ラオスは、ニューヨーク・タイムズで「世界で一番行きたい国」第1位に選ばれた人気の観光エリアで、年間300万人を超える観光客が訪れています。
ラオスには、ルアン パバンとワット・プーの2つの世界遺産の他にも、数々の歴史的な寺院や美しい自然など魅力が満載です。今回は、そんなラオスでおすすめの観光名所や穴場をご紹介します。
ラオス 人気観光スポット1.タート・ルアン
ラオスの人気観光スポット、最初にご紹介するのは「タート・ルアン」です。
「タート・ルアン」は、ラオスの首都ヴィエンチャンにあるラオス仏教の最高の寺院で、ラオスの象徴ともいわれ国章にも描かれています。
ラオス語で「タート」は塔を、「ルアン」は大きいと意味していて、その名のとおり、高さは約45m、外壁の一辺約85mとラオス最大規模を誇る黄金の仏塔があります。
「タート・ルアン」は、紀元前3世紀にインドのアショーカ王によりこの地に僧侶が派遣され、ブッダの胸骨を納めるために建立されたのが始まりとされています。その時はインド様式でしたが、13世紀にクメール様式で再建立されました。
その後、1566年にセーターティラート王が、四方を四つの寺院に囲まれる形で再建しましたが、現在は北と南の寺院が残るっているだけです。北の寺院のワットタートルアンヌアはラオス仏教界最高位の僧侶の住まいとなっています。
ラオス 人気観光スポット2.パトゥーサイ
ラオスの人気観光スポット、次にご紹介するのは「パトゥーサイ」です。
ヴィエンチャンで一番大きな通りであるラーンサーン通りにある「パトゥーサイ」は、ラオスの内戦終結と勝利を記念するとともに戦没者の慰霊とし1962年から建造が開始されました。
ラオス語でパトゥーとは扉や門の意味で、サイは勝利を意味します。
ラーンサーン通りをパリのシャンゼリゼ通りに見立てて、パリの凱旋門を参考に建設を行ったと言われていますが、その建築様式はラオス式で、下から見上げた天井には仏教とヒンドゥー教の神話に登場する神々や3つ頭を持つ象などを描いたレリーフがあります。
「パトゥーサイ」は、4本の柱で支えられた構造となっていて、柱の内部は空洞で階段が設置され上に登ることができます。屋上は展望デッキになっていてヴィエンチャンの街並みを一望することができます。
また、屋上に行く途中のフロアには、ラオスの民芸品やTシャツなどが売られている土産物店もあります。
ラオス 人気観光スポット3.ルアンパバン
ラオスの北部、カーン川とメコン川の合流地点に位置する「ルアン パバン」は、ラオス初の統一国家であるラーンサーン王国の都だった街です。
東西約2km、南北約1kmと狭い街には、約80以上もの歴史のある寺院が点在しており、町全体がユネスコの世界遺産に登録されています。
「ルアン・パバン」では、毎朝欠かすことなく鮮やかなオレンジ色の袈裟を纏った僧侶が通りを歩いて托鉢する風景が見られます。
「ルアン・パバン」の人々には信仰が深く根付いているので、たくさんの人が道の脇に控え食物をお供えしています。
「ルアン・パバン」で最も有名な「ワットシェントーン」は、1560年にセーターティラート王によって王家の菩提寺として建立され寺院で、典型的なルアンパバーン様式のルアンパバーンで一番荘厳な寺院です。
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ラオス 人気観光スポット4.クアンシーの滝
メコン川の支流の「クアンシーの滝」は、ルアンプラバーン市街から南に約29㎞の場所にある滝です。幾層にも流れ落ちる青い水が美しいことから人気の観光スポットになっています。
周辺は自然公園になっており、入場券売り場のあるゲートから最後の落差約50 mの大きな滝までは遊歩道が完備され徒歩15分ほどです。
下流側のひろびろとした滝つぼでは泳いだり、飛び込んだりして楽しむ観光客の姿が見られます。
また、敷地内にはツキノワグマの保護センターもあり、檻に入ったツキノワグマを見ることができ、ゲートの前にはお土産を並べるお店もあります。
ラオス 人気観光スポット5.ワット・シーサケット
ヴィエンチャンのメインストリートであるラーンサーン通りとセーターティラート通りの角に建つ「ワットシーサケット」は、1818年から1824年にかけてヴィエンチャン王国最後の王、セーターティラート3世(チャオ・アヌウォン)により建立された仏教寺院です。
ヴィエンチャン最古の寺院で、市内で唯一、建立された当時のままの姿を保っていて、本堂と回廊の壁を合わせると6,840もの仏像が安置されています。
しかし、そのほとんどはが度重なる戦いによって、目にはめ込まれていた宝石類や頭部の金細工等が取り去られています。
「ワット・シーサケット」は、バンコクの寺院建築様式とラオスの様式が融合した寺院で、大きな柱で支えられた屋根の下には本堂を囲うように広いテラスが設けられて、何層にも重なる三角屋根には蛇神の装飾を見ることができます。
ラオス 人気観光スポット 6.ワット・ホーパケオ
「ワット・ホーパケオ」は、1565年にラーンサーン王国のセーターティラート王の命により建立された寺院で、ルアンパバーンからヴィエンチャンに遷都した際に、王の祈りの場所として建てられエメラルド仏が安置されていました。
その後、1779年にシャム王国(現在のタイ)との戦いの時に建物は焼失し、エメラルド仏は持ち去られました。
現在の建物は、1936年にフランスによって再建されたもので、ラオス各地から集められた仏像など仏教美術品を展示した博物館となっています。
「ワット・ホーパケオ」の見どころは、優美な本堂とそこに展示された貴重な仏教芸術の品々ですが、本堂前に広がる美しい中庭も必見でジャール平原から運ばれたおよそ2000年前の石壺が置かれています。