5,000年の歴史を持ち、さまざまな宗教や文化、民族が混在する「インド」には、文化遺産27、自然遺産7、複合遺産1と合計35も世界遺産に登録されている見所いっぱいの人気の観光地です。
今回は、そんな「インド」もおすすめ観光スポットや穴場スポットを厳選して10か所ご紹介します。
インド 人気観光スポット1.タージ マハル
インドの人気観光スポット、最初にご紹介するのは「タージ マハル」です。
インド北部アーグラにある総大理石造りの「タージ マハル」は、ムガール帝国5代皇帝シャー・ジャハーンの妃ムムターズ・マハルの霊廟で、1日2万人が働き22年もの歳月をかけて造られました。
総大理石で出来た白亜の廟は、インドイスラム文化の代表的な建築物として、1983年にユネスコの世界文化遺産として登録されています。
「タージ マハル」の敷地は南北に560m、東西303mの広さがあり、その中の建物も庭園もすべて完璧な対称性を誇っています。入り口に当たる赤砂岩でできた「大楼門」から中に入ると、基壇やモスク、集会場などの建物を見ることができます。
インド 人気観光スポット2. アクシャルダム寺院
インドの人気観光スポット、次にご紹介するのは「アクシャルダム寺院」です。
デリーにあるスワミナラヤン派「アクシャルダム寺院」は、2007年に「世界一大きなヒンドゥー教寺院」としてギネスブックに掲載された寺院です。
2005年に建てられた比較的新しい寺院で、広さ40ヘクタールの広大な敷地には砂岩と大理石で建てられた高さ43メートルの寺院が建ち、ビシュヌ派の聖人スワミナラヤンが祀られています。
入場見学は無料となっていますが、携帯やカメラ、食べ物、バッグなども持ち込みが禁止されていて、入場の際にはチェックがあり手荷物を入り口の前にあるクロークに預けてから入ります。
敷地内では、12 分間ボートに乗ってインドの歴史を体感できるアトラクションや巨大なスクリーンに映されるスワミナラヤン派のヨギ少年のお話を映像で見ながらインドの歴史を学ぶことも出来ます。また日没後には輪廻転生をテーマにした水と音のショーも行われます。
インド 人気観光スポット3.アンベール城
「アンベール城」は、インド北西部のラジャスタン州にある、ラージプート族のマハラジャが16世紀に築城した都市機能も備えた城砦です。
この地域には、8世紀からラージプート族が住み、ヒンドゥー教を信仰し独自の文化を築いていましたが、ここは種々の民族が行き交う要衝であったため城砦を築き異民族の侵入に備えました。
その時代に築かれた、アンベール、チッタウルガル、クンバルガー、ランタンボール、ガグロン、ジャイサルメールの6つの城砦は、2013年に「ラジャスタンの丘陵城砦群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
その中の「アンベール城」の城内は、イスラム様式の影響を受けたラジャスタン特有の優美なスタイルで造られ、壁面には精巧に描かれた幾何学模様のモザイクを見ることができます。また象頭の神ガネーシャが描かれたガネーシャ門も「アンベール城」の見どころです。
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インド 人気観光スポット4.インド門
大統領官邸へと続くデリーのラージパト通りにある「インド門」は、第1次世界大戦の戦死者の慰霊碑として1929年に建てられた門で、高さ42mのアーチ型の門には9万人の戦没者の名前が刻まれています。
「インド門」からまっすぐに大統領官邸へ伸びるラージパト (王の道) は、毎年、共和国記念日の1月26日に軍事パレードが行なわれる広い通りで、通りの左右には芝生や池、木々などが美しく手入れされています。
夜には「インド門」はライトアップされ、周りの芝生にはのんびりと食事をする家族やフリスビーなどで遊ぶ若者などたくさんの人で賑わいます。周辺には屋台も多くあるので、フルーツ チャート やベルプリなど地元のグルメも楽しめます。
インド 人気観光スポット5.クトゥブ・ミナール
ニューデリーの中心部から南に約16㎞の場所にある「クトゥブ・ミナール」は、インドで最も古いのイスラム遺跡群です。
「クトゥブ・ミナール」のミナールとは塔のことで、奴隷王朝の初代皇帝であるクトゥブ・ウッディーン・アイバクが、北インドを制圧した記念に建立した高さは約72.5m、5層からなる塔です。
「クトゥブ・ミナール」の周りには、インド最古のモスクと言われるクワットル・イスラム・モスクやアラーイ・ダルワーザなど歴史的な建築物が多く残され、「クトゥブ・ミナールとその建造物群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
他にもクワットル・イスラム・モスクの中庭にそびえる高さ7mの鉄柱や壁に刻まれたレリーフ彫刻が美しいイレトゥミシュ廟、未完成で残されたアラーイ・ミナールなど見どころがいっぱいです。
インド 人気観光スポット6.アーグラ城塞
「アーグラ城塞」は、 インド北部ウッタル・プラデーシュ州のアーグラにあるムガル帝国時代の城塞です。赤砂岩で築かれていることがら「赤い城(レッド・フォート)」とも呼ばれて、1983年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
「アーグラ城塞」の中にある、「ジャハーンギール宮殿」は、ムガル帝国第3代皇帝アクバル1世が 第4代皇帝ジャハーンギールの為に1570年に建てた宮殿で、イスラム建築の特徴であるアーチやドームはなく、イスラムとヒンドゥー様式の融和を見ることができます。
「ジャハーンギール宮殿」の東には、5代皇帝のシャー・ジャハーンが晩年に幽閉されたことで有名な八角形の塔といわれる「ムサンマン・ブルジュ」があり、この塔からはシャー・ジャハーンが造ったタージマハルがよく見えます。