やってみると分かるのですが、意外に難しいのがデニム同士の組み合わせです。デニムジャケット(G ジャン)とGパン、ダンガリーシャツ(またはシャンブレーシャツ)とG パンといったコーデのことです。
しかし、街や雑誌、Webで見かける外国人はごく自然に、デニムオンデニムという組み合わせを楽しんでいます。難しい?と言わんばかり、まったく気負いがありません。
映画やテレビドラマのシーンにも良く登場するので観察してみました。肌や髪、そして瞳の色の違いが、そうさせているのではないかと言う思いに至りました。
我々日本人でも小物使いを工夫すれば近づくことが出来るはずです。靴やベルト、帽子やメガネ、時にはアクセサリーや時計。ただし大人向けのコーデですから、過ぎないとうことにポイントを置きたいと思います。
ブラックデニムやホワイトとの組み合わせではではなく、ブルーデニム同士のコーデに限定し、トップス別に整理してみました。
デニムと言えば。Levi’sのデニムジャケット。
TYPEⅢトラッカージャケット ミッドカラー/CONEMILLS/13.5OZ
画像はコーンミルズのレッドキャスト・ヘビーデニムを採用した、リーバイスを代表するサードタイプというモデルです。
リーバイスからは年代ごとに意匠の違うタイプが出ていますが、こちらのタイプはコーディネートしやすいと人気があります。
ワイドなチノパンとの相性は鉄板ですが、ブルーデニムとのコーディネートも奥が深くてカッコイイですよ。
ニットキャップが効いてるヴィンテージコーデ
上下とも、リーバイスのヴィンテージクロージングからチョイスした男らしいコーディネート。着丈が短く、ポケットの位置も違うのでサードタイプではないようです。しかし参考資料としては最適でしょう。
ニットキャップとサングラスを使い、国籍不明に仕上げることで独特の雰囲気が生まれたようです。中に着たカレッジっぽいスエットシャツ、そのサイズ感が少年っぽさをにじませ、好感度アップにつながっています。
靴もケッコウ重いタイプをチョイスしていますが、全体の重さとのバランスで浮いた感じはありません。反対にこれくらいの重さがないと物足りないと言えそうです。
足し算することでたどり着けるコーデだと感じます。引き算コーデより偏差値が高いかも知れません、挑戦するには日頃の練習をぬかりなく。
Gジャンの重ね着というチャレンジ
実は、上の写真と同じ方なのですが、小物を変えると印象がこれほど違うというお手本になるでしょう。ジャケットは同じリーバイスのヴィンテージクロージングですが、ボトムスに少しダメージの入ったものをチョイスしています。
ニットキャップをハットに代えるとオシャレ度が急上昇します。注目したいのは靴!茶のコンビシューズを合わせたことも印象を柔らかくしているようです。
ジャケットの重ね着は難易度が高そうですが、小物使い、さらに足し算してみようとする心意気が重量級コーデを支えているようです。気合だぁ!
ポイントはボトムのチョイス
一見するとあまりにも素気ないように思わせて、実はデニムパンツがDior Hommeというところにこの方のロジックを感じます。そこにポイントを置き、他のアイテムをさりげなくすることでメリハリがつきます。
小物も特になし。強いて言えばメガネとひげ。足元もVANSという力のヌキ加減に潔ささえ感じます。自信を持って装うというのがこつなのだと教えさせられます。
でもそれもこれも計算ずくという事なのでしょう。着慣れた自信を感じさせてくれるコーディネートです。