こだわりの高級醤油6. 龍野 本造りうすくち醤油 (末廣醤油)
醤油の産地は千葉県が全国第一位ですが、二位は「兵庫県」です。兵庫県はかつての「播州龍野」(現たつの市)で紀州、関東の「濃口醤油」に対する「淡口醤油」を生みだした経緯があり、大手メーカーのひとつである「ヒガシマル醤油」がある一大醤油生産地になります。
そんな兵庫の淡口醤油の蔵元でおすすめは「末廣醤油」です。明治12年(1879年)の創業で、たつの市に風格のある大正期からの建物を構えています。その製法は「天然醸造」にこだわり、材料も厳選しています。
特徴は「米麹」を使っていること。淡口醤油はその塩辛さのバランスを取るために、もろみの絞り工程で「甘酒」を加えます。末廣醤油はここに「米麹」を使うことで、より旨みのある淡口醤油の開発に成功しました。
おすすめは「龍野 本造りうすくち醤油」。国産の丸大豆、国産小麦にこだわり天然醸造で造りあげています。「だし巻き玉子がきれいな黄色に仕上げる」淡口ならではの素材を活かす高級醤油です。
こだわりの高級醤油7. かめびし三年醸造醤油 (かめびし)
千葉、兵庫に続く醤油の生産地が「香川県」です。香川県は古来より「塩」の生産が盛んで、大豆や小麦も豊富に確保できたことから醤油造りが発展しました。
香川の食文化として知られるのが「讃岐うどん」。醤油の品質が味を決める料理なので、醤油にこだわる土地柄ともいえるでしょう。
香川県引田町の瀬戸内海に面した土地で、宝暦3年(1753年)の創業以来、醤油造りに励んでいるのが「かめびし」です。
かめびしの特徴は「むしろ麹法」。14段の「筵(むしろ)」の上に麹を広げ、人が傍に寄り添いながら麹を育てます。原材料の大豆、小麦は国産のものにこだわり、塩は自慢の天日干し自然塩を使って高級醤油を醸します。
おすすめは「かめびし三年醸造醤油」。こだわりの製造法で醸された高級醤油で、長期熟成のまろやかな旨みが素材の味を引き立てます。