北海道観光の楽しみで絶対に外せないのが新鮮な魚介類を使ったグルメです。
周りをすべて海に囲まれた北海道では各地の漁港で様々な魚介類が水揚げされます。港町では、朝獲れたての新鮮な魚が並ぶ朝市が開かれて地元の人だけでなく観光客にも人気のスポットとなっています。
今回は、一般の人も買物や食事を楽しめる人気の市場を7つご紹介します。
北海道のおすすめ魚市場「札幌中央卸売市場 場外市場」
北海道各地の漁港から、水揚げされたばかりの魚介類が毎朝届く「札幌中央卸売市場」。ここから魚介類は卸業者を通り、北海道のみならず全国に流通しています。
「札幌中央卸売市場」では、繁忙期の12月7日から1月4日の間と、市場の休市日を除いてセリの様子や市場の活気を体感できる施設見学をすることができ観光客に人気となっています。
その「札幌中央卸売市場」のすぐ横には、一般市民や観光客が気軽に買物をすることができる場外市場があります。「札幌中央卸売市場 場外市場」には、鮮魚店を中心に青果店や乾物店など約60店舗が軒を連ねています。
お店は朝6時から営業していて札幌中央卸売市場で仕入れられた鮮度抜群の魚がお買い得の価格で並んでいて、札幌市内の飲食店の人も直接買い付けにきています。
「札幌中央卸売市場 場外市場」には、新鮮な魚介をたっぷり使った海鮮丼や定食を出す食堂や寿司店、ラーメン店などの飲食店も多く入っています。
午前中はゆっくりとお店を見て回り買い物をして、お昼には市場ならではの豪華な海鮮丼を食べて楽しむのがおすすめです。
北海道札幌市中央区北11条西21丁目2-3
北海道のおすすめ魚市場「海の駅ぷらっとみなと市場」
「海の駅ぷらっとみなと市場」は、苫小牧港の近くにある新鮮な魚介や野菜、果物などが揃う市場です。
苫小牧と言えばホッキ貝が有名で水揚げ日本一を誇ります。「海の駅ぷらっとみなと市場」の中に入る2軒の鮮魚店にはホッキ貝はもちろん苫小牧沖や近海で採れるホタテやホッケ、マス、エビを始め、毛ガニやズワイガニが並んでいます。
「海の駅ぷらっとみなと市場」に訪れるほとんどの人のお目当ては新鮮なホッキ貝。水揚げ日本一を誇る苫小牧のホッキ貝は、資源保護のため9㎝以上に育った6~7年以上貝しか採らないので、とても大きくて身も肉厚なのが特徴です。
その立派なホッキ貝を市場ならではのお得な価格で買えるので、市内はもちろん遠くからも買い物客が訪れます。
「海の駅ぷらっとみなと市場」の中には10軒の飲食店が入っており、美味しい海鮮グルメをお目当てにくる観光客でにぎわっています。
お店のメニューにもホッキ貝を使ったホッキカレーにホッキラーメン、ホッキチャーハンなどここでしか味わえないホッキグルメがいっぱい。
また、苫小牧ならではのホッキを使った「ほっき節しょうゆ」やレトルトの「ホッキカレー」などお土産にぴったりの商品もたくさんあります。
北海道苫小牧市港町2-2-5
北海道のおすすめ魚市場「函館朝市」
北海道で魚市場といえば一番有名なのが北海道を代表する観光スポット「函館朝市」です。
函館の名物であるイカやカニ、イクラなどの魚介類の他、メロンやジャガイモ、アスパラなどの北海道特産の農産物などを扱うお店や、獲れたての新鮮な海の幸をふんだんに使った海鮮丼が食べられる食堂など400余軒ものお店が軒を連ねて、年間に180万人から200万人もの人が訪れま。
「函館朝市」は大きく分けると「どんぶり横丁市場」「えにき市場」「函館朝市ひろば」があり、朝市仲通りの左右にもたくさんのお店が並んでいます。
「どんぶり横丁市場」では、食堂や寿司店、ラーメン店など10数軒の飲食店があり、函館名物の新鮮なイカを使った定食や、カニやイクラ、ウニなどを贅沢に盛り付けた海鮮丼が人気です。
また、「函館朝市」の「駅二市場」には、今や函館名物となり観光客に人気の「活いか釣り堀」があります。
活きのよい元気なイカが水槽の中をスイスイと泳ぐ中、釣り糸を垂らしてイカ釣りにチャレンジできます。意外に簡単に釣れますが、イカがスミや水を吐きかけることもあるので注意が必要です。釣ったイカはその場でお刺身にしてくれるので函館観光の記念には最高の場所です。
北海道函館市若松町9−19
北海道のおすすめ魚市場「厚田漁港朝市」
広い海岸線を持つ石狩市には3つの漁港朝市が開かれていて、前浜で獲れたばかりの新鮮な魚介類がとっても安く買えると札幌市内からも大勢の人が買い物に向かうほど人気となっています。
その中で石狩市の厚田区で毎年4月上旬から10中旬まで毎日開催されている「厚田漁港朝市」にはコの字型に15軒のお店が並び土日には市内、市外から訪れた多くの人で賑わいます。
「厚田漁港朝市」では、前浜で獲れたお魚が販売されるため時期によって並ぶものが違い、4月から6月にはカレイ類、ヒラメ、タコ、ソイ。5月から6月にはシャコやマメイカ。6月から8月にはホタテ。7月から8月中旬にはウニ。9月から10月はサケと期間を通じて旬の魚介類が並びます。
特に7月からはウニ漁が解禁となるので、ウニが目当ての人にはおすすめです。
「厚田漁港朝市」では、普段からかなり安い価格で魚が並んでいますが、5月から6月にかけて不定期に開催される「厚田港さかなデー」には浜値より2割ほど安いビックリの価格で販売されていて、かなり遠くからも大きなクーラーボックスを車に積んで魚を買いに来る人がたくさんいます。
また、石狩湾はシャコが有名で、石狩湾のシャコは本州のものよりかなり大きいと市場でも人気です。
北海道石狩市厚田区厚田9−5
北海道のおすすめ魚市場「鱗友朝市」
札幌からも近く観光客で賑わう小樽には、小樽運河や市内中心地を囲むように9つの市場が営業しています。その中での小樽観光のメイン通りである北運河から一番近いのが「鱗友朝市」です。
目の前には小樽港の景色が広がり港町らしい雰囲気の場所にあります。「鱗友朝市」は9つの市場の中でも一番早い朝4時からの営業。地元で水揚げされたホッケや八角や小樽から近い積丹の海で育ったウニなどの新鮮な魚介が並び、生け簀には生きたタラバガニや毛ガニも。
小樽から近い余市町や仁木町は、さくらんぼやぶどう、りんごなどの果物の産地で「鱗友朝市」にも旬の時期には、それらの果物も買えちゃいます。
また、お店ごとに手作りされたホッケの開きやイカの一夜干しなどの干物も人気で、お土産や自宅用にと大量に発送する人も多くいます。
「鱗友朝市」での楽しみは買い物ももちろんですが、美味しい食事も絶対に外せません。
「鱗友市場」の中にある食堂「のんのん」では、新鮮な魚を市場で買って持ち込むとその場でお刺身や、焼き魚、煮魚にしてくれて観光客に人気です。持ち込み料が200~600円かかりますが、自分で選んだ魚を使ってもらうオリジナルの海鮮丼の味は格別です。
のんのん
北海道小樽市色内3-10-15 鱗友朝市内
北海道のおすすめ魚市場「釧路和商市場」
釧路の台所でもある「釧路和商市場」は、函館朝市やさっぽろ二条市場と並び観光客に人気の北海道三大市場と言われています。
釧路では最も歴史のある市場で鮮魚店を始め青果、精肉、珍味、お菓子、飲食店など約60のお店が入っています。場所はJR釧路駅から歩いて10分程と立地が良いためたくさんの観光客で賑わっています。
「釧路和商市場」の名物と言えば、「勝手丼」。市場内の惣菜屋さんで白いご飯を買って、市場内の鮮魚店や魚卵専門店を回って自分の好きな食材を探して、ご飯の丼にのせてもらって完成。他では絶対に食べられない自分だけのオリジナルの海鮮丼が味わえます。
材料は旬の時期によって変わりますが、イクラやウニ、鮭、タラコ、ホッキ貝、ホタテ、イカ、サーモン、オヒョウ、ツブ貝、ボタンエビ、カニ、甘えびなど種類が豊富でどれを食べようか迷うこと間違いなしです。また、カニ汁やお漬物も買えるので勝手丼と一緒に楽しめます。
北海道釧路市黒金町13丁目25
北海道のおすすめ魚市場「さっぽろ二条市場」
札幌の大通公園やさっぽろテレビ塔など人気の観光スポットなどがあり札幌の中心部にある「さっぽろ二条市場」は、100年以上の歴史を持ち今も札幌市民の台所として、また観光客が訪れる人気のスポットとして賑わっています。
場所は地下鉄の「大通駅」や「すすきの駅」からも近く歩いて行くことできる好スポットにあります。
明治初期から札幌市民の台所として賑わってきた「さっぽろ二条市場」には、毎日獲れたて新鮮な魚介類や果物などの農産物が並びます。
特に、北海道の特産であるカニや鮭、イクラ、ウニなど観光客に人気の食材が並びますが、安くて新鮮なのですすきのや周辺の飲食店の方も買い付けに訪れます。
「さっぽろ二条市場」には、新鮮な魚介を使った海鮮メニューが人気の飲食店が多く入っています。
特にオススメするのは「寿司処けいらん」で、海産物屋「近藤昇商店」の直営のお店です。商店の奥が寿司処になっており好みの好みの5種類の海鮮丼が一度に食べられる「お好み五膳」やイカやウニ、イクラなど約12種類のネタがたっぷりと乗せられた「まかない丼」が人気です。
北海道札幌市中央区南3条東1〜2丁目
新鮮な北海道の海の幸が並ぶ魚市場を観光しよう!
いかがでしたか。今回は、札幌市、石狩市、小樽市、函館市、苫小牧市、釧路市と道内各地にある観光客に人気の市場をご紹介しました。
どの市場も旬の魚介類がお手頃な価格で買えるだけでなく、場内には市場の新鮮な食材を使った美味しい料理が味わえる飲食店が入っています。
北海道観光の際には、今回ご紹介した市場でまずはお買い物をして、その後に美味しい海鮮料理を味わってくださいね。