キャンピングカー・夜の過ごし方
星を堪能していたらあっという間に夜遅くなりました。ここからキャンピングカーを停め泊まる場所を決めます。 旅の出発前にだいたいの目星はつけて行くのですが、実際の場所を見て臨機応変に変更するのがキャンピングカーの旅の面白いところ。今回は当初予定していた道の駅は止めて、山陽道に戻ってPAを目指す事にしました。
宿泊に決めたのは山陽道下り玖珂PAです。宿泊はよほどの事がない限りSAよりPAを選びます。
SAは規模が大きく、レストランやコンビニがあったり深夜でも明るく便利なのですが、それだけに朝早くからイベントが開催されたり観光バスがたくさん停車して騒がしくなるので、キャンピングカーでの宿泊場所として使用する場合は小さなPAの方がひっそりと落ち着いていて快適です。
今日の寝場所を決めたら、まずは食事の準備。キャンピングカー内の小さなキッチンスペースに卓上コンロを置いて、ご当地食材を使った料理を作ります。食材を買うときに地元の人から美味しい食べ方のアドバイスをもらうのも旅の楽しみの1つ。料理が出来上がったら、ここからが一番の醍醐味!自然の空気の中で、その地域のローカルTVを見ながら、ご当地食材を食べ、夜な夜な今日の旅行を語らう。五感全てで旅行を満喫できる最高の瞬間です。無論、キャンピングカーなので宿代もゼロ!です。
もちろん楽しむだけでなく、運転の休息にPAに寄る周りの人の事を考えて、キャンピングカーを駐車する場所や声の音量などに配慮し他人に迷惑をかけない事もキャンパーとして大切なことです。
そして寝るときのアドバイスを1つ。キャンピングカーを停めている道の形状をしっかりと確認しましょう。傾斜が少しでもある場合、傾斜の高い方に頭を向けて寝ないと車酔いのような気持ち悪さになる事があります。それさえ気をつければキャンピングカーは断熱材で包まれているので、夏も涼しく冬も温かく、とても快適に熟睡できます。
キャンピングカーでいざ観光名所の秋芳洞へ
朝は思い思いの時間に起床。起きた人から身支度を整えてPAで散歩したりして、ゆったりと朝の時間を楽しみます。キャンピングカーにはチェックアウト時間も関係ありません。
今日の予定は山口県の観光名所である秋芳洞のみ。予定は詰め込みすぎず少な目にして、ドライブ中に気になったところに寄ってみる。それがキャンピングカーならではの気まま旅行です。
途中で予定にはなかった産直市や小さな農園に寄ったりしながら目的地を目指しました。
秋芳洞はさすが山口県の有名観光地。たくさんの人が訪れていました。
秋吉台の地下100~200mにある鍾乳洞は1㎞くらいの観光路が設けられていて、ここを歩きながら様々な自然の奇跡に触れる事ができます。中でも洞窟の中に流れる100mの川「長淵」や無数の皿のように見える「百枚皿」、メインシンボルとなっている「黄金柱」は圧巻。画像でみたことがある人は多いでしょうが、壮大さ荘厳さは生でしか感じられないものです。また天井にコウモリがいたり、なかなか見る事ができないカニやエビの種類を目を凝らして見つけるのも楽しみの1つです。
他にも、秋芳洞には観光ルートと別に冒険コースといって岩肌を登って探検家気分になれるルートもあります。入場料+300円で体験でき、コースも100m、所要時間10~15分ながら、様々な起伏に富んだ道を楽しめるので、冒険デビューにぴったりです!
また、秋芳洞は洞内を出ると道の左右にたくさんのお土産物屋が並んでいます。お店には鐘乳石で作った小物や萩焼が並び、飲食店もあります。お土産を選ぶのもまた楽しみの1つです。
さらに秋芳洞だけでなく、地上は有名な日本最大のカルスト台地である秋吉台が広がっています。そこには宿泊施設や科学館・さらにはサファリパークまであり1泊2日は充分楽しめる場所です。
1度は訪れてもらいたい観光地の1つです。
さて、そろそろ帰宅の途に着く時間になりました・・・が、途中眠たくなってしまった運転手の主人。それでも大丈夫!次のSAに停まり、バンクベットで手足を伸ばして仮眠タイムです。こういうハプニングも楽しみに変えられるキャンピングカー。その間にSAでご当地アイテムを物色したり、子供はテーブルで宿題をしたり、テレビを見たりしてのんびり過ごします。そのうち睡眠補給が終わり、スッキリした気分で運転し、無事に今回の旅も終了です。
キャンピングカーの利点
キャンピングカー1泊2日山口小旅行の旅、いかがでしたか?キャンピングカーの醍醐味は
- 躊躇するような辺ぴな場所にも行ける(近くに宿泊施設がなくても車があればOK)
- 急な予定変更が可能(キャンセル代とも無縁)
- 宿泊費がかからない(その分、食事や観光につかえる)
- 地元に根付いた旅ができる
だと感じています。
町の小さな喫茶店や資料館にも面白いところがたくさんあり、そこから素敵な情報を経てルートを変更することもあります。
雑誌には紹介されていないオンリーワンな旅行を体験できる。それがキャンピングカーの虜になってしまう理由なのです。