家庭菜園の定番野菜の1つ、ピーマンの育て方をご紹介します。家庭菜園でピーマンを育ててみたいとお考えの方は、初心者の方でもわかりやすく説明していますので是非参考にしてみてください。
ピーマン、カラーピーマン、パプリカの違い分かりますか?
スーパーに良く置いている緑色のピーマンをそのまま収穫せずにおいておくと黄色や赤のカラーピーマンになります。
カラーピーマンの中でも肉厚で大ぶりな品種がパプリカです。
カラーピーマン、パプリカは緑色のピーマンより生育に時間がかかり育てるのも難しいので値段も高価です。
品種も豊富で、フルーツパプリカ、ブロッキーオレンジ、ライムホルンなどは見た目も鮮やかで、肉厚、苦みも少なくお子さんでも食べやすい品種なのでおすすめです。
家庭菜園でのピーマンの育て方1. 苗選び
ピーマン苗は、本葉10枚以上あるもので、一番最初の花が開花しているか開花しかけの状態で、茎が太く、葉っぱが濃い緑色、根が太いのもを選んでください。
ピーマンを種から苗を育てる場合は、植付けに適したサイズまで育つのに70日程度かかりますので、天候を見ながらですが、3月初旬には種まきが必要です。家庭菜園ではピーマンの苗を購入しての植え付けをおすすめします。
家庭菜園でのピーマンの育て方2. 土づくり
ピーマンを地植えするの場合は、植え付けの遅くとも1週間前までには苦土石灰と元肥をすきこみます。
水はけの悪い場所での地植えの場合は畝をつくることをお勧めします。畝の高さは約20~30㎝ぐらい、幅は分かりやすく自分の肩幅ぐらい。
土地が狭い場合は幅を調整してください。
水はけの良い場所ではわざわざ畝をつくらなくても問題ありません。ピーマンのプランター栽培の場合は市販の野菜の土を使うことをお勧めします。
調整がされているのでそのまま使えて便利です。比較的土質を選ばない植物ではありますが、肥料を好むので肥料不足には注意しましょう。
家庭菜園でのピーマンの育て方3. 植付け
年によっても若干異なりますが、5月初旬の暖かい、風の強くない日を選んでピーマンの苗の植付けをします。
ピーマンの苗は茎が細いので、風が強いと、折角植えたピーマンの苗が風で折れてしまう事が良くあります。株間は少し広めで60㎝ぐらい離すのが良いと思います。
ピーマンの苗をポットから出すときには根を崩さないように注意してください。
ピーマンの苗の付けは少し浅めにして、倒れないように斜めに借り支柱を立ててピーマンの茎を支えてあげましょう。植えた後はたっぷり水を与えてください。
ピーマンは暑さには強いですが、寒さには弱いので、植付け後、風の強い日や肌寒い日が続くようであれば、寒冷紗などで風よけ、寒さ避けの施策をすることをおすすめします。また、乾燥防止、病虫害対策も兼ねてピーマンの根元に敷わらを施すのも良いでしょう。
ピーマンのプランター栽培の場合も同じく、株間をしっかり空けて仮支柱と寒さ対策はしっかりしましょう。
家庭菜園でのピーマンの育て方4. 追肥
ピーマンの苗の植付けをして2~3週間ほどしてから、約2週間毎に化成肥料や有機肥料を追肥してください。
1株に対し、有機肥料(油かすや魚かす)の場合大体一握りぐらい、化成肥料の場合は商品記載の適量を根元にすき込み上から土をかぶせるようにしてください。
ピーマンはナス同様に肥料を好む植物なので肥料切れにはくれぐれも注意しましょう。
家庭菜園でのピーマンの育て方5. 摘芯
ピーマンは通常3本仕立て(茎が3本の状態)で育てます。
1番最初に着けたピーマンの花の下にある元気な茎2本を伸ばし、花のついている茎と合わせて3本仕立てにします。
その3本より下に出てくるピーマンの腋芽は全て摘み取ります。
また、一番最初の実はもったいないですが小さいうちに(緑色の状態)収穫します。
そうしないと成長期に栄養が実に行ってしまいピーマンの苗自体の成長を阻害してしまいます。
家庭菜園でのピーマンの育て方6. 支柱立て
ピーマンの腋芽摘みが終わったら 支柱を立てます。
ピーマンの3本の茎に添うように30~50㎝ほどの長さの支柱を立てます。
支柱とピーマンの茎は麻ひも等で八の字に支柱と茎の間にばってんをつくる形で緩めに縛ります。
そうしておくとピーマンの茎が成長してもひもが茎にくいこんで成長を妨げることが有りません。
仮支柱はそのままにしておいても構いません。
家庭菜園でのピーマンの育て方7. 水やり
ピーマンは乾燥に弱い植物なので、用土の乾燥には注意しましょう。
ピーマンのプランター栽培の場合夏場は出来れば1日2回早朝と夕方たっぷり水を与えてください。
水はけが悪い土壌の場合は、土壌が多湿になり過ぎないように表面の乾き方を見て調整してください。
貸農園など遠隔地で毎日の世話が厳しい場合もあると思いますが、たっぷりと水やりをしておけば1週間ほど空いても問題ありませんが出来ればピーマンの根元が乾きすぎない様敷きわら等を敷くのが良いでしょう。
水やり時の水の地面からの跳ね返りにも注意しましょう。病虫害の原因になります。
家庭菜園でのピーマンの育て方8. 病害虫対策
ピーマンは病害虫には比較的強い作物ですが、アブラムシ、ハダニが発生することが多々あります。
特にアブラムシはモザイク病の原因となり感染すると新葉や実がモザイク状に枯れてしまいます。
対策には薬剤の散布が一番ですが、有機栽培にこだわる方は、風通し、水跳ね、葉や茎に着く虫にこまめに注意を払いながら出来れば毎週ハーブ液などの有機の防虫液を葉の裏までしっかり散布してください。
アブラムシを見つけたら指で捕殺するか、捕殺用の専用テープや棒も市販されています。
虫の量が多い場合はデンプンなど食物原料由来の殺虫剤を使うのも有効です。
家庭菜園でのピーマンの育て方 まとめ
ピーマンは5月に苗を植えると、6月~10月ぐらいまで長く収穫を楽しめますし、実の色もきれいで観賞しても楽しい野菜です。
ピーマンはビタミンCやカロチン、ミネラル類も豊富な栄養価の高い野菜ですので、是非家庭菜園でピーマンに挑戦してみてください。