銀座、浅草、人形町と東京都内には伝統の味を受け継ぐ老舗洋食店が沢山あります。そんな中から選りすぐりの老舗洋食店を5店ご紹介させていただきます。昔ながらのレシピで手間ひまかけて作られるデミグラスソースや、こだわりの新鮮な食材を特製の衣で揚げる熱々の揚げ物メニューなど、懐かしいけれど家では食べれない、贅沢なご馳走を出すお店ばかりです。おすすめの老舗洋食店にランチに気軽に立ち寄るのも良いですし、夜ゆっくりビールを飲みながらお気に入りのメニューを楽しむのもまた最高です。お気に入りのお店やメニューが見つかりましたら、ぜひ足を運んでみてください。
東京のおすすめ老舗洋食店1. 煉瓦亭(銀座)
東京のおすすめ老舗洋食店、最初にご紹介するのは煉瓦亭(銀座)です。東京銀座の煉瓦亭は創業明治28年、日本の洋食レストランの草分け的存在である老舗洋食屋です。煉瓦亭(銀座)は今でもランチや夜は行列が絶えません。煉瓦亭(銀座)は店構えや店内も、何度かの改装を重ねていますが、昔ながらの雰囲気を失わず昔懐かしい洋食屋の佇まいを残しています。
煉瓦亭(銀座)は、特に夜は銀座という土地柄もあり、紳士淑女のご老年のお客も多く、まるで老舗フレンチレストランのような趣があります。煉瓦亭の名物メニューは沢山あり、カキフライやエビフライも人気がありますが、卵と具材、ライスを混ぜてから焼くオムライスは煉瓦亭(銀座)でしか食べられない逸品です。
東京の老舗洋食店2. 松栄亭(神田淡路町)
東京のおすすめ老舗洋食店、次にご紹介するのは松栄亭(神田淡路町)です。老舗飲食店がひしめく東京の神田淡路町。中でもこの松栄亭は古株の1つです。松栄亭の創業は1907年(明治40年)まで遡ります。松栄亭の創業者の堀口岩吉氏は麹町の西洋料理店や、当時、東京大学の教授であったフォン・ケーベル教授の専属料理人を経てこのお店を開店しました。
残念なことに松栄亭の建物自体は2002年に新しい店舗に変わっていますが、伝統のレシピやメニューは開店当時よりしっかり引き継がれています。中でも松栄亭の名物といえば「洋風かきあげ」です。豚肉と玉ねぎを、小麦粉と卵に混ぜて塩で味付けして揚げたシンプルな料理ですが、食べやすく癖になる味です。
冷蔵庫のありものを小麦粉でつないでフライにしたのが松栄亭の「洋風かきあげ」の始まりで、夏目漱石にもこの「洋風かきあげ」は大好評だったと伝えられています。池波正太郎の書籍「散歩の時何か食べたくなって」にもこの「洋風かきあげ」は紹介されています。
もちろん松栄亭の定番のカレーライス、オムライス、エビフライ、ハンバーグなどのメニューも昔ながらの懐かしい味で、これを目当てに松栄亭に長く通い続けるファンの方も多いようです。
松榮亭 (松栄亭 ショウエイテイ)
東京都千代田区神田淡路町2-8