅ)公園」の目の前の海は、マンタの通り道「マンタウェイ」として有名な人気のダイビングスポットで、展望台の上のモニュメントのマンタと同じくらいの大きさのマンタと一緒に泳ぐことができます。
シュガーロード
「シュガーロード」は、2001年に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」で撮影場所となった道で、小浜島の人気の観光スポットとなっています。
「シュガーロード」の真っ直ぐな道路の両脇には名前の通りサトウキビ畑が広がっていて、その向こうには青い海と青い空の景色が見えます。
「シュガーロード」は、「ちゅらさん」の第一話の冒頭で主人公の恵里が自転車で走るシーンのロケ地です。「シュガーロード」を観光するならぜひ、レンタサイクルを使ってのんびりとサイクリングを楽しむのがおすすめです。
こはぐら荘
2001年に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」。そのドラマの中でヒロインの恵里が生まれ育ったという設定の民宿「こはぐら荘」の建物には、今も看板がそのまま残されていおり、観光スポットとなっております。
「こはぐら荘」は、小浜島の集落の中心部にあり、赤瓦の伝統的沖縄の古民家の雰囲気の建物は、「重要有形文化財」に指定される貴重な建物ですが、今も一般の方が実際に住んでいるため見学は外からのみ可能となっています。
細崎海岸
「細崎(くばざき)海岸」は、小島島の最も西に位置し、島から細長く突き出た岬の先端にある静かな海岸です。
海岸からは、ヨナラ水道を隔てて西表島の姿を見ることができます。ヨナラ水道は、巨大なマンタが回遊する海として知られ、人気のダイビングスポットとなっています。
「細崎(くばざき)海岸」の横には大きなマンタが屋根になった展望台があり、エメラルドグリーンの海に浮かぶ、西表島や由布島の景色を楽しむことができる観光スポットです。
「細崎(くばざき)海岸」の場所は、小浜港から自転車で約25分ほどですが、途中道のアップダウンが結構きついので、車やレンタバイクの利用をおすすめします。
小浜島のおすすめの宿
ホテルニラカナイ小浜島
「ニラカナイ」は、琉球で古くから伝えられている神の世界や理想郷を意味する言葉です。
その「ニラカナイ」を名前につけた「ホテルニラカナイ小浜島」は35万坪、東京ドーム25個分の広大な敷地の中に「ホテルアラマンダ小浜島」とともにある、高級リゾートホテルです。
「ホテルニラカナイ小浜島」には、広さ42㎡と広々とした空間の「スーペリアツイン」と、天蓋つきのベッドある広さ84㎡でオーシャンビューの「ニラカナイスイート」が用意されています。
小浜島唯一のフルコースのゴルフ場が併設され、またオーシャンフロントの絶景プールと白い砂浜のプライベートビーチもあり、最高のリゾート気分を味わうことができます。
ホテルの敷地内には多彩な料理をブッフェスタイルで楽しめる「イリティダ」や地元の食材を鉄板焼きで味わえる「パナリ鉄板焼」などのレストランがあり、沖縄や小浜島の美味しい料理を楽しむことができます。
はいむるぶし
「はいむるぶし」は、小浜島で長く人気のリゾートホテルです。改修工事を重ねて、最近ではインスタ映えするおしゃれな雰囲気のホテルとして話題です。
「はいむるぶし」の場所は、小浜港から車で約5分。小浜港までは宿泊者専用の無料の送迎バスで迎えに来てくれます。
「はいむるぶし」のゲストルームは、国立公園の豊かな自然に囲まれた東京ドーム8.5個分という広い敷地の中に、ゆったりとしたプライベートな時間を楽しめるコテージタイプの宿泊棟で、スタンダードからスーペリア、オーシャンビューデラックス、オーシャンビュープレミア、オーシャンビュースイート、オーシャンビューバススイートなど様々なタイプが用意されています。
ホテルの敷地内には、レストランはバーの他にコバルトブルーの海に浮かぶ竹富島や黒島などの島々の景色を眺めながら寛げる「海Cafe」や、満天の星空の下で地元食材を使った料理やワイン、そしてオリジナルのカクテルが味わえる「星cafe」など思わす写真に残したくなるようなフォトジェニックな施設が揃っています。
ホテルアラマンダ小浜島
「ホテルアラマンダ小浜島」は、「ホテルニラカナイ小浜島」と同じく35万坪の広大な敷地の中にある高級リゾートホテルです。
ホテル敷地内のラグーンの水辺を囲むようにヴィラは全室スイートルームで、2室ある「アラマンダスイート」は、広さ238㎡にプライベートプールやジェットバス、ガゼボが付いてまるで高級別荘のようなプライベートな客室です。
「ホテルアラマンダ小浜島」の敷地内最も近い一軒家レストラン「ディープブルー」では、沖縄の素材を生かしたコースディナーが味わえます。
またリゾート全体を見渡せるテラス席がある「パナリ焼肉」では、心地よい八重山の潮風と満天の星空を眺めながら前菜から始まりデザートまでのコースで、メインには石垣島産や沖縄県産の牛肉を焼き肉で味わえる焼肉コース料理が楽しめます。
小浜島のおすすめグルメ
創作居酒屋SANUFA(サヌファ)
「創作居酒屋SANUFA」は、小浜島を観光で訪れる若い人に人気のおしゃれなお店です。
SANUFA(サヌファ)とは、沖縄の方言で草むらに入ると洋服によくくっついてくる淡雪専断草のことで「お客さんがくっついて離れないように」と店名につけられました。
「創作居酒屋SANUFA」は、小浜島本店の他に小浜島の細崎店、そして宮古島店と3店舗を展開しています。
定番のメニューには、地元の食材を使った沖縄料理や創作料理が並び、ラフテーの生春巻きや島豆腐のねぎ味噌グラタンなどがおすめです。定番のメニューの他に店内の黒板にはその日のおすすめが書かれており、石垣牛やアグー豚、小浜島の近海で獲れた魚、島野菜などを使った料理が豊富に並んでいます
居酒屋SANUFA (サヌファ)
沖縄県八重山郡竹富町字小浜758-1
島人ぬ居酒屋あーじゅ
「島人ぬ居酒屋あーじゅ」は、小浜島の本集落の中にある地元の人に人気の居酒屋さん。
小浜島にはタクシーがないので、お店に予約の電話をするとホテルまで迎えに来てくれます。
「島人ぬ居酒屋あーじゅ」のメニューには沖縄料理や創作料理が並び、小浜島産ももずくを使った天ぷらやもずく酢、手作りジーマミ豆腐の揚げ出しなどが人気です。
店内は禁煙なのでタバコを吸わない人にとっては、煙を気にせず食事をお酒を楽しめます。
あーじゅ
沖縄県八重山郡竹富町字小浜3278-3
居酒屋やらます
「居酒屋やらます」は、小浜島では数少ない砂浜の海岸「トゥマールビーチ(ヤラマスビーチ)」のすぐ目の前にある居酒屋さんです。
地元の人に人気の居酒屋で、その口コミを聞いて観光客も多く訪れています。「居酒屋やらます」でも予約をすると、ホテルまで送迎をしてくれます。また、深夜2時まで営業しているので時間を気にせずゆっくりと食事とお酒を楽しめます。
「居酒屋やらます」のラフテーやチャンプルーなどの代表的な沖縄料理の他、焼き物や揚げ物、一品料理、サラダなど豊富なメニューが揃っています。
「居酒屋やらます」で最後の〆におすすめなのがイカスミチャーハンで、目の前に出された時には真っ黒な姿に驚きますが、一口食べると納得の人気メニューです。
居酒屋 やらます
沖縄県八重山郡竹富町小浜3208-11
八重山のおへそ「小浜島」でゆったりとした静かな時間を
いかがでしたか?今回は、八重山諸島のほぼ中央に位置し、八重山のてんぶす(沖縄方言で「おへそ」という意味)と呼ばれる「小浜島」のおすすめの観光スポットやホテル、人気のグルメをご紹介しました。
石垣島などに比べると観光で訪れる人は少なく、「小浜島」ではゆっくりとした時間を過ごすことができます。心と体のリフレッシュに「小浜島」で過ごされてはいかがでしょうか。