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ヨーロッパ在住者が娘とめぐる南仏周遊の旅

海外

1人旅行と、家族旅行では行動範囲、訪れる場所も変わってきますよね。家族旅行では、子供の体力に合わせて行動するから、1日にできることも限られてきます。

今回は家族で旅する南仏周遊の旅の穴場をご紹介させていただきます。

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相乗りを乗り継いで、南仏への旅

まずは、私たちが住んでいるフランスのシャモニーから、フランスの中のヴェネツィアと呼ばれるアヌシーへ相乗りを使い、約1時間で到着。

高速道を降り1分。病院で降ろしていただきました。アヌシーまでの相乗り価格は、1人8ユーロ50サンチーム。OUIバスでシャモニーからアヌシー鉄道駅までは、10ユーロ。

アヌシーでは、毎年6月に国際アニメ映画のコンクールが開かれます。

本来なら、降りてすぐ次の相乗りでアヴィニョンまで行くはずでした。しかし、車を出す人が寝坊し、約2時間遅れるとのこと。

仕方がないので、アヌシー中心街までバスで約20分移動し、時間を潰してから再び病院に戻り、アヴィニョンに向けて高速を飛ばしてもらいました。アヌシーから、アヴィニョンまでは片道25ユーロ。

お昼過ぎに、アヴィニョンに到着。

TGV(フランス版新幹線)がない区間の移動は、電車やバスよりもはやく、料金も電車の5分の1くらいに抑えられることもできるのが、相乗りのメリット。

更に、旅の友もできるから一人旅の寂しさも解消。素敵な出逢いのチャンスもあるから、たった1時間の相乗りでカップルが誕生なんてこともあります。

カトリックの中心地として繁栄したアヴィニョン

遅れた分、親切にアヴィニヨンの一番の見どころの近くで降ろしてくれました。運転手の彼は、物凄く博識で道中話も弾みました。

アヴィニョンの歴史

法王が、一時期ローマではなくアヴィニョンに住んだことがあります。1309年、元ボルドーの大司教でクレメンス5世はフランス国王の圧力に屈し、法王庁ごとアヴィニョンに移住しました。

それ以降68年間の間に7人の法王がアヴィニョンで即位し、カトリックの中心地として繁栄しました。

夏は、演劇祭が催され、町中が劇場と化します。この周辺は、オープンカフェが多く立ち並び、新鮮な海の幸が満喫できます。

アヴィニョン~レ・ボー・ド・プロヴァンズへバス移動

アヴィニョンから、夏期の週末のみ運行のバスに乗り、レ・ボー・ドー・プロヴァンズに。

バスターミナルは、鉄道駅を背に右側に約5分歩くと見えてきます。早めに行き用紙に記入すると、26歳未満の方は24時間乗り放題パスが2ユーロで購入することが可能です。

私たちが乗車したバスは、途中サンレミ・ド・プロヴァンズも通過していきます。サンレミ・ド・プロヴァンズ周辺の一軒家は、とにかく庭が素晴らしいので車窓も楽しめます。

街を過ぎると、オリーブの木が道の両側にたくさん生え、石灰岩がむき出しになった南仏独特の風景を堪能することができます。

Les Bauxと書かれたバス停の前で下車。後方に見える岩山に、集落があります。

中世時代、南フランスで最も勢力を誇っていたボー家は、この地を拠点に80近い街を勢力下においていました。

しかし、14世紀末にはボー一族の血筋が途絶え、まずはプロヴァンズ公国が変わって支配。その後に、フランス王国が支配しました。

この集落最大の見どころへは、集落に登らずに車道をバスの進行方向のアルル方面に歩いていきます。

右側に見える岩を通り過ぎると、右側にあるのが、かつての石切り場を利用した「carrieres-lumieres」。徒歩約10分程。

現在行われている、特別展です。

前期行われていた特別展です。

2019年1月6日までは、ピカソとマチスの特別展示展が行われています。本物の絵画ではなく、映像と音楽で魅了してくれます。

情熱の国スペインのフラメンコの音楽や、オペラ調の音楽も映像とともに楽しめます。

広大な空間はひんやりしているので、羽織るものを用意することをお勧めします。

他にも70年代を彷彿させるヒッピーモダンアート風の作品も。

館内は広いのですが、入ってすぐ右横にある長椅子の辺で見るのがおすすめです。

レ・ボー・ド・プロヴァンズの集落散策

高台にある集落の入り口です。国旗のすぐ後ろ、左側に観光案内所があります。

集落に入ると、即右側に飴などのお菓子の専門店。

左側には、ばらまき土産調達におすすめの石鹸、香水などのお店。

お土産が重くなったら、フランスの郵便局では、ミカン箱のSサイズ程度の大きさの専用の箱に詰め放題で日本に郵送することをお勧めします。

一応重量規定はありますが、数キロ超えても追加料金なしで受けてくれることが殆どです。もちろん、それよりも小さな箱、書籍だけだったら2㎏までで日本から海外に送るよりも安く送ることが可能です。

郵便局の中に国際発送便用の箱や封筒などが展示されていますので、用途に合わせて選択してください。

重量 送料(2018年度現在)
500ℊまで 24,00 €
1㎏まで 26,70 €
2㎏まで 36,70 €
5㎏まで 53,70 €
10㎏まで 101,50€
20㎏まで 162,00 €

シャルルドゴール空港内にも郵便局があるので、帰国便で利用する際重量オーバーになるようなら、追加料金を払わずに郵便局から払う方が安くつきます。

全てまわる暇なく、最終バスの時間になってしまいました。ここで、登ってきた道とは違う道を使い、坂を下りました。

見晴台からのオリーブの木とむき出しの石灰岩の風景。

バスのチケットは、バスを乗車した際に往復で購入すると割引制度がありお得になります。この路線は、アルルとアヴィニョン間を結んでいます。

ギリギリセーフで最終バスに飛び込みました。鉄道駅からまっすぐ伸びる道を中心街の方に。右側にあったテイクアウトも可能な日本食レストランで食事をし、外に出ると綺麗な夕暮れ時でした。と言っても、既に21時ごろ。

アヴィニョン鉄道駅から、電車でアヴィニョンTGV駅へ移動。駅から徒歩10分程にある、全国チェーン展開しているホテルにチェックイン。

中心街へはバスでも行けますが、若干離れているのでアヴィニョン橋などの朝焼けを堪能したいなら、中心街に宿を取ることをおすすめします。

アヴィニョン~ニース国際空港まで格安バスで移動

翌朝、娘の起きた時間に合わせ、アヴィニョン~ニースまでの格安バスを予約。アヴィニョン鉄道駅隣のバスターミナルまで、ホテルの前のベンチに腰かけていたフランス人が私たちの会話を聞いて、親切に送ってくださいました。

しかし、予約していたバス会社のバスが見当たらず、受付の方に聞くとバスのみ他の会社のバスを利用とのこと。しかも、行き先がニースではなくマルセイユになっていたので、ぎりぎりで見つけることができ乗車。

たまに、バスは他の会社のバスを使用していることがあります。そのため、時間近くになっても見当たらなかったら係の方に聞くか、バスの運転手に直接聞くようにしましょう。

1人19ユーロでニース国際空港第二ターミナルへ。第二ターミナルから、ニースの鉄道駅までのエクスプレスバスも出ています。

第一ターミナルに移動し、空港から外に出ると、即右折。すぐバス停があるので、そこから乗ると1時間有効券(路面電車や他のバスへの乗り換えも可能)が、1ユーロ50サンチームで購入することが可能です。

私は、24時間パスを購入しました。このパスのいいところは、一番最初に乗った時間から24時間有効になるところです。ただし、このパスではイタリアとの国境のマントンまではいけないので、別にチケットを購入しないといけません。

鉄道駅近くの私の定宿に直に行きチェックイン。

ニースは鉄道駅手前に観光案内所もあるし、ホテルもたくさんあり、深夜23時ぐらいでもイベントがない限り見つけやすいです。

鉄道駅を背に、横に伸びている道を渡ったら左折。路面電車の通るメインストリートに出たら、右折しまっすぐ行くと海岸沿いに出ます。

鉄道駅から徒歩15分程の海岸線沿いには、高級ホテルが並んでたっています。

ニースにも海岸沿いにキッチン付きのアパートをレンタルしているところも多々あります。予約サイトで予約する際、気を付けないといけないのが表示されている値段に支払いの時に掃除代が追加されること。大抵30ユーロ程追加されます。

またキッチン付きのアパートの場合、鍵をもらう際に保証料が数百ユーロ支払わないといけない場合もあり、鍵を返す際に何も破損などがない場合は返金されます。

まるで迷路のような旧市街を通り抜け、ニースで海水浴

鉄道駅近くのホテルから、ジョン・メドサン大通りを通り、さらに迷路のような旧市街に。旧市街は、西洋とアラブ文化が融合しているミステリアスな空間。

香辛料の匂いが辺りに漂うスパイス専門店も。人々の生活の息遣いが感じる旧市街を通り抜け、ニースの海岸へ。

海岸に出たら、左折。海洋博物館や古城の跡地を目指すと、階段が見えてくるので登ると、ニースの海岸と街並みが見下ろせる展望台に。

海岸近くの家は、青い海と青い空。さらには、咲き乱れる花々のコントラストが美しく、南仏旅行気分を盛り上げてくれます。2月に旅行した際にも、すでに様々な花々が咲き乱れていました。

ニースの海岸は、白い大き目の石がひかれています。そのため、砂が入り込むことはないけど、歩いたり寝転ぶと痛いのがたまにきず。砂が入り込むとどうしても取れないし、臭くなるのが嫌という方にはおすすめです。

海岸線沿いには、2階建てのオシャレなバーが立ち並ぶので、海水浴の後に一杯夕暮れ時を鑑賞しながら飲むのもおすすめです。

ニースから海岸線沿いに走る路線バスの旅

ニースの夜明け

ニースの夜明け

イタリアとの国境になる街マントン行きのバスに乗り、車窓から見える風景。進行方向に向かい右側の席を確保しましょう。

イタリア方面行きの路線バスの発着所と、カンヌ方面行きのバスの発着所は異なります。

イタリア方面行のバスターミナルは、海岸近くの見晴らし台の近くにあるノートルダム寺院(eglise Notre Dame le Port)前。

まず、見えてくるのがヴィルフランシュ・シュール・メール。私立のフランス語学校もあり、国連関係者がフランス語を学ぶためにこの学校に通うお金持ちの住む町です。

マントンまで行くまでの車窓でも特に美しい海岸沿いが望め、ニース在住の方も一押しの海水浴場があります。

コクトーが愛した港町でもあり、彼が装飾したサン・ピエール礼拝堂もあるので、お見逃しなく。

適当に入ったイタリア人が経営するレストラン。魚介類を食べようと思っていたのに、近くの人が頼んでいたピッツァが美味しそうなので頼んでみました。

パルメザンチーズなどは、上質なものを使って野菜も新鮮でとってもおいしかったけど、ピッツァ生地が冷凍ものを使っていたのが残念。

ヴィルフランシュ・シュール・メール海岸沿い。ヴィルフランシュ・シュール・メール鉄道駅とバス停は、徒歩2分程。海岸までは徒歩約10分程。

ニースの海岸とは違い、白い砂浜。こじんまりとした可愛らしい海水浴場です。ただし、砂浜の近くには、海藻類が多く混じっているので、私のおすすめの海水浴場は、イタリアとの国境の町マントンの海水浴場。

コート・ダジュール地方の周遊の旅は、路線バスがとってもお得

ニースからヴィルフランシュ・シュール・メール。さらにその先に足を延ばすと、エズ、モナコ、マントンと魅惑的な町がいっぱいあります。

モナコ手前からは、いきなりビルディングが多い街並みに。モナコを抜けると、また南仏らしい一軒家の街並みに。

バスの進行方向に向かい右側の席を確保すると、海岸線沿いの街並みを堪能することができ、モナコの観光案内所隣には、写真のような形をした建物が複数。こちらの建物は、世界の高級ブランド品のお店になっています。

高級ブランド品のお店と観光案内所の間には、見応えのある植物園も無料で見学できます。

マントンの海水浴場は、水の透明度も高くおすすめです。イタリアに近いだけあって、町ではイタリア語比率も高く、数多くのイタリア人が働いています。フランスなのに、イタリア語で話さないと通じないときも。

マントンもコクトーが愛した街。町の至る所に、彼の作品があります。マントンでは、バスターミナルで降りるのではなく、海岸線沿いにあるカジノの近くで下車すると観光に便利です。

たったワンコインでおつりがきてしまう路線バスの旅。しかも、海岸線沿いを走り、各街中を抜けていくので、暮らした気分で旅を満喫することができます。安いから、気に入った場所で下車しても良いですよね。

もちろん、ニースから反対方面のカンヌまでもワンコインでおつりがきちゃうバスの旅を満喫することができます。香水の町グレース行きのバスもあるので、最初にグレースに行くのもおすすめです。

南仏の芸術鑑賞周遊の旅をするなら、ニースを拠点にマントン方面を回り、次はアンティーブを起点に回ると便利です。

ニースから夜行バスで食の都リヨンへ

ニースから夜行バスに乗り、食の都リヨンへ。

何と、料金一人19ユーロ。ニースを21時ごろ出発し、リヨン・ペラーシュ駅には、朝5時ごろ到着します。

半年前に予約すれば、格安航空でニースからリヨンまでも約20ユーロ程。

リヨン・ペラーシュ駅から、同じOUIBUSを乗り継いで、帰宅しました。写真はサロンシュから見えるモンブラン界隈のアルプスの景色です。

リヨンからシャモニーまでもバス代は、19ユーロなのでニースからリヨンのバスはかなりお得な料金です。

ただ、ニースやマントンからはフランス周りではなく、イタリア周りでシャモニーに行く方がお得で早く移動できる場合もあります。相乗りなら、30ユーロ位でイタリア周りで見つけられることも。

陸続きのヨーロッパの場合、同じ国内ではなく違う国を通過して目的地まで行く方が早く、安く行ける場合もあるので、鉄道地図などを見ながらシュミレーションしてみましょう。

子供と一緒に旅をシュミレーション

いかがでしたか?我が家では、娘が小学生のころから私が教えた複数のサイトを使い、旅をシュミレーションしています。移動所要時間と料金を比べながら、その区間の移動にはどの方法が最も最適か選び、プランができたら私が採点し、合格なら旅が実現。

旅は計画の時点から楽しいですよね。シュミレーションしながら、語学、地理、歴史、数学の勉強になり、成績アップにつながりますよ!

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