おすすめ高級焼酎5. 森伊蔵
創業明治18(1885)年、錦江湾を一望する鹿児島県垂水市にある「森伊蔵酒造」が造る芋焼酎「森伊蔵」は、「魔王」「村尾」とともに「3M」と呼ばれる人気のプレミアム焼酎です。
「森伊蔵」は、原料に鹿児島県産の有機栽培の黄金千貫を使い、伝統的な「かめ壺仕込み」で手間をかけて造られています。
伝統的な木造合掌造りの蔵は、広さ150坪と酒蔵としては決して広くなく、その中で130年以上前から使われる甕を使って醸造が行われています。
生産量が少ないことに加え人気のため、定価の10倍以上の値が付くというなかなか手に入らないので「幻の焼酎」とも呼ばれています。
「森伊蔵」は、くせのないきめ細かなすっきりした味で、口の中にふくよかな芋の香りが上品に広がります。飲み方は、「森伊蔵」の上品な味を楽しむならストレートかロックがおすすめです。
おすすめ高級焼酎6. 萬膳
鹿児島県霧島市から霧島連山に向かう途中の山の麓にある山小屋風の建物が「山小舎の蔵」と名乗る「万膳酒造」です。「万膳酒造」の創業は大正11(1922)年ですが、一時蔵を閉めていて再開した平成11(1999)年に、今の醸造所が建てられました。
建物は新しいのに、中で行われている作業は昔ながらの製法で、麹造りのから蒸留まで丁寧に手作業。かめ壺に仕込んで木桶蒸留器を使って蒸留して芋焼酎を造っています。
「万膳酒造」で造られる銘柄は、「萬膳」「萬膳庵」「真鶴」で、いづれも焼酎マニア垂涎の芋焼酎です。
原料は霧島産の黄金千貫に、岩手県産米や秋田県産米のひとめぼれ、水には霧島列火水を使い、「萬膳」は黒麹、「萬膳庵」は黄麹、「真鶴」は白麹で仕込まれます。
「萬膳」は、芋くささが少ないキレのある端麗な飲み口で、爽やさと芋の旨みがバランスが特徴です。木桶蒸留機を使っていることから、ほのかに木の香りを含んだ香りを感じます。
おすすめ高級焼酎7. 池の鶴
「池の鶴」は、黒麹造りの2年熟成で、28度という高めのアルコール度数にまでこだわり、旨味を追求した芋焼酎です。
「池の鶴」を造るのは、南九州市川辺町の「尾込商店」。昭和以前から焼酎造りを行っていて、昭和14(1939)年に初代の尾込助次郎が「尾込商店」を設立、現在まで三代に渡り焼酎造りを行っています。
「尾込商店」のある川辺町は、名水百選の地として名高く、その水と南薩摩産の契約農家が栽培する厳選したサツマイモを使用し、黒麹で仕込んだ「池の鶴」は辛口で力強さを感じますが、後から甘みを感じるまろやかさとキレを広がる奥深い味と香りの焼酎です。
黒麹で丹念に仕込みタンクで3年熟成させる「池の鶴」は、ほとんど無濾過で、サツマイモ本来の旨みと香りを感じることができます。
ストレートで味わうのがオススメですが、ロックや水割り、お湯割りと幅広い飲み方が楽しめます。
おすすめ高級焼酎8. 佐藤 黒
「3M」と呼ばれる人気のプレミアム焼酎、「森伊蔵」「魔王」「村尾」に肩を並べるほどの人気でなかなか入手することが出来ない焼酎は「佐藤」です。
「佐藤」を造るのは、鹿児島県霧島市の佐藤酒造。明治39(1906)年の創業で代表銘柄である「佐藤」の他に、「さつま」を造っています。
霧島山系の清らかな水で仕込まれるお酒は芋本来の旨味をしっかり感じることができ、旨味とキレを兼ね備えた深い味わいが特徴です。
「佐藤」には、原料の違いで「佐藤 黒」「佐藤 白」「佐藤 麦」の3種類があります。
「佐藤 黒」は、原料に黄金千貫を使い黒麹仕込みで黒麹らしいどっしりとした重厚な味を楽しめます。「佐藤 白」は、白麹と米麹で仕込まれていて「佐藤 黒」より軽い味わいで、芋本来の香りと旨味を柔らかに感じます。「佐藤 麦」は、原料に麦を使用し麦の香りと旨味がストレートに伝わってきます。
いずれも入手が困難なプレミアム焼酎ですが、焼酎マニアに特に人気なのが「佐藤 黒」で、しっかりと芋の香りや甘みを楽しめるお湯割りでいただくのがおすすめの飲み方です。
蔵元の焼酎造りに対する想いを感じながら味わいましょう。
いかがでしたか?今回は、プレミアム焼酎と呼ばれるほど人気の高級焼酎を厳選して8銘柄ご紹介しました。
蔵元、仕込み方、原料などによって味も香りも個性豊かに出来上がる焼酎。是非、蔵元の焼酎造りに対する思いを感じながら味わってみてくださいね。