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大人のおすすめデート・コーデ!T.P.O別ファッション、ディナー編

ファッション

大人の夜のデート、しかもディナーを素敵な彼女とご一緒にとなると、それまでの普段の生活さえ心躍るものとなります。

ですが、血沸き肉躍るまで行ってしまう方は、「血のたぎり」を鎮める時間をとって、ゆとりある大人のディナーデートの日を迎えましょう。

心を穏やかに、ひそかにデートを待つ楽しい時間、エスコート相手に喜ばれるデート、そのために必要な大人のコーデをご紹介いたします。

デートスポットに合わせた大人のコーデ

大人のデート、とくに夜のそれは、エスコートする相手の女性をつねにヒロインとしてスポットライトが当たるようにする、これが当然かつ必然の前提です。ですから、大人のデートコーデもこれで決まりです。

ディナーの前後に何かのイヴェントを予定(あるいは計画)していようがしていまいが、そしてそれが何であろうと、大人には彼女を引き立てるために全力を尽くしたコーデが大切です。

男性はあくまでも引き立て役である、これが大人のデートコーデの基本、しかも唯一のそれです。

言いかえると、大人のおすすめコーデは、女性のファッションを華やかに浮きあがらせるバックグラウンドとなるように、シンプルなものが好ましいことになります。これを、デートスポット別にご紹介したいと思います。

大人のデート ディナーに何を選ぶか

ディナーという言葉で、まず最初に思い浮かぶのがフランス料理のフルコースでしょう。これに対して、イタリアンもフルコースで負けているわけではありません。

もちろん、大人のデートでディナーだからといって、フレンチ、イタリアンを問わず、フルコースを選ばなければならないことはありません。

ただ、大人のディナーデートなら、そして落ち着いてゆったりと愉しいひとときを過ごしたいなら、フルコースをオーダーしたいものです。

これで、同時に、ディナーデートのための大人コーデも楽しめるのではないかと思います。

では、フレンチ、イタリアン、どちらを選んだら良いのでしょうか。あるいはまた、まったく別の種類のものを選ぶという手はないでしょうか。

デート相手のお好みに合わせる、これが第一です。しかし、彼女は、まだ行ったことのないような大人の場所でディナーを楽しみたいと思っているかもしれません。この点は、おつきあいの深さやお相手の性格などから考えるしかありません。

大人のためのデートスポットを決めてゆく場合、いくつかのレストランについて、ざっとであれ、外観、内装、設備、おすすめのコース内容などをチェックするはずです。

デート相手の希望に反しないかを考えたうえで、行くべき店を決めるというのが、ディナーのためのデートコーデ選択の第一歩になります。

TPO別大人のデート・コーデ1. フレンチのフルコースをリザーブした

ここしばらく、イタリアンの勢いに押されて、フレンチの影が薄くなっているように思われるかもしれません。そして、いくらディナーでデートだからといってもフレンチは重いと、感じられるかもしれません。

だからこそ、逆に、あまり頻繁にはいただかないフレンチのフルコースを、デートで楽しむ意味があるはずだとも言えます。

とはいえ、フランス料理として一括りにできるものなど本当はなくて、フランスのさまざまな地域に根ざした各種の名物料理があるだけです。

そのアンサンブルこそ、フレンチのシェフの皆さんが個性的なコースを次々と世に送り出せる秘密です。

こうした一皿一皿をきちんと出してくれるレストランは、雰囲気も重厚でおしゃれなはずです。これを意識しすぎて、エスコートする側の男性が過剰に着飾るのはタブーです。大人のコーデは引き算が基本です。

雰囲気も素敵で、料理も美味なフレンチのフルコースを楽しめるレストランには、落ち着いた大人ならではのダークスーツが一番です。

このチョイスは、お相手の彼女のファッションに配慮するだけではありません。近年のフランス料理は、和食の影響を受けたシェフたちが工夫して、盛り付けの芸術性を高めています。

大人のコーデなら、こうした点にも配慮して、華麗にデコレートされた料理をサーブしてくれる、レストランのシェフとそのスタッフの皆さんへの敬意も表現できる装いにしたいものです。

ですが、あまり難しく考える必要はありません。ご自分がデート時間のすべてを通じて引き立て役であり続ける、これをわきまえておけば十分です。

大人ならではのダークスーツといっても特別なものでなく、無地、ストライプ、チェック、そして色はネイビーやグレーなど、ご自分に似合うスーツを選択すれば問題なしです。

ご自分が普段お召しになっているビジネススーツのなかから、上質なもの、くたびれていないものを選びましょう。

ただし、縞柄のはっきりしたボールドなストライプ柄や目立つ線のウインドペインなど、柄の主張が強いスーツに関しては少し注意が必要です。シャツやタイなどの小物を落ち着いたもの、たとえば無地にして、全体のトーンを控えめにすると印象がおしゃれです。

仕事帰りの夜、彼女とディナーの約束をしたなら、当然、ビジネススーツでデートに臨むことになります。

このとき、スリーピーススーツであればそのままでも良いですが、普段のデートから雰囲気をチェンジするために、ウエストコートを変えることをおすすめします。

オッドベスト(別に作られた独立のウエストコート)は、スリーピースでも上下だけのものでもスーツを求めるさい、その雰囲気をさらに落ち着かせるもの、華やかにするものなど、お店の方のアドヴァイスにしたがって購入しておくと便利です。

例として、ネイビー地にペンシルストライプのツーピーススーツという、もっとも大人のビジネスマンらしいスーツについて考えてみます。

同一あるいは類似した生地の、柄がないネイビー、このウエストコートを合わせたなら落ち着いた感じになりますし、ライトグレーやオフホワイトのものなら華やいだ雰囲気を演出してくれます。

現在は、スーツ量販店であっても、ウエストコートを独立して売っているところも多いですから、ご自分の行きつけの店を訪れたときや、通りすがりに気に入ったものを見つけたとき、手に入れておくのも大人のやり方です。

ところで、フレンチのコースに合わせるならば、パリのメゾン製、フランスブランドのスーツが大人にとってベストな選択でしょうか。かならずしも、そうだとは言えません。

フランス、パリには、スーツとそれに合わせる小物やシューズなど、典型的なブリティッシュシュスタイルのものを作っている有名な店があります。

意外に、フランス人男性はブリティッシュが好きなのです。本家より頑固に、ブリティッシュスタイルを守っているところさえあります。

普段のビジネススーツで十分ですから、英国風のものを選び、これにウエストコートを合わせる、そして可能なら、小さい面積のところ一点だけ華やかなアクセントを入れてみる、これがフレンチレストランにおける大人のディナーデート用コーデの結論になります。

TPO別大人のデート・コーデ2. リストランテに席の予約を入れた

イタリアン、いまの日本ですと、どこででも本場のものがいただけます。ただし、本格的なフルコースを出してくれるところが、リストランテだけには限らず、大衆向けのオステリア、居酒屋に相当する気軽なエノテカを名乗っているところもあります。ですから、イタリアンのほうが十分な事前のリサーチを必要とします。

通常は食前酒のあと、「食事の前」を意味するアンティパスト、要するに前菜が運ばれてきます。ここからが正式なイタリアンコースの開始です。

そして、パスタ類(ところによってはスープ)、メインの魚と肉の料理(どちらかの場合もありますし、両方のときもあります)、別皿の野菜類、さらにデザート、コーヒー、食後酒と続きます。

ですので、場合によっては、ご一緒の女性はもちろん、ご自身もお腹がいっぱいになりすぎてしまうかもしれません。

これを考えると、きちんとしているけれど、少し身体に楽な格好というのも選択肢に入ります。

紺ブレ、といっても、学生ではない大人の場合、ミッドナイトブルーで、イタリア風に身体の線に沿ったダブルブレストのものをチョイスし、トゥラウザースはライトグレーかオフホワイト、タック入りで腰回りを楽に、裾まではストレートでもテーパードでもお好みで、というコーデはいかがでしょうか。

ブレザーを着用するというのは、シャツやタイ、チーフなどの選び方によって、相当に格式の高い装いと見なされます。

ですから、本格的なフルコースを出してくれるイタリアンレストランであっても、小物をシックなものにすることを忘れなければ、十分に大人のディナーデート用のコーデとなります。

たとえば、コートが不要になるシーズンだと、リネンシルクやリネンのストールを、ブレザースタイルに加えると、さらにおしゃれでイタリアンな大人の装いになると思います。ストールの色はトゥラウザースに合わせるのが綺麗でしょう。

仕事帰りの待ち合わせなら、バッグにしのばせておいたストールを、ブレザーの上からふわりとゆるく巻いて彼女を待つのも愉しいはずです。

もちろん、こうした巻物は、店内に入ったら外して、クロークなどに預けるのが常識です。ただし、ウエイティングバーで彼女を待っている場合など、巻いていても良いケースがあります。

スーツスタイルでも、上下別の、いわゆるジャケパンスタイルでも、上着のラインと小物を使ってイタリアンな雰囲気を身にまとう、これがイタリアンレストランにおけるデートのおすすめ大人コーデです。

TPO別大人のデート・コーデ3. ワインバーでディナーを

コンサートなどの帰り、あるいは二人とも仕事が遅くなる日のデート、本格的ディナーは時間的に無理な場合、オードブルやアンティパストの類いを好きなだけ食しながら、メインをワインにしてみるというのも一つの方法です。

ワインバーのなかには、ワインが各種揃っているだけでなく、食べるものの種類も多くて美味しいところがあります。

いわば出来合いで組み立てられたコース料理でなく、二人がそれぞれ好きなものを好きなだけオーダーして、シェアしていただくというのも、愉しいディナーデートの一つだと思います。

この場合、コーデはデート前のイヴェントとデート、両方に使えるものを選びます。コンサートや観劇などの帰りの場合、そのままで何も不都合はないでしょう。

ただ、仕事のあとのデート、しかも遅い時間となると、疲れもあるでしょうし、汗もかいているでしょう。

こうした場合、意外と役に立ってくれるのが、トラベラーその他、いろいろな名前で呼ばれている、旅行用の生地と仕立てのスーツやジャケット&トゥラウザースです。

こうした旅用の一揃いで仕事をこなし、帰り際にタイを替え、できればシャツも着替えて、カフリンクスを着ける、これでおしゃれなワインバーでのディナーデートも、いっそう愉しくなるでしょう。

大人のディナーデートはコーデに注意

これから申しあげるいくつかの点は、上でご紹介したコーデすべてに共通することですが、コーデを決めるさいに注意していただきたい事柄です。

大人のディナーデートでして欲しいこと

どのデートスポットであれ、デート相手からいただいた身に着けるもののプレゼントをお持ちならば、よほどのミスマッチにならない限り、それらから一点だけ合わせてデートに行くのも、お相手に対する思いやりコーデです。

ただし、当のデート相手からいただいたと確信できない場合には、すべて自分で購入したものにいたしましょう。

また、靴は上質なものを履いてお出かけください。高価なものでなくて良いですが、きちんと手入れの行きとどいた靴、これが重要です。

ディナーデートをご一緒してくださる女性に対する配慮として、アメニティを考えることも必要です。

フルコースディナーであれ他のものであれ、デートの時間はそれなりに長くなるはずです。となりますと、化粧直しの場所などが快適である店を選ぶことになります。

したがって、レストランなどは一流ホテル内のものが無難です。とはいえ、他の場所でも長時間のディナーになるはずですから、アメニティには注意しておきたいです。

大人のディナーデートでして欲しくないこと

料理、とくにコース料理の場合、これに合わせるワインの選択は、特別な理由が存在する場合を除いて、そこのソムリエに任せましょう。

ご自分がソムリエの資格を持っていたとしても、店の方にお任せするのが、気持ち良く過ごすためにおすすめです。

それなりのレストランなら、相当なレベルのソムリエがいることは間違いないはずだからです。デートスポットを提供してくださる方を立てる振る舞い、これも大人のファッショナブルなコーデの一部です。

美味しく料理を楽しむためには香りも大切です。料理の芳しい香りもご馳走の一部です。というわけで、フレグランスは香らせすぎに要注意です。

もし、つけるとしても、膝から下、できれば足首あたりにごく少量のトワレ止まりにしておいたほう良いでしょう。これでこそ、ディナーも、そのためのコーデも活きます。

カジュアルなワインバーや、敢えて居酒屋風にしているレストランならともかく、通常は足を組んで食事することはNGです。

これに関連しますが、臑毛を見せてしまうようなコーデ、振る舞いもアウトです。普段から膝下までの靴下、ロングホーズを身につけておくことをおすすめします。

大人のデートコーデ、キモは一つ

彼女を引き立てるために自分が背景となるコーデ、これがディナーデートでなくとも、デートのさいのコーデにはもっとも大切で、唯一のキモです。

とくにディナーの場合、女性にとっては晴れ舞台にもなります。大人なら、デート相手に周囲から見られる(壁際の)席に座ってもらい、その彼女が華になるようなコーデをいつも意識していたいものです。