北海道そして日本を代表する人気の観光地「函館」。年間に500万人もの観光客が訪れる「函館」は、明治8(1859)年に開港され、横浜や長崎と共に日本で最も早く国際貿易が始まった街です。
そのことから西洋文化を取り入れた函館には、異国情緒あふれる独特の街の雰囲気があり、歴史を感じさせる建物など人気の観光スポットが多くあります。
今回は、「函館」でおすすめする観光名所を8つ厳選してご紹介します。
函館のおすすめ観光名所1.函館山
函館観光で人気のスポットといえば、真っ先に名前があがるのが「函館山の夜景」です。「世界三大夜景」として広く知られ、「100万ドルの夜景」ともいわれます。
標高334mの函館山の展望台からは、函館の街を挟んで右側に函館湾、左側に津軽海峡が広がり、街の灯りと暗い海のコントラストが夜景の美しさを引き出しています。
函館山の夜景を楽しむなら日没後30分程の薄明りの時間帯「マジックアワー」が最高です。昼間の街並みから、だんだんと夕闇になり函館の街の灯りが輝きだす様子は、まさに100万ドルの価値がある美しさです。
函館山の展望台までは、「函館山ロープウェイ」を利用するのがおすすめです。「函館山ロープウェイ」の山麓駅まで、JR函館駅からは車で約10分程、市電を利用する場合は十字街電停で降りてそこから徒歩、所要時間は25分ほどです。
「函館ロープウェイ」の山麓駅から山頂駅までは、およそ3分。運賃は大人往復1,280円で、通常10分間隔で運行しています。
■詳細情報
美しい夜景と函館観光をお楽しみください。 – 函館山ロープウェイ株式会社
北海道函館市函館山
函館のおすすめ観光名所2.五稜郭
星型の特徴的な城郭が美しく函館観光の定番スポットとなっている「五稜郭」は、幕末に函館を外国に向け開港した際に、函館山の麓にあった箱館奉行所の移転先として築城されました。
設計したのは、徳川幕府の命を受けた蘭学者の武田斐三郎で、防御の時に死角が少ないなどの利点のあるヨーロッパの築城技術をヒントにしています。
その後の官軍と旧幕府軍の戦い「箱館戦争」では、旧幕府軍の榎本武揚らがこの五稜郭を城として戦ったことで有名です。
五稜郭のすぐ横、五稜郭を見下ろせる場所に建つ「五稜郭タワー」の高さ90mにある展望台からは、函館の市街地や函館山、それを挟んで津軽海峡と函館湾の景色を360℃のパノラマで楽しむことができます。また眼下には五稜郭の星型の全景を確認することができます。
「五稜郭タワー」の中には、五稜郭の歴史を知ることができる「五稜郭歴史回廊」や。函館ゆかりの人として人気の高い新撰組の土方歳三のブロンズ像などがあります。
JR函館駅から「五稜郭タワー」へは、駅前から市電に乗り「五稜郭公園前」で下車します。所要時間は約16分、料金は230円です。バスを利用する場合は、函館バスの「函館駅前」バス停から乗り「五稜郭公園入口」で下車、徒歩約7分です。
■詳細情報
函館・五稜郭タワー | 公式ウェブサイト – Goryokaku Tower
北海道函館市五稜郭町44
函館のおすすめ観光名所3.金森赤レンガ倉庫
「金森赤レンガ倉庫」は、函館観光で人気の「ベイエリア」を代表する商業施設で、ショッピングモールやビアホール、レストランなどが入り、函館のお土産やグルメが楽しめるスポットです。
函館港を背景に立ち並ぶ赤レンガの倉庫群は函館の歴史を感じることができます。「金森赤レンガ倉庫」は、明治20年に貿易用の営業倉庫として建てられ、この地域一帯は重要伝統的建造物群保存地区に指定さて、北海道遺産にも選定されています。
「金森赤レンガ倉庫」の敷地は大きく4つのエリアに分けられ、ひとつは明治15年頃に築造された運河を囲むようにチャペルやカフェなどがある「BAYはこだて」、二つ目はインテリアやアクセサリーなどを扱う様々なショップが入る「金森洋物館」、三つ目は函館ビアホールやお土産店がある「函館ヒストリープラザ」、そして様々なジャンルのコンサートや演劇などが開催される「金森ホール」です。
JR函館駅から「金森赤レンガ倉庫」では歩いて約15分。市電を利用する場合は、駅前から谷地頭またはどっく前行きに乗って十字街電停で下車、そこから徒歩約5分です。
■詳細情報
北海道函館市末広町14-16
- Expedia(エクスペディア)はホテル+航空券の同時予約も便利!
- Hotels.com(ホテルズドットコム)は会員だけのお得な割引も!
函館のおすすめ観光名所4.函館朝市
JR函館駅から徒歩1分。函館そして北海道を人気グルメスポット「函館朝市」には、カニやイカなどの海産物やメロンやアスパラガスなどの農産物、そして海産加工品やお菓子など北海道の特産物を扱うお店が約280店舗、軒を連ね年間に180万人~200万人もの観光客が訪れ賑わっています。
「函館朝市」といえば新鮮な海産物。ウニやイクラ、カニ、イカなどを使った海鮮丼や刺身や焼き魚定食が朝から味わえるお店がたくさん揃っています。
店舗によって違いますが、1月から4月は朝6時から、5月から12月までは朝5時から営業している「函館朝市」には、ホテルの朝食を食べずにわざわざ足を運んで、新鮮な海鮮丼を楽しむ人もいます。
「函館朝市」の「駅二市場」には、観光客に人気の「元祖活いか釣堀」があり、函館近海で獲れた元気に泳ぐ活イカを専用の釣り竿を使って釣りあげることができます。
なにせピチピチの元気なイカなので、水や墨を吐いて反撃するかもしれません。見事、釣りあげたイカは、その場で捌いて刺身にしてくれます。
■詳細情報
北海道函館市若松町9−19
函館のおすすめ観光名所5.立待岬
「立待岬」は、夜景で有名な函館山の南東に突き出した岬で、津軽海峡を挟んで下北半島、津軽半島を望む絶景ポイントです。
海に突き出す形で高さ30mの断崖絶壁がそそり立ち、津軽海峡から押し寄せる波が北の自然の厳しさを感じさせます。
周辺は「はまなす公園」として整備され、夏には北海道を代表する花であるハマナスの可憐なピンク色の花を楽しむことができます。
岬の手前には与謝野寛・晶子の歌碑が建てられ「啄木の草稿 岡田先生の顔も忘れじ はこだてのこと」の短歌が刻まれています。また岬に向かう坂の途中には、函館を愛した石川啄木と一族の墓があります。ここからは石川啄木がよく散歩したといわれる大森浜を眺めることができます。
「立待岬」へは、JR函館駅から車で約10分。市電を利用する場合は、谷地頭電停で下車して徒歩15分です。
■詳細情報
北海道函館市函館山
函館のおすすめ観光名所6.トラピスチヌ修道院
「トラピスチヌ修道院」は、明治31(1898)年にフランスから日本へ派遣された8人の修道女たちによって設立された日本で初めての女子修道院です。
現在の建物は火事により昭和2(1927)年に再建されたものです。敷地内の前庭は一般に開放され見学することができますが、修道院の中には入ることができません。
前庭にはフランスから送られてきた「大天使聖ミカエル像」や、聖母マリア、聖テレジアの像が立っています。
また前庭には売店が併設された資料室があり、そこには修道女たちの院内での生活やトラピスチヌ修道院の歴史などが紹介されています。売店では、修道女たちが手作りするマダレナ(マドレーヌ)やクッキーが販売されていてお土産として人気です。
「トラピスチヌ修道院」へは、JR函館駅前から「五稜郭・トラピスチヌシャトルバス」を利用します。
「五稜郭・トラピスチヌシャトルバス」は、「函館駅前」から「五稜郭タワー前」「湯の川温泉電停前」「湯倉神社前」「トラピスチヌ前」を経由して函館空港へ向かうシャトルバスです。夏は30分に1本、冬は1時間に1本運行していて「トラピスチヌ前」までは料金300円です。
■詳細情報
北海道函館市上湯川町346
函館のおすすめ観光名所7.旧函館公会堂
函館を代表する坂のひとつ「基坂」から見上げるブルーグレーとイエローの華やかな外観の木造建築「旧函館公会堂」は、明治43(1910)年に建てられた歴史ある建物で国の重要文化財に指定されています。
館内には、130坪の大広間や外国製の壁紙や鮮やかな紫のソファーが異国情緒漂わせる貴賓室など、国際港として栄えた函館の当時の華やかさをそのまま残しています。
4月から9月の観光シーズンには、レトロで豪華な雰囲気のロングドレスやタキシードなどを着用できる「ハイカラ衣装館」が営業していて、20分1,000円の価格でレンタルして「旧函館公会堂」の建物と一緒に記念撮影することができます。
「旧函館公会堂」へは、JR函館駅前から市電にのり「末広町」電停で下車、徒歩約7分です。尚、2018年10月から大規模な改修工事のため休館となりますのでご注意ください。
■詳細情報
北海道函館市元町11-13
函館のおすすめ観光名所8.北島三郎記念館
「北島三郎記念館」は、函館近郊の知内町出身の演歌の大御所北島三郎、サブちゃんの学生時代から現在まで、苦難と成功を知ることができるアミューズメント施設です。
館内は3つのゾーンに分かれていて、スタッフの説明を聞きながら約40分で見て回ることができます。
1階には、入場券を購入するチケットカウンターとグッズショップがあり、ここでしか手に入らない記念館限定商品や期間限定の商品などたくさんのオリジナルのグッズが揃っています。
2階はヒストリーゾーンでサブちゃんが少年時代に通学で函館まで通っていた汽車の乗車体験コーナーや流しで歌った渋谷の横丁などが再現されています。またデビューから発売した数々のレコードジャケットも展示されています。
3階は最大の見所であるシアターゾーンで、特別講演フィナーレのステージを再現。ロボットのサブちゃんが名曲「まつり」を熱唱します。「北島三郎記念館」へのアクセスは、市電「末広町」電停から徒歩1分です。
■詳細情報
北海道函館市末広町22-11
函館のおすすめ観光名所8選 まとめ
いかがでしたか?今回は、国内外から多くの観光客が訪れる人気の街「函館」でオススメの観光名所を8つ厳選してご紹介しました。
異国情緒漂い歴史のある函館には、函館ハリストス正教会やカトリック元町教会、旧イギリス領事館などの建物や、函館と青森を繋ぎ長く活躍していた青函連絡船記念館摩周丸など他にもたくさんの見所があります。ぜひ2度、3度を足を運んで函館の魅力を満喫してくださいね。