日本三大和牛や日本四大和牛と呼ばれる「神戸牛」「松坂牛」、「米沢牛」や「近江牛」は、今や世界でも認められるブランド牛肉です。
それ以外にも、日本各地には地域の特産として育てられ流通しているブランド銘柄の牛肉がたくさんあります。
今回は、その中でも特に人気の高いブランド和牛を厳選して8つご紹介します。
日本の高級ブランド牛肉1. 神戸牛
「神戸牛(神戸ビーフ)」は、兵庫県で生産される「但馬牛」の肉がある基準を満たした場合にのみ、「但馬牛」の呼称の代わりに名乗るのが許される牛肉のブランド名で、日本三大和牛の1つとされています。
「神戸牛」の定義は、「但馬牛」のうち、兵庫県産和牛の但馬牛を素牛とし、子牛から肉牛として出荷するまで登録された生産者が肥育し、兵庫県内の食肉センターに出荷した、未経産牛・去勢牛で、肉質等級や歩留等級、枝肉重量などが基準を満たしたものです。
「神戸牛」と認められた枝肉には、「菊の判(のじぎく判)」が押され「神戸之肉証」が交付されます。
「神戸牛」が、ブランド和牛の中でも高く評価されるのは、最も厳しい基準を乗り越えた牛肉だからです。
「神戸牛」はサシと呼ばれる脂肪が筋肉の中に細かく入り込み、これが肉と交雑して霜降り状態となっているのが特徴です。「神戸牛」のサシは人肌で溶けるほど融点が低く、あっさりとしているといわれます。
東京で「神戸牛」を食べられるお店は、銀座の「おもき 離れ 銀座店」がおすすめで、「神戸牛」を贅沢にしゃぶしゃぶやステーキで味わえる会席コースが人気です。
日本の高級ブランド牛肉2. 飛騨牛
「飛騨牛(ひだぎゅう)」は、岐阜県の主に飛騨地方で生産される黒毛和牛の肉で、岐阜県が誇るブランド牛です。
「飛騨牛」は、きめ細かな肉質でやわらかく、美しい霜降りと口のなかでとろけるような芳醇な旨みと香りが特徴です。
「飛騨牛」には厳しい基準が設けられ、その基準を満たしたものだけが「飛騨牛」と呼ばれます。
その基準は飼養期間の最も長い場所が岐阜県で、登録認定された生産者によって14ケ月以上肥育された黒毛和種、日本食肉格付協会の牛枝肉格付により肉質等級5等級・4等級・3等級と格付けされたものです。
「飛騨牛」と認定された肉には、「飛騨牛表示ラベル」が交付され、「飛騨牛表示ラベル」に肉質等級や生産者の住所氏名、個体識別番号、認定日が記載されています。
美味しい「飛騨牛」が食べられる東京のお店でおすすめは、「東京ソラマチ」の30階にある「スーパードライ 東京ソラマチ」で、このお店の一番人気のメニューが「飛騨牛ステーキ赤ワインソース」です。
スーパードライ 東京ソラマチ (SUPER“DRY”)
東京都墨田区押上1-1-2 東京ソラマチ 30F
日本の高級ブランド牛肉3. 但馬牛
「但馬牛(たじまうし)」は、兵庫県産の黒毛和種の和牛で、このうち神戸肉流通推進協議会による基準を満たし肥育され、格付け基準を満たした牛肉です。その中でも特に肉質の良いものが「神戸牛」と呼ばれています。
「但馬牛」の特徴は、筋肉の中に霜降り状に脂肪のサシが細かく入っている点です。口に入れると舌の上でこのサシが溶けて、肉本来の味と脂肪の香りが広がりうまみに変わります。
「但馬牛」は、さまざまなブランド牛の素牛としてされているため、ブランド牛のルーツともいえます。
東京で「但馬牛」が食べられるお店の中でおすすめの1店は、銀座にある「但馬屋 銀座店」です。「但馬牛」のしゃぶしゃぶやすき焼きがコースで楽しめます。
但馬屋 銀座店 (タジマヤ)
東京都中央区銀座8-2-1 ニッタビル 2F