日本を代表するウイスキーのブランド「ニッカウヰスキー」。その歴史は北海道の余市町にある「ニッカウヰスキー余市蒸留所」から始まりました。
全国からウイスキーのファンが見学に訪れる人気のスポットですが、NHKの連続テレビ小説「まっさん」の影響でさらに人気の観光スポットとなっています。
今回は、そんな「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の見学ツアーや試飲コーナー、レストランなどの魅力をたっぷりとご紹介します。
ニッカウヰスキー余市蒸留所とは
「ニッカウヰスキー余市蒸留所」は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝がジャパニーズウイスキー作りの夢を実現するために建設した蒸留所です。
2014年にNHKの連続テレビ小説「まっさん」が放送されてからは、以前にも増して多くの見学者が訪れるようになりました。
「ニッカウヰスキー余市蒸留所」では、世界的に今は珍しくなった「石炭直火蒸留」という昔ながらの方法を行っていて、「ニッカウヰスキー余市蒸留所」として「北海道遺産」に認定されている他、蒸留所内の建物9棟が「登録有形文化財」に、「余市町のウイスキー醸造関連遺産(ニッカウヰスキー(株)北海道工場)」として経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されています。
余市町は、ウイスキーの故郷であるスコットランドと冷涼で湿潤、きれいな水に恵まれ、空気が澄んでいるという気候風土が似ており、歴史を感じさせる「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の建物と相まって異国情緒を感じさせる観光スポットとなっています。
ニッカウヰスキー余市蒸留所へのアクセス
「ニッカウヰスキー余市蒸留所」がある余市町へは新千歳空港から、JRで約1時間半ちょっと、車で約2時間半ほどのアクセス。
札幌からは、JRで1時間ちょっと、車では札樽自動車道を使って約1時間半です。また、小樽駅前のバスターミナルからはバスが約10分から20分おきに出ています。
JR余市駅から、「ニッカウヰスキー余市蒸留所」までは徒歩で約2~3分。「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の見学ではウイスキーの無料試飲が楽しめるので、車ではなくJRかバスの利用をおすすめします。
ニッカウヰスキー余市蒸留所 のウイスキー博物館
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「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の「ウイスキー博物館」は、ウイスキーが眠っていた貯蔵庫だった建物を改装して、1998年にオープンいたしました。館内はウイスキーや蒸留酒の歴史や製造方法、種類などにまつわる資料などを展示した「ウイスキー館」と、ニッカウヰスキーの創設から現在までの歴史が映像やパネルなどで紹介されている「ニッカ館」の2棟からなっています。
開館時間は年末年始を除いて午前9時から午後4時半まで。見学の所要時間は約25分から40分です。入館料は無料で見学することができます。
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ニッカウヰスキー余市蒸留所 ウイスキー館
「ウイスキー博物館」の1棟である「ウイスキー館」に入ると、そこにはウイスキーの蒸留に使用する単式蒸留釜である「銅製のポットスチル」と、積み上げられたウイスキーを貯蔵する樽があります。
さらに進むと、ウイスキーの熟成には欠かせない樽の製造方法の紹介や、樽を作るための材料や道具が展示されています。
また、ニッカの昔の商品や珍しい瓶などここでしか見ることができないものが並べられたコーナーもあります。
「ウイスキー館」の最後には、有料試飲コーナーがあり、工場限定のシングルカクスウイスキーやニッカの商品、世界の様々なウイスキーが有料で試飲できます。また、余市モルトは無料で試飲することができます。
ニッカウヰスキー余市蒸留所 ニッカ館
「ニッカ館」には、ニッカウヰスキーの創立者である竹鶴政孝とリタ婦人の遺品が多数展示されていて、二人がジャパニーズウイスキー作りにかけた夢やロマンを感じることができます。
竹鶴政孝が残したノートにはウイスキーづくりのノウハウから蒸留器の図解などが細かく記録されていて、彼のウイスキーづくりの情熱が伝わってきます。
また、館内にはリタ夫人の生家であるカウン家のリビングが、アンティーク家具などを使って再現されています。
ニッカウヰスキー余市蒸留所 旧事務所
1934年にニッカウヰスキーの前身である大日本果汁株式会社が設立されて、工場の敷地にはわすが16坪ほどの木造平屋建ての事務所の他に、リンゴジュースを作るための割砕機や圧搾機、ろ過機などの機械を収納する建物や、原料となるりんごの倉庫が建てられていました。
その後、ウイスキーの製造が始まり、工場拡大され、新たな事務所ができると旧事務所は、竹鶴政孝が無くなる3年前の1979年までは会長室として使わてれおり、亡くなった翌年には余市町文化財に指定されました。
旧事務所の中には、創業当時の「大日本果汁株式会社」という社名が書かれた大きな金庫が置かれ、つい最近まで実際に使われていました。
案内係のガイド付き蒸留所見学
「ニッカウヰスキー余市蒸留所」ではウイスキーの製造方法や製造工程を学ぶことができます。
またご紹介した「ウイスキー博物館」では、ウイスキーの歴史やニッカの生い立ちなどに関連した展示や竹鶴政孝とリタ夫人が暮らした私邸の一部も見学することができます。
見学は、予約不要でガイドマップを見ながら自由に見学ができる「フリーの蒸留所見学」と、事前予約すると案内係の人が説明してくれる「案内係のガイド付き蒸留所見学」があります。
「案内係のガイド付き蒸留所見学」は1名から予約可能で、毎時00分と30分と30分おきに開催しています。
見学所要時間は、見学は約50分そして、試飲やお買い物で約40分の合わせて90分の見学ツアーです。
ウイスキーの試飲
「ニッカウヰスキー余市蒸留所」には2か所の試飲コーナーがあります。1つ目は「ウイスキー館」の館内にあるバーカウンター「ウイスキー倶楽部」です。
ここでは、一部有料で試飲することができ、なかにはここでしか味わうことのできないウイスキーもあり、専門のスタッフが色々と教えてくれます。
もう1つは「ニッカ館」の2階にある無料試飲コーナーで、「シングルモルト余市」「スーパーニッカ」「アップルワイン」をそれぞれ1杯試飲することが出来ます。
フロアには水や氷、炭酸水などが用意されているので、自分の好みの飲み方で楽しむことができます。
ニッカウヰスキー余市蒸留所レストラン「樽」
「レストラン 樽」は、「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の中にあるレストランです。ウイスキーに合う料理や北海道ならではのメニューが揃っています。
店内はテーブル席が90席と広々としておりゆっくりと食事を楽しむことができます。
メニューには、リタ夫人の祖国であるスコットランドの伝統料理である「スコッチブロス」や、余市産のリンゴや北海道産の野菜や肉を使った料理が並びます。
なかでもオススメは、道産牛を使った「道産牛モモ肉ローストビーフのカルパッチョ風」や「和風ローストビーフ丼」です。
また、蒸留所の中のレストランならではで各種ウイスキーのメニューが豊富に揃っています。飲み比したい人には「シングルモルト余市12年&宮城峡12年原酒 4種テイスティングセット」はいかがでしょうか。
お店で軽くスモークした北海道カマンベールチーズとビター&スイートチョコ、グリオッテイン2粒とウイスキーにあうつまみも添えられたお得なセットです。
お土産に最適、ニッカウヰスキー余市蒸留所限定商品
「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の施設内にある売店「ディスティラリーショップノースランド」では、北海道工場オリジナルの商品やニッカウヰスキーの製品、ウイスキーにぴったりのチョコレート、北海道の海の幸を加工した商品などが販売されています。
お土産におすすめなのは、酒店では買うことができない「ニッカウヰスキー余市蒸留所」だけで販売している限定ウイスキーです。
360mlのミニボトルで箱入りの「余市蒸留所 工場オリジナルウイスキー」は記念品やプレゼントにも人気の商品です。
また、グラスやタンブラー、Tシャツなどのオリジナルの小物類も豊富に揃っていて、お酒を飲まない人でも思わず欲しくなる商品がたくさんあります。
ニッカウヰスキー余市蒸留所
北海道余市郡余市町黒川町7-6
北海道余市郡余市町黒川町7-6
ウイスキー好きじゃなくても楽しめる「ニッカウヰスキー余市蒸留所」
いかがでしたか。今回は北海道余市町にある「ニッカウヰスキー余市蒸留所」の魅力をご紹介いたしました。
敷地内には、今回ご紹介した施設以外にも「旧竹鶴邸」や「発酵棟」、「製樽棟」など歴史やウイスキーづくりのロマンを感じることが出来る施設があります。
また、売店にはここでしか手に入らないグッスなども販売されていて、ウイスキーが飲まない人も楽しめるスポットです。
是非、北海道観光の際に「ニッカウヰスキー余市蒸留所」も見学してみてはいかがでしょうか。