日本の伝統と文化を最も色濃く残す京都は、海外からも多くの人が訪れる人気の観光地です。また「和食」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことで、伝統的な和食である京懐石を老舗の高級料亭で味わってみたいという人も多いのではないでしょうか。
今回は、京都で京料理の神髄を味わえる名店を厳選して8店ご紹介します。
京都のおすすめ高級料亭1.京懐石 吉泉
JR京都駅から車で15分ほど、京阪電鉄の出町柳駅からは歩いて10分、ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録されている下鴨神社の境内に広がる糺の森(たたずの森)のすぐ近くに「京懐石 吉泉」はあります。
「京懐石 吉泉」は、”ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019”で6年連続「3つ星」を獲得している京都を代表する料亭で、四季折々の食材を使った京懐石が楽しめます。
「京懐石 吉泉」の店主は、茶道や茶道、書道、詩歌、香道などさまざまな京の文化を嗜むこともあり、料理はもちろん、純和風の美しい客室や庭園、茶室、心地よいおもてなしなど隅々まで京都の文化を感じることができます。
「京懐石 吉泉」では、15,000円の本懐石から3万円台のおまかせ懐石まで、様々なコースが用意されていて、予算に合わせて選ぶことができます。
京都のおすすめ高級料亭2.草喰 なかひがし
JR京都駅から車で約20分、京都市営バスの銀閣寺道停留所からは歩いて3分ほど、銀閣寺前の疎水沿いに佇む「草喰 なかひがし」は、”ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019”で2つ星を獲得し、京都では最も予約の取りずらい料亭と知られるほどの人気の料亭です。
「草喰 なかひがし」の店主の生家は、多くの文化人や著名人に愛された京都の老舗料理旅館の「美山荘」で、「美山荘」の代名詞でもある摘草料理に影響を受け“お竃はんの御飯に炭火の肴と山野草を添えて”がコンセプトとしています。
「草喰 なかひがし」の店内には、朱色の雅趣に富んだ”おくどはん”(京都の言葉で竈のこと)。そこを囲むようにカウンターが12席、2階にはお座敷は2部屋用意されています。
昼は6,000円から、夜は9,000円から自然の恵みをふんだんに使用した懐石料理が楽しめます。
京都のおすすめ高級料亭3.御料理 未在
日本一予約が取れない人気の料亭として有名な「御料理 未在」は、2014~2019年版まで6年連続でミシュランガイドで3つ星を獲得した、京都を代表する料亭です。
主人の石原氏は、15歳で「吉兆」に入り、歴代最年少の24歳で「京都嵐山吉兆本店」の料理長を務めた伝説の天才料理人です。
その後吉兆一筋に31年余り勤めた後、平成16年に「御料理 未在」を開きました。
「御料理 未在」は、京都市営地下鉄の東山駅から歩いて11分ほどの円山公園にあります。
営業は夜のみで、カウンターに14席の落ち着いた店内では、名料亭「吉兆」の創始者である湯木氏から直接教えを受けた京懐石料理が楽しめます。
「御料理 未在」のメニューは40,000円のコースのみで、18時に一斉スタート、約3時間の時間をかけゆっくりと繊細な未在流の懐石料理が味わえます。
京都のおすすめ高級料亭4.京都吉兆 嵐山本店
「京都吉兆 嵐山本店」は、ミシュランガイドの発行初年度(2010年度版)から10年度連続で「3つ星」を獲得する、日本を代表するような日本料理の名店です。吉兆は、1930年に大阪で日本料理店として創業。1948年に京都吉兆が誕生しました。
京都の中でも、とりわけ風光明媚な場所として知られる嵐山にある「京都吉兆 嵐山本店」は、京福電鉄嵐山線の嵐山駅から歩いて6分ほど、渡月橋北詰から上流へ向かって約300mの場所にあります。
「京都吉兆 嵐山本店」のお店は、昭和23年に吉兆創業者が個人の別邸を譲り受け増改築を重ねてきた数寄屋造りの趣のある日本建築です。大きな建物の中には、個室がたった7つだけという贅沢さです。