フランスのシャモニー発、世界遺産のイタリア チンクエテッレ~ピサの斜塔~フィレンツェ、そしてフランス カンヌ~アンティーブ~ビオット~ニース~グレースと週末弾丸周遊の旅をしてきました。
イタリア~南仏の美術館や、世界遺産を公共の交通機関で、短期間にどれだけ回れるかを検証してみました。
シャモニー~Reccoへ相乗りで移動
モンブラントンネルを抜けイタリア側に入ったら、即後ろを振り向くと大絶景が満喫できます。
本来は、相乗りでジェノヴァの町で降ろしてもらうはずでしたが、彼女たちはチンクエテッレより先に行くということだったので、チンクエテッレの近くの町で降ろしていただきました。
ちょうど港に着いたのがお昼時。相乗りの相場は、シャモニーからジェノヴァまで25ユーロから30ユーロ程。
せっかくだから、日本のガイドブックには掲載されていない街を1時間程散策してから、電車に乗ることにしました。
この小さな港町からは、チンクエテッレ行きの定期船も出ているし、路線バスも近くまで出ています。南フランスと一緒で、路線バス代はとってもお得。
Recco~世界遺産チンクエテッレへ電車で移動
Reccoからチンクエテッレまでは、ダイレクトで行ける電車もあれば、時間帯によってはLevanto駅で乗り換えます。
チンクエテッレ観光には便利なパスもあります。
鉄道パス
こちらのパスは、La Spezia 駅から チンクエテッレを挟み、- Levanto 駅までの往復の2等料金になります。
大人料金
1日電車パス: € 16
2日電車パス: € 29
3日電車パス: € 41
子供料金 (4歳~12 歳):
1日電車パス: € 10
家族パス:
1 日家族パス(子供二人までで、12歳未満の子に適用): € 42
4歳未満無料
料金は、2018年9月現在のお値段です。最新の料金は、ご確認願います。
チンクエテッレ各駅間の電車移動の所要時間
Levanto – Monterosso: 4 分
Monterosso – Vernazza: 3 分
Vernazza – Corniglia: 3 分
Corniglia – Manarola: 4 分
Manarola – Riomaggiore: 2 分
全て回る時間がない方は、 Monterossoと、 Vernazza、Riomaggioreが地元の方々のおすすめです。
世界遺産チンクエテッレへの電車の起点になる街 Sestri Levante
ジェノヴァから右に50㎞、チンクエテッレからは左に40㎞に位置する街は、1800年から貴族の保養地となっています。
乗り換える電車を1本ずらして、せっかくだから日本のガイドブックには掲載されていないこの町も見学してみることにしました。
鉄道駅からまっすぐ伸びている道を、海岸まで歩いたら、左折。観光案内所は閉まっていたため、適当に歩きます。
海岸線を歩いていくと、左側にこんなに古めかしい建物が残っていました。この建物の左側にある細い道を入っていきます。
しばらくすると、メインストリートに出てきました。お城の看板にそい、右折して歩いていると、左側にビーチを発見。左折して、ビーチに出ました。入り江を利用した、可愛らしいビーチです。
お城の看板に沿って、右折し坂道を登っていきました。
小高い丘の上に、今にも崩れ落ちそうな教会が建っていました。
右折し、数分後古城を利用したレストランに到着。入口に監視カメラが付いていたので、ここで下に下ることにしました。
メインストリートを通り、鉄道駅に向かいます。左側にあったジェラード屋さん。メインストリートの両側は、お洋服のセレクトショップが幾つかありました。
こちらの塔は、見上げると各階の天井画がとても綺麗な細工が施されていました。
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海岸線を走る電車に乗って夕暮れを堪能
電車に乗り、進行方向に向かい右側の席を確保。チンクエテッレの一番右端にあるRiomaggiore で下車することにしました。
ちょうど夕暮れ時に差し掛かり、チンクエテッレの海に面した各駅からもこのような風景が堪能できます。
Riomaggiore の駅には観光案内所が併設して立っているので、地図を頂きモザイク画が素晴らしい地下道を通り、中心街に出ました。
坂を登れば、中心街に。坂を下って海側に出れば、よく映像や写真で見る風景を満喫することが可能です。
坂を下る途中の両側にあるレストランのテラス席は、満杯状態でした。
左側の坂をのぼっていきます。
右側の岸壁に登っている方々も。
絵葉書で見た風景をジェラードを頂きながら、暗くなるまで夕暮れ時を満喫することにしました。
世界遺産チンクエテッレを船の上から
チンクエテッレでは、近隣の町から定期船で海上から、入り組んだ入り江の断崖絶壁にたつ各町を堪能することも可能です。10月末まで、海上からの眺めを堪能できます。
大人1日券: € 32
子供1日券(6歳から11歳): € 18
大人午後からの利用: € 25
子供午後からの利用(6歳から11歳): € 15
船は、Levanto, Monterosso, Vernazza, Manarola, Riomaggiore, Portovenere のチンクエテッレの集落と、 La Speziaで停泊します。
Levanto や Portofinoで停泊する船もあります。La Speziaは、ピサやフィレンツェ方面から電車でアクセスする時に乗り換えの駅として使いますが、鉄道駅から徒歩約15分の港からチンクエテッレにアクセスする船が出ています。
GENOVA方面からアクセスするなら、GENOVAからも船が夏の間催行されています。
ピサ方面からチンクエテッレにアクセスするなら乗り換えの駅になる、La Spezia
放浪歴が長い私は、ホテルを予約していませんでした。フィレンツェか、チンクエテッレか翌日の行き先を迷いながら、La Speziaに移動。
メインストリートにあるファーストフトフードのお店で、ネットにつないで今夜の宿を取ろうと思いましたが、ネットにつながりませんでした。既に23時を回っているので、ピサに行くのをあきらめ、駅近くのホテルに宿泊。
翌朝、朝焼けスポットを求めてメインストリートを歩くこと約10分。港沿いに出て、ヨットなどが停泊している港を歩きながら朝焼けを堪能しました。
この港からも、チンクエテッレ行きの船が運行されています。港の脇には、新鮮な海の幸をふんだんに使ったメニューが豊富なレストランも。
La Speziaの朝が明けました。ホテルの部屋でパソコンや携帯を充電中だったので、パン屋で朝食を購入し、部屋に帰って今度はデジカメを充電しながら朝食を食べました。
パン屋さんでは、ピザやフォカッチャを自分の好きなサイズに切り分けてもらうことが可能です。
鉄道駅に着いたら、後数分でピサ行きの電車が出るところでした。チンクエテッレに戻ろうか迷いながら、電車が1時間待ちだったのでピサ行きのチケットを慌てて購入し、ピサへ。
進行方向に向かい左側に席をとると見れる、アルプスの雄大な景色。
La Speziaの朝焼けを見ずに、チンクエテッレの朝焼けを見に行けばよかったのでしょうが、モンブラン・トンネルが工事のため日曜日も月曜日も閉鎖されていることを知り、フランスかスイス周りで帰らなければいけないことが分かりました。
フィレンツェに行けばスイス周りでも帰れるし、フィレンツェ~夜行バスで南フランスに行き、ニースから飛行機か夜行バスで帰ることも可能です。
ただし、スイスは鉄道代が高いのとスイス国外からスイスの主な観光地に行く格安バスの路線が増えてきましたが、まだまだ他の国と比べると格安バス網は発達していません。
そのため、フランス周りで帰ることに。それなのに、なぜフランスから遠ざかるのか?
世界遺産ピサの斜塔
世界遺産ピサの斜塔は、実際に見るとかなり小さめです。しかし、敷地内に入ると皆さん同じポーズで写真を撮っている姿が滑稽に映ります。
ここで家族連れの方は気を付けてください。塔に登るには、安全上の理由から年齢制限が設けられているので、入れない可能性も。
もちろん、チケットを購入する際にお子さんの年齢を聞かれるので、満たしていない場合はチケットを売ってくれません。
また、塔に入るには時間により人数制限され、安全を確保しています。塔へ上がる螺旋階段は、狭くすれ違いをするのが困難です。
また、足場もすり減っていて、強風が吹くと滑りやすく危ないですが、塔の屋上から見るピサの町の風景は、斜塔だけではなく歴史的建造物が所々に見ることができます。
遠目で見ても明らかに傾いているのは、一目瞭然。
鉄道駅前のロータリーの右~ピサの斜塔に行くバスが出ています。チケットは、駅構内のタバコ屋さんで買えます。
どのバスに乗るか分からなかったら、ピサの斜塔をイタリア語で、「Torre di Pisa」と言います。地名や行きたい場所の名前だけ、現地の言葉でも書き出しておくと便利です。
世界遺産 ピサの斜塔は、高さは地上55.86m、階段は296段。誰が見ても傾いているのは一目瞭然ですが、ピサの斜塔よりも更に傾きがひどいのは、15世紀に建造されたドイツ北西部エムデンの付近にある教会の尖塔(ズールフーゼンの斜塔)。
ピサ出身のガリレオ・ガリレイは、この斜塔で重さの異なる2つの物体を落とす実験をしたとの逸話も。
ガリレオ・ガリレイは、数々の名言も残していますよね。数学・天文学・幾何学を教えていた彼が、「それでも地球は動いている」は有名ですが、「書物よりも見たりといたりすること。地位よりも経験が第一の教育者だ。」「人に物を教えることはできない。自ら気付く手助けができるだけだ。」という言葉を残しています。
3つの博物館の共通パスを購入し、2時間ほどかけて見学した後バスに乗りました。
バス内で地元のイタリア人高校生に教えてもらったバス停で下車し、彼女たちのおすすめの場所に行くことにしました。
ヨーロッパでは、駅でも電車やバスの中でも、知らない人と気軽に話せるから語学上達にも繋がるし、ガイドブックには掲載されていない旬のスポットを教えてもらえることも多々あります。
鉄道駅には、この写真の両側の建物の真ん中の道を徒歩5分程。反対側に行くとメインストリート。
このメインストリートには、高級ブランドのお店はありませんが、女性へのお洋服のプレゼントなら手ごろなお値段で揃うお店がいくつかあります。
男性物のお洋服のセレクトショップでセンスが良いお店は、この通りよりもさらに左側の通りに数軒あります。
メインストリートの日本食屋さんで食事をし、電車に乗ってフィレンツェへ。イタリアの良いところは、鉄道駅構内に何台も切符の自動販売機があります。数か国語に対応しており、とっても明確なので窓口に列ぶ手間が省けること。
ピサからフィレンツェへは、電車移動で所要約40分~1時間20分位 料金は、8,60ユーロ位