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北海道でオーロラを見る!おすすめの場所は?

北海道

オーロラと言えばカナダや北欧などが有名ですが、過去には、日本でも何度かオーロラが観測されています。最近では、北海道の陸別町、名寄市、上士幌町などでで2015年にオーロラが観測され写真が撮影されています。北海道で見れるオーロラは、カナダや北欧とちがう「低緯度オーロラ」と呼ばれるものです。

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北海道 低緯度オーロラ

北海道で観測されるオーロラは、低緯度地域で出現することから「低緯度オーロラ」と呼ばれていて、イエローナイフやアラスカ、北欧など高緯度で起きた大規模なオーロラの上部を見ているため「赤い」オーロラになります。

北海道では、2003年、2004年、2013年、2015年にオーロラが写真に収められています。オーロラは太陽の活動に影響されていて、太陽の活動が大体11年周期となっているので、オーロラも見やすい周期が11年ごとに来るといえます。

北海道でオーロラが見れるチャンスは、風がなく、空気が澄んで乾燥していて、放射冷却が起きやすい時など条件が揃った時に見ることができます。

北海道でオーロラを見るためには、いくつかの条件が必要となります。場所ですが、人口の明かりが少なく空が暗いことが一番重要で、それから北の方向に障害物がないことです。

また空気が乾燥していてよく晴れていることも条件となります。過去にオーロラが観測されたり写真に撮影された場所をいくつかご紹介します。

海道オーロラが見える場所1.陸別町

「陸別町」は、十勝地方の最北部に位置しており、周囲を山に囲まれた盆地のため寒暖差がとても激しい地帯です。

冬の平均最低気温は-20度と冷え込み、過去の最低気温は1978年2月に陸別町内の小利別地区で非公式ですが-38度を観測しています。オーロラが見られることで有名なカナダ・イエローナイフの気温は、12月から3月までの平均最低気温が-27度となっていて、陸別町とほぼ変わらない寒さです。

陸別町にオーロラが出現したことは過去に何度かあり、2015年3月18日に「低緯度オーロラ」が観測されました。

しかし、実際にいつ出現するかわからないオーロラを見るためだけに、北海道の「陸別町」に行くのは現実的ではないと思います。そこで、おすすめするのは「銀河の森天文台(りくべつ宇宙地球科学館)」です。

「銀河の森天文台(りくべつ宇宙地球科学館)」では、オーロラが出現した時には1階展示室エアドーム内のプラネタリウムで現地からの中継画像を投映してくれます。

また、冬になるとカナダのイエローナイフのオーロラが上映されます。今まで空の様子を記録してきた写真などが飾られている展示室には、オーロラができる仕組みや条件などを知ることができる人工オーロラ発生装置などもあります。

北海道オーロラが見える場所2.名寄市

名寄市は、北海道の北部にある名寄盆地の中央に位置し、旭川市から北へ約77㎞、札幌市からは約218㎞の距離で車で2時間30分かかります。

冬場の冷え込みはかなり厳しい地域で、2月の平均最低気温がー16.3℃と全国の中では最も寒い市となっています。年間でも一番寒い2月には-30℃以下になることもあって、1982年2月2日には観測史上最低の-35.7℃を記録しています。

寒い日に見られる自然現象であるダイヤモンドダストやサンピラーが名寄市の名物になっています。

「名寄市」では、2015年3月18日に「低緯度オーロラ」が出現し、なよろ市立天文台「きたすばる」がその撮影に成功しています。同天文台によるオーロラの撮影は2004年以来、約10年ぶりです。

なよろ市立天文台の公式ホームページでは、過去に名寄市や道内で見られた低緯度オーロラの写真も「画像集」として掲載しています。

海道オーロラが見える場所3.上士幌町

「上士幌町」は、大雪山国立公園の東側、十勝平野の北端に位置し町の面積の7割以上を森林が占める自然豊かな町です。

札幌市からは約210㎞、車で3時間30分の移動となります。夏には最高気温32℃、冬の最低気温は-20℃と夏と冬の寒暖差が激しい自然環境の中で、じゃがいもやビート、大豆などの栽培が盛んで町の特産品となっています。

「上士幌町」のシンボルは、旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群で特に有名なのが「タウシュベツ川橋梁」です。

ダムの水位が下がる1月頃から凍結した湖面に姿を現して、水位が上昇する8月から10月には湖底に沈むため「幻の橋」と言われています。

「上士幌町」でも、2015年3月18日に「低緯度オーロラ」が見られました。北海道でのオーロラ出現の条件は、風が無いこと、空気が澄んで乾燥していること、放射冷却(地表の冷え込みにつれて気温が下がる現象)が起きやすいときなどと考えられており、上士幌町の気象状況がオーロラ観測にぴったりと当てはまります。

北海道オーロラが見える場所4.稚内市

「稚内市」は、日本の最北端に位置する市で北は宗谷海峡、西は日本海、東はオホーツク海に面しています。

海に面しているため気候は海の影響を受けやすく、冬は内陸部に比べると比較的温暖です。1月下旬から2月にかけてはオホーツク海から宗谷海峡に流氷が流入し接岸する景色を見ることができます。

また、海岸に面しているため風が強く、日最大風速が10 m/s以上となる日が年間で83.8日もあります。

「稚内市」でも、過去にオーロラが観測されており「稚内市青少年科学館」のホームページでは2003(平成15)年に宗谷岬付近で観測された赤いオーロラの写真が公開されています。

また、「稚内市青少年科学館」のプラネタリウムでは「南極の夜空 オーロラ」が投影され映像ですがオーロラを見ることができます。

「稚内市」では2003年以降にも2015年に2度「低緯度オーロラ」が確認されています。

北海道オーロラが見える場所5.網走市

「網走市」は北海道の北東部に位置してオホーツク海に面しています。気候は1年を通じて晴天が多く、年間降水量・降雪量ともに少ない地域です。

気温は一番暑い時期の8月でも最高平均気温は25℃以下ですが、日中は30℃を越える真夏日となることもあります。それでも夜は20℃以下まで気温が下がり過ごしやすい北海道特有の夏の気温です。

冬のオホーツク海沿岸は内陸部に比べると冷え込みは穏やかですが、まれに-15℃以下になることもあります。例年1月中旬から3月下旬まで流氷が近づき、流氷を見るために多くの観光客が訪れます。

「網走市」でも2003年に出現した「低緯度オーロラ」が撮影されています。稚内市と同様にオーロラが発生する北側が海に面し視界を遮るものがないので、観測できる可能性が高い地域と言えます。

北海道オーロラが見える場所6.西興部村

「西興部村」は、北見山脈の北東に位置し、東と北は興部町、南は滝上町、西は下川町に接しています。

気候は、オホーツク海高気圧の影響を受けて、夏には濃霧が発生することもあり長期的に低温の日が続きます。地形は平たん地が少なく、村の大部分は丘陵山地の地形です。

「西興部村」でも、瀬戸牛峠で2003年10月29日に「低緯度オーロラ」が撮影されています。「西興部村」に長期で宿泊してオーロラの出現を待つ場合の宿泊は、村内唯一の宿泊施設「ホテル森夢(リム)」がおすすめです。

北海道オーロラが見える場所7.上川町

「上川町」は、北海道のほぼ中央に広がる「大雪山国立公園」の北部に位置します。原始の面影を残す大雪山連峰の大自然に囲まれ、北海道第一の河川である「石狩川」の最上流の地域です。

気候は冬の1月から2月は寒さが厳しく、平均最低気温が-14.1℃で降雪量も非常に多く特別豪雪地帯に指定されています。

「上川町」には、北海道有数の温泉街である層雲峡温泉があり、冬の1月下旬から3月にかけて、寒さを利用して石狩川の河川敷に氷で作られたオブジェやステージが作られ、夜にはライトアップされる「層雲峡氷瀑まつり」のイベントが開催され、多くの観光客で賑わいます。

「上川町」でも、2003年10月31日に「低緯度オーロラ」が撮影されています。ただし、この時に出現したオーロラも肉眼で見るのは難しく、オーロラの観測観測にカメラが必要となります。

数年に1度のチャンス!運が良ければ北海道でオーロラが見れるかも

いかがでしたか。今回は北海道でオーロラが見られるかもしれない場所や地域をご紹介しました。しかし、オーロラの発生に関係する太陽の活動は11年周期、次回はいつ北海道でオーロラが見られるかわかりませんが、もしチャンスがあればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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